独ボッシュは4月19日、2023年度の業績を発表し、その中で、成長分野である水素技術に関する事業見通しを再確認した。同社は2030年までに水素技術による売上高が50億ユーロに達する可能性があるとしている。
2023年、ボッシュはドイツのシュトゥットガルトと中国のチョンチンで燃料電池システムの生産を開始。中国市場を主要ターゲットとし、欧州や北米では2030年までで大きな成長は見込んでいない。
水素燃焼エンジンについては、クライメートニュートラルな商用車輸送への最短の道と位置づけ、市場規模が2030年には約10億ユーロに達すると予想されている。ボッシュの噴射技術を採用した水素燃焼エンジンは、早ければ今年中にインドで導入される見込みで、世界の3大経済圏のトラックメーカーから5件の受注を獲得している。