ヒロヒコの "My Treasure Box"

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ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その2)

2019年12月19日 | ギター
    
 PACIFICA112V YNS(イエローナチュラルサテン)についてのその2。
 試奏してみた。最初は弦高が低すぎて至るところビビリ音がしたため、調整したら6弦12フレットちょっと高めの2.2mm。だがどのフレットもピッチの狂いがなくコードを押さえるときれいな和音を奏でる。次に各弦、各フレットを単音で弾いてみると5・6弦に関してはあまりサスティーンが出ない、ちょっとつまった音という印象。その一方で、弾いていくうちにネックの振動がコンター加工されたボディに大きく伝わるのも感じられた。

 次にアンプに通して音だし。本ギターのピックアップはSSHで、コイルタップ機能もある。切り替えによるHとSの音の違いは顕著で組み合わせで多彩な音づくりが可能である。ノイズは若干出るが許容範囲。フェンダーのアンプMUSTANG GT40に繋げてみたが全体的にかなりブリリアントで良い音だ。セレクターによってはストラトのような甘い音も出る。そしてSSHなのはやはり便利だ。両方の良いところを活用できそう。ハムバッカーのPUは本体直づけ。そのためか、ピックガードの形が特有である。
     
 しばらく弾き込んでいくとネックが手に馴染んで弾きやすさを感じる。その要因の一つがネックの細さだろう。ナット幅を測ってみると他のギターが42mmくらいあるのに対しパシフィカは40mmである。この2mmの差は意外と大きいのではと思う。しばらくパシフィカに熱中してストラトなどに戻ると弦と弦の間が広くて一瞬戸惑ってしまった。

 そして一番驚くのは長時間弾いても、チョーキングやアームを多用してもチューニングがあまり狂わない点だ。これはパシフィカ紹介の動画サイトでインフルエンサーの一人、Rickeyさんも強調していた(「人気ギターPACIFICA112VMを弾きまくりレビュー」)が、まったくそのとおりである。本当にしっかりした作りなのだなと思う。ヘッドの裏面にMADE IN INDONESIAとシール表示があるが、国外生産でもサウンド的には問題ない仕上がりだと言える。

 現在の最高機種の611・612タイプになるとピックアップがセイモアダンカン、ロック式ペグなどさらに充実した機能を有するようなのだが、価格は6万から7万円程度。コストパフォーマンスが相当高いと言えるのはさすがヤマハである。私が持つYAMAHA製品はギターがSG-2000とFG-150、シンセがDX7、そしてシーケンサーとしてQX3とQY300。QY300のみフロッピーディスク・ドライブの不調があったけれど、その他はほとんど問題なしでまだまだ使える。私にとってヤマハは信頼のブランドなのだが、今回のパシフィカによってその思いはさらに強まった。特に私のような初心者以上・中級者未満の者にとっては、エレキギターを弾くことの楽しさがさらに増すギターだと言えるだろう。
 結論、このギターは良い!ピックアップ違いの最上級パシフィカも試してみたくなった。


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