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今日は3つの重賞回顧です。

<愛知杯 回顧>

本命は◎キンショーユキヒメでした。結果は10着。
直線に入って「さぁ、ここから!」というところで全く伸びきませんでした。
敗因は私にはつかめておりません。
府中牝馬ステークス、さらにマーメイドステークスといった過去の重賞レースを参考にすれば、ここから伸びてきてもおかしくはないのですが。
ペースも馬場も決してフィットしていないわけではありません。
敗因が理解できないということを前提に仮説を立てるとすれば「前走のダート挑戦による大失敗」がこの馬の歯車を狂わせてしまった原因かもしれませんね。
あとは大幅な馬体重増によるものが原因かもしれません。
520kgで好走経験はありますが・・・ちょっとわからないですね。

では追って回顧を行っていきます。

1着のエテルナミノル
見事な競馬でした。
前走のターコイズステークスは出遅れるものの大きく外を回っての猛追で5着に好走しただけの実力のある馬です。
今回は厩舎スタッフ総出でゲート練習を積んできたとのことです。努力が実りましたね。
今回、掲示板に載った馬はどの馬も中団~後方で脚を溜めてきた馬ばかりです。
そういった中、先行して抜け出して勝利できたことは強い馬の証と見ていいと思います。
今後の牝馬重賞戦線でも勝ち負けできる存在として見ていかなくてはなりませんね。

2着のレイホーロマンス
正直、レース後に「あぁ・・・」と思ったのがこの馬でした。
この馬、名前に「スズカ」が入っておりませんが、馬主は永井さんです。そう中京競馬場のご当地馬主ですね。
「中京のスズカには気をつけろ」というのが最近の私のセオリーであり、ものすごく怖い存在として見ておりました。
鞍上の岩崎騎手も軽斤量を武器に腹を括った素晴らしい騎乗を見せてくれたと思います。
直線の序盤で進路確保のためにマキシマムドパリにぶつかっていったあたりにも将来性を感じますね。直線での右ムチ連打もかっこよかったです。
「やだ、なんかちょっと気に入っちゃったじゃない・・・」これが岩崎騎手に感じた印象です。
馬に関してですが、軽斤量を活かし、かつ展開利もあっての激走です。
次、もし人気になっているようならば軽視ですね。

3着のマキシマムドパリ
溜める競馬を選択したことは良かったと思いますが、少し位置が後ろ過ぎましたね。
ディアデラマドレだったら届いていたかもしれませんが、この馬には厳しい位置でした。
明けて6歳、しかもトップハンデの56kgを背負ってここまで好走できれば十分でしょう。
衰えを少し疑ってしまいましたが、まだまだやれる存在ですね。
牝馬の重賞戦線では印が必要な馬だと思います。

4着のリカビトス
危険馬推奨をしておりました。
出遅れはデフォルトですね。内で脚を溜めて、馬群を捌いて内から伸びてきましたが、届かずといった競馬でした。
スタートが安定して、もう少しだけ前の位置で競馬ができるようにならないと古馬の重賞戦線では惜しい競馬を繰り返すだけだと思います。
スタートの悪さで将来をつぶした馬は多くおります。この馬がそうならないことを祈りたいですね。

5着のメイズオブオナー
内で脚を溜めて、直線を迎えるものの前が壁になり、十分に追い出すことができておりませんでした。
外を回した方が結果的には良かったと思います。
この馬はもう少しだけマークしたい馬ですね。こんなもんではありません。

6着のシャルール
内で脚を溜めて先行し、直線で内を突く競馬を見せてくれました。
しかし、前の馬が寄れて衝突。それでこの馬が止まってしまいました。
復調の気配は見えてきていますね。次は期待したいと思います。

6着のワンプレスアウェイ
ここ2戦はスタートで出遅れており、きっと今回もと思っておりましたが、素晴らしいスタートを切ってしまいました。
溜めて長い直線で末脚を活かす競馬なら面白いと思っておりましたが、先行してしまうとダメでしたね。津村騎手によると少し距離が長かったとのことです。
OP~重賞クラスになって壁にぶつかっている印象です。
惜しい競馬が続いているのですが。

12着のゲッカコウ
この馬の適性と今回のレースに求められる適性に違いがありましたね。
中山、福島といった小回りのレースで買うべき馬だと思います。

16着のクインズミラーグロ
いい感じで前につけて直線を迎えましたが、自分から寄れてシャルールに激突。
そこからリズムを崩して一気に失速してしまいました。
この馬を狙うべきレースは小回りの競馬場です。斤量も軽くなってくれるといいのですが。内枠ならまだ侮れないと見ています。
ただ明けて6歳・・・過剰な期待は危険ということでしょうか。

17着のタニノアーバンシー
先行して粘り込む競馬を期待しておりましたが、出負けして中団からの競馬となりました。
「デムーロ騎手が52kg」というところが評価されたのか驚きの2番人気。これは過剰人気です。デムーロ騎手は軽斤量の時、あまり好走しておりませんよ。確か。
この馬に関しては普通に力が足りなかったと見ていいと思います。
ちなみに今回は手前もスムーズに変えられなかったというおまけつきです。

以上が愛知杯の回顧でした。

牝馬のハンデ重賞らしく堅くは決まりませんでしたね。
3連単はもちろん、馬連もきっちり万馬券でした。
5歳、6歳といった円熟味のある牝馬たちの好走は胸を打つところがありました。
4歳世代の注目馬2頭は前がふさがっての凡走。
お姉さんたちを倒さないと未来はありませんからね。これからに期待です。

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