どこからしているのか分からない不可解な死体の腐臭の話。

身内の葬儀とかで嗅いだことある人は判ると思うけど(自分は某震災で被害に遭い遺体安置所でさんざん嗅いだ)、死体の腐臭も独特で、他のありがちな異臭と同じく簡単に区別がつく。

大学生の頃、燃えるゴミに出しそびれて真夏に生ごみを2週間ほど放置。
大変な目にあったが、その生ごみの匂いとはまた違う。

硫黄―温泉の匂いとは全く違うし、消化された食べ物―所謂うんちの匂いとも全然違う。
匂いの系統としては下水の匂いに近いような気もするが、明らかに質が違うので判る。

ホームレスの匂いにも近いような気がするが、体の外側の匂いなのでやっぱり違う。
てか、刺激臭がある分こっちの方がキツイw

ワーストなのがおそらくワキガ?
頭が痛くなって気分が悪くなるし、息をしたくなくなる。

生きている人からも死体の腐臭と同じ匂いがしていることがある。
覚えている限り2人ほどで、老人。
ちなみにホームレスは3,4メートル離れた所からでも判るが、その腐臭はすぐ横をすれ違わないと判らなかった。

で、本題。

今も働いている職場で2年ほど前の金曜の帰宅中、職場のビルから出てすぐ4,5分、特別養護老人ホームの前の歩道に差し掛かった時、唐突に死体の腐臭が猛烈に匂ってきた。

その時はあまり気にもせず、「どなたかお亡くなりになってるのかな」とか思って素通りしたんだけど、今考えるとかなり謎な状況。

まず、すぐそばに何もない(一応辺りを見回して確認した)のに死体の腐臭がするのはおかしい。
たまにニュースで異臭騒ぎ死後十数日とかある通り、外に匂いが漏れ出す頃はもう相当な状況。

長期間死体遺棄とか営業停止ってレベルじゃねーぞ!なんだが、特にニュースにもならずその老人ホームは普通に営業中。

犬の死体の腐臭は人間と同じか知らないけど、東京23区内のかなり都内だから野良犬もあまり考えられない。

怪しいのは老人ホームの隣の敷地にある、かなり古い寂れた宿舎だか社員寮だかだけど、はたして・・・。