ワクチン用冷凍庫、検品急ピッチ 零下70度の低温保存

杉本康弘
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 新型コロナウイルスのワクチンを保管する超低温冷凍庫の検品作業が、相模原市南区の業務用冷凍庫を扱うカノウ冷機で進んでいる。政府はワクチンが承認されれば、2月下旬までに医療従事者への接種を始めるとしている。政府や全国の医療機関から発注が相次ぎ、一台でも多くの出荷を目指す。

 冷凍庫は、同社がデンマークの企業に発注し製造したもの。90リットルの大きさで、米ファイザー社の新型コロナワクチンの保管で必要とされる零下70度での低温保存が可能。4人態勢で冷凍庫に傷やゆがみなどが無いか確認し、電源を入れて低温になるかを検証する。現在、検品作業は1日約40台だが、多くの発注に対応するため、2月下旬以降、作業員を6人増やし、近くに、空き倉庫を借りて検品作業を増強する予定だ。

 カノウ冷機の叶伸一社長は「全社一丸となって、安心して国民のみなさまがワクチンを接種できるよう、出来るだけ早く納品していく」と話した。(杉本康弘)

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