ジョージ・マーティンが亡くなったと、
3月9日に海外メディアが伝えた。

1926年1月3日イギリス・ロンドン生まれ
イギリス海軍へ入隊し、戦後ギルドホール音楽学校へ入学。
音楽の基礎からオーボエとピアノを専攻し、
1950年EMIに入社。

1955年にパーラフォンレーベルに移動して、主にコミック音楽を制作していた。
そして、1962年ビートルズと出会い、小さなレーベルのプロデューサーから
世界で最も知られたプロデューサーになった。

ビートルズ現役時代はほとんどの音楽作りに関与し、
素人だった、ビートルズの音楽をプロの高みの世界に持っていた功績は
計り知れないものだ。

1960年代初期のブリティッシュロックの音はあまり良くない。
しかし、ビートルズの音がデビューからとてもクリアだ。
時が過ぎても、急に良くなったり悪くなったりしない。
どの時代も、ランダムに聴いても違和感がない。

ローリング・ストーンズ、キンクス、ザ・フーなどの
初期の音質はビートルズに比べるとかなり雑な感じがする。
それが、プロデューサーの違いとわかったのは、
聴いているうちに、なんとなく気がついていた。


LOVE ME DOからアビーロードまで一体感があるように聴こえる。
それもビートルズマジックのようにも思える。
5人目のビートルズと言われるのも納得の仕事をしていた。


1967年発表の
『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』のセッションで
「最初のテイクとブラスの入ったテイクとを一緒にして」という
ジョンの無茶な要望にきちんと応え、
見事なレコードにしたのは、彼らの伝説のひとつだ。

Strawberry Fields Forever モノラルミックス


本当に60年代のロックが終わったような気がする。
いつか来るとはわかっていても、とても残念で大きな損失だ。



合掌