世界初「ステルス空中インターフェース」を開発 アルプスアルパイン×宇都宮大学

ステルス空中インターフェース
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アルプスアルパインと宇都宮大学は1月18日、世界初の空中表示/入力デバイス「ステルス空中インターフェース」を共同開発したと発表した。

ステルス空中インターフェースは、高感度静電容量検出技術による空中入力デバイスに、再帰性反射技術を応用した映像の空中表示機能を融合。空中に浮かんだ映像に触れる要領で、直感的かつ快適な非接触操作を実現する。また、加飾印刷技術も応用し、意匠性に優れたデザインも可能。木材や金属などを模した筐体上に、静電容量の変化に応じて手が近づいた時だけ映像を空中表示するステルスアイコン機能を付与し、セット製品のデザイン性を高める。

共同開発品は、非接触により感染症リスクおよび指紋盗難リスクを低減してユーザーの安全に貢献するとともに、高い操作性および空間と一体化した周囲の雰囲気を損なわないデザイン性の高さにより、これまでにない快適かつ感動的な新たな非接触操作体験を提供する。

なお、静電容量検出技術、再帰性反射技術、加飾印刷技術を融合させた空中HMIは今回の共同開発品が世界初。カメラや赤外線を利用した非接触技術と比較して、特に近距離操作時の入力精度の高さやデザイン性の高さに強みがある。また、筐体外部にセンサやプロジェクターの設置も不要で、セットの設計自由度も高く、幅広い用途での利用が期待できる。

今後は市場調査を実施してニーズや課題の深堀りを進めるとともに製品の完成度を高め、まずは2025年を目途にエレベータや券売機など公共空間における表示/操作部への採用を目指す。また、アミューズメント機器や車載機器などへの応用も検討。さらに将来的には、ゴーグルなどのウェアラブルデバイスを不要とする人体への負荷が少ない視覚情報提示デバイスとしての事業展開も視野に開発を進める予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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