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東京へ4回目の「緊急事態宣言」発出。飲食店の酒類提供、6都府県のルールまとめ

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画像素材:PIXTA

1都3県を中心に新型コロナウイルスの感染者数が再び拡大している。政府は7月12日、東京に4度目となる緊急事態宣言を発出。宣言下にある東京と沖縄の飲食店については、時短営業に加え、一律で酒類提供の停止も要請されている。

まん延防止等重点措置(以下、「まん延防止措置」)については、埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県で8月22日まで延長。北海道、愛知、京都、兵庫、福岡の5道府県は、11日で解除となった。

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東京はまん延防止措置延長から一転、緊急事態宣言発令へ

11日が期限となっていた東京のまん延防止措置は、当初、首都圏の感染拡大等を背景に延長すると見られていたが、緊急事態宣言の発令へと方針を変えた。都内では1日の新規感染者数が900人を超える日も出てきており、お盆休みの移動などによる全国的な拡大を懸念して、まん延防止措置から緊急事態宣言に移行することになった。

感染者数が増加傾向にある首都圏の3県と大阪についても、引き続きまん延防止措置が適用される。沖縄は、政府にまん延防止措置への移行を要請していたものの、医療提供体制等の状況から緊急事態宣言を延長する形となった。

期限はいずれも8月22日までとなっており、東京五輪開催期間やお盆などを含む。ワクチンの効果や病床の状況によっては、前倒し解除もあるとしているが、飲食店には引き続き時短営業や酒類提供の制限が要請されており、その影響は計り知れない。

一方、以前から支給の遅れが指摘されている飲食店への協力金に関して、政府は7月12日からの酒類提供停止要請に協力する飲食店に限り、7月以降分の協力金の事前支払いを実施すると発表。「過去に協力金を受給した事業者は、誓約書の提出のみで『先渡し』を行う」としているが、申請受付時期などは現時点で明らかになっていない。

画像素材:PIXTA

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緊急事態宣言・まん延防止措置中の酒類提供ルールは?

政府は、緊急事態宣言やまん延防止措置が適用される地域の飲食店に対し、20時までの時短営業を要請している。酒類提供については、東京、沖縄は一律停止。まん延防止措置の対象地域についても原則、酒類提供は停止だが、知事の判断により一定要件を満たした場合は、19時まで提供可能となる。緊急事態宣言及びまん延防止措置が適用されている地域の酒類提供方針は、下記の通りだ。

■東京都
7月11日までのまん延防止措置期間中は、感染対策等の条件を満たした飲食店に限り、2人以内・90分以内であれば酒類の提供が可能だった。しかし、緊急事態宣言期間中の現在は、酒類提供を一律で停止するよう要請されている。

対象地域:都内全域
酒類提供:停止
東京都ホームページ

■沖縄県
緊急事態宣言が延長される沖縄県では、引き続き酒類提供が停止となる。

対象地域:県内全域
酒類提供:停止
沖縄県ホームページ

■埼玉県
12日以降も酒類提供の要件に変更はなく、引き続き県の認証を受けている店舗にのみ許可される方針だ。

まん延防止措置対象地域:さいたま市・川口市
酒類提供:「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」認証済みの店舗は、11時~19時まで酒類の提供が可能。1人、または同居家族のみのグループに限る。
埼玉県ホームページ

画像素材:PIXTA

■千葉県
まん延防止措置の延長前後で酒類の提供要件に変化はないが、12日以降、まん延防止措置の適用地域が変わる。

まん延防止措置対象地域:千葉市・市川市・船橋市・松戸市・成田市・習志野市・柏市・市原市・浦安市
酒類提供:11時~19時まで。1グループ2人・滞在時間90分以内に限る。
千葉県ホームページ

■神奈川県
12日以降、まん延防止措置の対象地域が縮小されるとともに、酒類提供の条件として「マスク飲食実施店」の認証が加わる。

まん延防止措置対象地域:横浜市・川崎市・相模原市・厚木市
酒類提供:「マスク飲食実施店」の認証を受けている店舗に限り、11時~19時まで提供可能。滞在時間90分以内・1グループ4人以内、または同居家族であることが条件。
神奈川県ホームページ

■大阪府
まん延防止措置が適用される区域に変更はないが、酒類の提供条件が「2人以内」から「4人以内」へと緩和される。

まん延防止措置対象地域:大阪市・堺市・岸和田市など33市
酒類提供:原則自粛だが、ゴールドステッカーステッカー認証店では、11時~19時まで提供可能。同一グループ原則4人以内(同居家族は除く)に限る。
大阪府ホームページ

酒類提供については、12日から要件が追加、または緩和されている地域もある。順守すべきルールについては協力金の支給要件にも関わってくるため、改めて確認するようにしてほしい。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。