誰も幸せになれなかった結婚の話。

隣の家のお姉ちゃんが結婚するので招待状を貰った。
すごい面倒見の良い人で自分が住んでる町内・・・。

とくに同じブロックに住んでてお世話にならなかった同世代はいなかったくらいだった。
当時自分(23歳)より5歳年上で28歳での結婚だった。
皆お世話になってたもんでその町内の同世代で同窓会みたいな感じの結婚式だった。

問題があったのはその人のおばあさん。
昔は普通の人だったんだけど、ここ数年の内に宗教にのめりこんでしまったらしい。

自分は一人暮らししてて知らなかったが両親が言うには、首から魔よけ?のお守りか何か知らないけど、いびつな形をした大き目の木彫りのペンダントをしてうろうろする姿がよく目撃されていた。
何かよく分からないことをしゃべりながら・・・。

そのおばあさんが言うには、結婚する相手は良くない血筋で、自分の家と交わると不幸が起こるそうだ。

おばあさんの反対を家族一丸で押し切って結婚式にこぎつけたのだが、やはり納得できないおばあさんは結婚式で奇声を上げながら暴れ周り新郎を侮辱。
お客さんのテーブルとかを引っかきまわしながら凄い剣幕でまくし立てる。

新郎方の親戚と身内とホテルの人でおばあさんを押さえつけて退場させた。(後で知ったが救急車呼んで乗せたらしい)

しかし、披露宴は続行できないし、結婚式後に婚姻届の予定だったらしく結婚はお流れ。
新婦は心を病むわ、おばあさんはアルツハイマーの気がでてる(宗教にのめりこんだのもこれが原因?)わ、両親は結婚式他の費用を背負い込むわ・・・。

今じゃブツブツ喋りながらうろうろしてるお姉さんが目撃されてます・・・。
幸い人徳があるのでご近所さんがお姉さんの面倒見てるとか。

あんまり怖くないな。