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新たな情況証拠発見 [アナログ・コレクターの覚書]

「RI工場はいつアトランティックのメイン工場になったのか?」という昨日の記事では、RI工場がアトランティックのメイン工場になった時点で三連アルファベット・マトが現れるとすると、それは1971年6月頃なんじゃないか、というのが一応の仮説だった。

情況証拠は、オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)の”At Fillmore East"とELPの"Tarkus"だけだったので、他に何かないかなぁと考えていたら、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)が思い浮かんだ。

アトランティックといえば、アレサである。

調査内容的にリリース年月日がわからないと役に立たないのだが、70年代初頭にリリースされたアルバムのリリース年月日となると、よほどのビックネームでなければ、簡単にはわからない。
アレサなら、わかりそうじゃないか。

で、早速、1971年6月頃にリリースされたアレサのレコードがないかと探してみると、5月19日に”Aretha Live at Fillmore West”がリリースされているじゃないか。

ビンゴ!

前にもちょっと書いたことがあるが、ボクがソウル系の音楽を聴くようになったのはCD時代に入ってからなので、レコードはほとんど持っていない。

アレサが亡くなった3年ほど前に、ボチボチとエイジド感のあるやつを安く見つけて集めようと思い立ったのだが、その後コロナ禍で思うようにレコード屋に行けなかったので、ほとんど増えていない。

ってことで、アレサのレコードはうちの棚にはほとんどないので、Discogsで調査したのだが、さすがアレサである。
RI工場プレスの初回盤の情報がしっかり登録されていた。

その登録情報によると、RI工場プレスの初回盤のマトは末尾C/D(Side 1がCでSide 2がDの意味)で、三連アルファベット・マトではない(kaori EさんがWLPをお持ちだったので、現物で確認させていただいた。間違いなく三連マトではなかった)
6月頃に三連アルファベット・マトが登場するのなら、5月19日リリースのこのレコードの初回盤は、当然三連アルファベット・マトでなくてよい。

興味深かったのは、なぜかSide 2の情報だけだが、FFFというマト末尾情報が登録されていたことだ。
これは、おそらく、追加プレスのためにFマトの追加カッティングが行われたが、その時点ではすでにRI工場はアトランティックのメイン工場になっていて、三連アルファベット・マトになっていたということだろう。

ってことで、1971年6月説の情況証拠が一つ追加されたのでありました。

このライブ・アルバムは名盤だし、ぜひUSオリジナルが欲しいが、初回盤を探すならマト末尾C/Dのを探さないといけないってことよね。
あっ、でも、RI工場プレスじゃなくて、PR工場プレスとかMO工場プレスを探したほうがいいのか(笑)

曇り空の広がる日曜の午後、せっかくなので、CDを引っ張り出して聴いてみる。


20210926.jpg


うん。
実に良いライブ・アルバムだ。

ボックスに入っているのは、二枚組のデラックス・エディションなので、音源的には二倍楽しめるのだが、やっぱりこのアルバムはアナログで聴きたいなぁ。



(画像をクリックするとAmazonにとびます。)

タグ:Aretha Franklin
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