父系馬鹿

特になし。


◎ジャパンダートダービー(GI)　(大井 3歳 D2000)
　1. ルヴァンスレーヴ (牡3)　by *シンボリクリスエス(USA)　2:05.8
　2. オメガパフューム (牡3)　by *スウェプトオーヴァーボード(USA)　1 1/2
　3. グレートタイム (牡3)　by キングカメハメハ　クビ
後方からレースを進めた1番人気ルヴァンスレーヴが直線一気の追い込みを決め、全日本2歳優駿に続く交流GI勝利となった。全日本2歳優駿とジャパンダートダービーを制したのはトーシンブリザード、フリオーソに続く3頭目で、JRA勢では初。このままダート界の歴史を変えるような存在になれるだろうか。そのルヴァンスレーヴに唯一土をつけた2番人気ドンフォルティスは勝負所で早めに動いたが、思ったほど伸びず初の掲示板外となる6着に終わった。*ヘニーヒューズ産駒だけに距離延長がマイナスだったか。


○サマーC(重賞)　(笠松 3歳上 D1400)
　1. *エイシンバランサー(CAN) (牡6)　by Ghostzapper (USA)　1:25.3
兵庫所属の1番人気*エイシンバランサーが4馬身差で快勝し、重賞初勝利をあげた。園田への初出走戦となった前走は22キロの大幅増もあって4着に敗れたが、そこから25キロの減量に成功した今回はさすが元JRAオープン馬という貫録を見せつけた。

○フレッシュチャレンジ(JRA認定)　(門別 2歳 D1200)
　6. エイシントカチ (牡2)　by *エーシンスピーダー(USA)
新種牡馬*エーシンスピーダー産駒が初出走戦を迎えたが、後方のまま6着に敗れた。父*エーシンスピーダーは Giant's Causeway 産駒のマル外で、重賞実績はなく、ダート中距離で4勝をあげた。ただ母の全兄が Kingmambo と血統は超一流で、唯一の初年度産駒であるエイシントカチには Nyhrr = Kingmambo の2×2という強烈なクロスがある。


特になし。


○2歳新馬戦　(函館 2歳 T1200)
　1. ジゴロ (牡2)　by パドトロワ　1:10.6
4番人気ジゴロが5馬身差でデビュー戦を快勝。父パドトロワにとってもこれが産駒のJRA初勝利となった。最後は持ったままで後続を突き放しており、連闘での函館2歳S挑戦もかなり面白そうだ。パドトロワ産駒はすでに地方でも3頭の勝ち馬が出ており、30万円という価格帯を考えればかなりの成功の予感がする。

○2歳新馬戦　(福島 2歳 T1200)
　1. *ヨークテソーロ(IRE) (牝2)　by Kingman (GB)　1:11.5
ハナを奪った*ヨークテソーロが人気に応えてデビュー勝ち。父 Kingman にとってもこれが産駒の日本初勝利となった。Kingman はマイルGIを4連勝して欧州年度代表馬にも選ばれた快速馬で、今年の2歳世代が初年度産駒にあたる。母の半兄に名種牡馬 Oasis Dream がいるなど血統的にも注目される1頭である。


◎函館記念(GIII)　(函館 3歳上 T2000)
　1. エアアンセム (牡7)　by *シンボリクリスエス(USA)　1:59.8
　2. サクラアンプルール (牡7)　by キングカメハメハ　1/2
　3. エテルナミノル (牝5)　by *エンパイアメーカー(USA)　1/2
5番人気エアアンセムが差し切り、7歳にして重賞初勝利をあげた。なお、*シンボリクリスエス産駒としては2015年の金鯱賞(ミトラ)以来となる芝重賞勝利となる。2歳時にホープフルSを勝ち、弥生賞でも上位に入るなど早い時期から活躍していたが、準オープンでの足踏みが長く続き、ここにきてようやく悲願達成となった。2着には昨年の札幌記念勝ち馬サクラアンプルールが入り、1番人気に支持されたトリコロールブルーは直線伸びを欠いて6着に終わった。

