そうめん
結婚式をした。
教会で式をやって、そのあと披露宴をする。さらに二次会も行う。
こんなフラフラしている人間が「普通の」結婚式をできたことに驚きである。そんなことはぼくの人生にはないだろうと思っていた。みんなのおかげとしかいいようがない。
***
丸一日かけて行う宴会はなかなかに大変で、だいぶ疲労してしまった。
二次会が終わって家についたのが23時。僕も妻も昼にコンビニのおにぎりを食べた以降、ほとんど食事をしていない。
そこで妻がありがたいことにそうめんをゆでてくれた。夏にもらって余っていたやつ。
妻は「そうめんなら2分でできる。何か買ってくるよりこっちの方が早い!」と言っていた。
「これ世界で一番うまいそうめんじゃないのか」なんていってバクバク食べた。
なんとこれを食べたら2人ともすっかり元気になってしまったのである。
結婚式をやる意味ってなんだろう。いやそもそも結婚とはなにか?
疲労の中でふとそんなことを思うが、答えはでない。だってそもそも意味はない。
そんな中で疲労と回復をを何度も繰り返し、人生が少しづつ進行してゆく。