性虐待で家出し頼った見知らぬ男 利用されている、でも

有料記事子どもへの性暴力

編集委員・大久保真紀
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 「泊まるところがありません」

 そうSNSで発信すると、瞬く間に見知らぬ男たちからメッセージが届く。

 「よかったら相談に乗りましょうか?」

 「都内○○区ですが、お部屋使いますか? 家賃はいりません。住むのはあなただけです。僕はいません」

 その一つに「そうなんですね」と返信すると、矢継ぎ早にメッセージが来た。

 「お部屋使いませんか?」「住みませんか?」「寒くない? 大丈夫?」

 東日本で育った女性(20)は、こんなやりとりをしながら14歳のころから家出を繰り返してきた。

 両親と弟の4人暮らしだった。団体職員の父は機嫌が悪いと、女性や母に殴る蹴るの暴力を振るった。「お前なんていらない。お前が生まれたから人生が狂った」とも言われた。階段から突き落とされたこともある。

 子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第3部は、子どもたちの性が消費の対象になっている現状を伝えます。

 13歳のとき、夜、布団に父…

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