のっぽのサリー:LONG TALL SALLY
WRITTEN BY JOHNSON-PENNIMAN-BLACKWELL
1964年6月19日発売 EP盤
イギリスで4曲入りEP盤(コンパクト盤)として収録されたナンバー。
オリジナルはご存知ロックンロールのスーパースター
リトル・リチャードの名曲。
ポールの大好きなロックンローラーだ!
手癖で演奏できたようなことをジョンが語っていたけど、
この演奏のパワーは凄すぎる。
1964年3月1日に1テイクのみで録音を決めた
このナンバーを聴くと、ストーンズより演奏が下手だ!という人達の根拠は
いったいなんなんだ!小1時間問い詰めたくなる凄さだ。
隙の無い演奏というのをひとつあげろ。と言われたら
このナンバーを挙げると思う。
リンゴ・スターのドラムのドライブ感はこの頃のベストプレーじゃないかと
思ったりしています。ドラムスが歌っているモンね!
ギターもジョンもジョージもメチャメチャテンション高い演奏。
リード・ギターもジョージ・マジックです。
とにかく、ポールのヴォーカルが素晴らしい。
リトル・リチャードと同格の歌唱力といっても過言じゃないし、
演奏とのバランスを考えたら、こちらの方が個人的にはかなり上です。
コンサートではエンディング・ナンバーとして長い間君臨していた。
ベースで1音出して、歌うキーの出だしを確認して
いきなり山の頂上から直滑降で降りてくるような
ハイ・トーンのボーカルはロック小僧には
「もう無理・・・」と絶望させる凄まじさを感じたものだ。
「イエスタディ」「ヘイ・ジュード」のバックボーンには
こんな素晴らしいロックの素晴らしさを聴かせてくれる
ポール・マッカートニーのキャパの広さがあることをもっと知ってほしい。