○岩鷲賞(重賞)　(盛岡 3歳上 D1200)
　1. メイショウオセアン (牡7)　by *アグネスデジタル(USA)　1;11.5
元JRAオープン馬メイショウオセアンが逃げ馬を早めに捕まえ、そのまま2馬身半差で押し切って重賞初勝利をあげた。岩手移籍後はマイル戦をメインで使われていたが、これくらいの距離のほうが合いそうだ。1番人気に支持されたタイセイファントムは伸びきれず6着に終わった。

○バーデンバーデンC(OP)　(福島 3歳上 T1200)
　1. タマモブリリアン (牝5)　by ダンスインザダーク　1:08.3
3番手からレースを進めた3番人気タマモブリリアンがゴール直前で差し切ってオープン特別初勝利。ダンスインザダーク産駒のオープン特別勝ちは2016年の米子S(ケントオー)以来となる。1番人気に支持された*シニスターミニスター産駒の芝巧者ゴールドクイーンは逃げ込みを図るもゴール直前で差されて2着だった。

○名鉄杯(OP)　(中京 3歳上 D1800)
　1. ラインルーフ (牡6)　by *フレンチデピュティ(USA)　1:49.1
大逃げを打ったコパノチャーリーの2番手でレースを進めた3番人気ラインルーフが直線半ばで先頭に立ち、そのまま8馬身の差をつけて圧勝した。2着にはそのコパノチャーリーが逃げ粘り、1番人気に支持されたジュンヴァルカンは直線向いて全く伸びず9着に終わった。

○2歳未勝利戦　(中京 2歳 T1400)
　1. プールヴィル (牝2)　by Le Havre (IRE)　1:22.0
2番人気プールヴィルが2戦目で初勝利をあげた。父 Le Havre にとってもこれが産駒の日本初勝利となった。Le Havre は仏ダービーの勝ち馬で、種牡馬としても仏牝馬二冠の*アヴニールセルタン、La Cressonniere などを送り出しており、5000ユーロから始まった種付け料が今や6万ユーロの大種牡馬となっている。

○3歳未勝利戦　(中京 3歳 D1400)
　1. ナイスドゥ (牝3)　by フサイチセブン　1:24.5
3番人気ナイスドゥが差し切り、フサイチセブン産駒として2頭目の勝ち馬となった。父フサイチセブンは Fusaichi Pegasus 産駒で、ダイオライト記念の勝ち馬。元オーナーの関口氏が差し押さえを食らった馬としてあまりいい印象はないが、これで初年度産駒4頭のうち2頭が中央で勝ち上がっており、もっと種牡馬として注目されていい存在だ。

○3歳未勝利戦　(中京 3歳 T2000)
　1. アドマイヤデジタル (牡3)　by *ノヴェリスト(IRE)　2:01.6
アドマイヤデジタルが2馬身半差で差し切り、圧倒的支持に応えた。ここまで勝ち馬自体はそれなりに量産している*ノヴェリストだが、産駒のデビューから丸1年以上たって2勝馬はわずか1頭だけで、未だ特別戦の勝ち星はなし。種牡馬としてはかなり厳しい戦いを強いられているが、ここにきてようやく上位クラスでも戦えそうな産駒が出てきたか。同馬の母はフサイチエアデールという良血馬で、この夏の成長に期待したい。

○2歳新馬戦　(金沢 2歳 D900)
　1. ワンモアグローリー (牝2)　by トゥザグローリー　0:55.2
単勝1倍台の圧倒的支持を受けたワンモアグローリーが後続に3秒6もの大差をつける圧勝でデビュー勝ち。これが父トゥザグローリーにとって産駒の初勝利となった。たった900mで3秒以上の差というのは相当な実力差で、時計も優秀。半兄は金沢の活躍馬ケージーキンカメと血統も良く、今後の活躍が非常に楽しみだ。