釣ったフグを自ら調理、一時意識不明 都内で03年以来

岡戸佑樹
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 東京都は30日、大田区の男性(76)が自ら釣ったフグを自宅で調理し、食中毒にかかったと発表した。ろれつが回らないなどの症状が出た男性は一時、意識不明となったが、現在は快方に向かっているという。都によると、都内で家庭でのフグの食中毒が発生したのは2003年以来。都は「フグを素人判断で調理するのはとても危険」と呼びかけている。

 都によると、男性は25、26の両日、神奈川県内で釣ったフグの白子をゆでてあぶり、ポン酢しょうゆをつけて食べた。27日から歩行が困難になり、医療機関に運ばれたという。尿を検査したところ、フグ毒を検出したため、フグの白子による食中毒と断定した。

 都の担当者は「フグを食用になるよう調理にするには、専門的な知識や技術が必要。素人が生半可な知識で調理したことにより、多くの食中毒が起きている」と注意喚起を促している。(岡戸佑樹)

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