Nowhere Man=無益で役に立たない男
のことを歌った歌です。
“Nowhere Man please listen”
“ノーウェアマン、聞いてくれ” という歌詞がありますが、
これはジョンレノン自身のことを歌っているそうです。
ジョンレノンのような天才も行き詰まることがあったんですよね。
新曲を書こうとしても書けず、考えても何も浮かばないとウンザリし、
みじめで孤独な気分で横になろうとした時に、
自分はNowhere Manだと思った。
自分は何者で、どこにいて、この先の人生をどう過ごせばいいのかわからない---
歌詞の世界ではNowhere Manに対して、
無益で役に立たない、物事が見えていない、などとだいぶ否定していましたが、
後半に進むとムードが変わります。
“ノーウェアマン、心配いらないよ
自分のペースで、ゆっくりやればいい
誰かが手を貸してくれるまで、全部放っておけばいいんだ”
映画『Yellow Submarine』で、
ビートルズ4人の前に、風変わりな学者「ジェレミー」が現れます。
自分を物理学者、才能ある画家・・・など何でも知っていると言います。
ジョンらはそんなジェレミーを煙たがっていたのですが、ジェレミーがサブマリンを修理し、いよいよ旅立つという時に、 ひとり残されるジェレミーを放っておけないと思ったリンゴが、
「一緒に来ない?」
と誘うのです。
結果、ビートルズとジェレミーは一緒にペッパーランドへ向かうのですが、 そこでかかっていた曲が、Nowhere Manでした。