25日、札幌駅から北に約3km離れたコンビニで、店員の男女3人が相次いで刃物で刺され、このうち40代の男性が死亡、50代の女性と60歳の男性もケガをして病院に搬送されました。

この記事の画像(12枚)

警察は、60歳の男性を刺した殺人未遂の現行犯で近くにいた無職、宮西浩隆容疑者(43)を逮捕。

「めざまし8」が入手した、容疑者とみられる男が確保される現場を捉えた映像には、白のズボンをはいた男が、パトカーの横を駆け抜けようとした瞬間、3人の警察官が警棒を振りかざしました。

激しく抵抗する男、よく見ると男の手には刃物のような物が握られています。

そこにもう1人の警察官が駆け寄り、4人がかりで地面に伏せる状態で取り押さえました。

目撃者が語る緊迫の現場

事件直後、警察が駆けつける前に逮捕された男とみられる人物と遭遇したという男性は、その時の恐怖をこう話します。

容疑者とみられる男と遭遇した男性:
目が合ってですね、こっちにスタスタと歩いてくるんですよね。それで、ワンボックスカーがこの辺りの止まっていましたね。その運転手さんがすごい大声で叫んでいたんです。「警察呼んで」っていう声がして、何回も言っていたんですよ。クラクション鳴らしながら。

最初は“異変”に気付くも、事件だとはわからなかったといいます。「交通事故」かと思って近づくと、目に飛び込んできたのは、被害者とみられる人。

容疑者とみられる男と遭遇した男性:
「交通事故なのかな?」と思って見たらここに人がいたんだよね。被害者だと思われる方がですね、倒れたんですよ。1人が倒れてて、全然うめき声とかも動きも一切なくて。(倒れていたのは)男性でした。で、足元に男が立っていまして。

倒れた人の足元に立っていたという男。すると…。

容疑者とみられる男と遭遇した男性:
交通事故だと思ったもんですから、「大丈夫かな?」と思って「何か手伝えることあるのかな」と思ったら、立ってる男は私の方に向き直って、近づいてきたんですよね。
目と目が合ったんですけど、無表情で、なんか持ってるんですよ、左手に。すたすたと私の方に何歩か歩いてきたので、顔を見たら無表情の目つきが怪しい男だったんで、「あ、なんかこれやばいかも」と思って後ずさりして。
わぁーと下がったから、襲われる感覚恐怖とかなかったんですけど、何歩か近づいてきて、私が逃げる素振りっていうか、下がっていったら何思ったのか振り返って、また、その倒れた男性の足元の方に戻っていって、見てるんですよね。ずっとっていうか、もうなんか…落ち着かなげに。

その後、「交通事故ではない」と気付いた男性。110番通報しようとしたところで、警察が到着したといいます。

さらに、別の目撃者は…。

容疑者とみられる男と遭遇した男性:
(包丁)一本が私が見た下の人の中に刺さってたみたいで、それは救急車の方が見つけられました。

――倒れた人に刺さりっぱなしだったということ?
はい。ただ、その方は肩で息をされていて、存命されていたので良かったと思います。

早朝の住宅街で起きた惨劇。

事件が起きた「セイコーマート」は、北海道を中心に展開するコンビニエンスストアです。宮西容疑者は金を要求するような言葉はなく、レジが荒らされた様子もなかったといいます。

警察の調べに対し、宮西容疑者は、「殺そうとしたことは間違いありません」と容疑を認め、さらに「2人を刺した」とも話しています。警察は動機や計画性などについても、追及する方針です。
(めざまし8 2月26日放送)