観客の抗議でオペラ中止、座席混雑めぐり不安 マドリード

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マドリード市内の歌劇場テアトロ・レアル。座席の混雑具合をめぐって観客から抗議があり、オペラ公演が中止となった/Europa Press News/Getty Images/FILE

マドリード市内の歌劇場テアトロ・レアル。座席の混雑具合をめぐって観客から抗議があり、オペラ公演が中止となった/Europa Press News/Getty Images/FILE

(CNN) スペインの首都マドリードで行われたオペラの公演で、座席が込み合いすぎているという不安をめぐって観客が抗議運動を展開し、公演が中止に追い込まれる騒ぎがあった。

中止に追い込まれたのは、20日にマドリード市内の歌劇場テアトロ・レアルで開かれたベルディの歌劇「仮面舞踏会」の公演。観客グループが抗議運動を展開して警察が出動し、この日の公演は打ち切りとなった。

テアトロ・レアルは21日、今回の事態に遺憾を表明する一方で、騒ぎが起きた原因は市の規制が変わったことにあると弁明している。

同劇場で7月にベルディの歌劇「椿姫」の公演を行った際は、一部の座席を封鎖したり、2座席ごとに空席を設けたりするなどして観客を分散させていたという。

しかし、市が新型コロナウイル対策規制を緩和したことを受け、同劇場も座席に関する規制を緩和し、一部の劇場で観客数を増やした。それでも20日のテアトロ・レアルの観客は定員の65%にとどまり、市が定める75%を下回っていたという。観客は座席を自由に選ぶことができ、公演中はマスクを着用していた。

同劇場は、市の規制は厳格に守っているとしたうえで、それでも一部の観客は座席配置に不安を感じていたと認め、観客やアーティスト、関係者の健康の安全を守るために尽力すると強調。観客の安心感を高めるために必要な対策を講じるとした。

マドリードでは新型コロナウイルスの症例数が最近になって再び急増し、21日には市内の複数の地域で再び規制が強化された。

スペインでこれまでに確認された症例数は60万例を超え、3万人以上が死亡している。

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