深夜、バイトの帰りに人気のない通りを原付で走ってた時のこと。

真夏でその時はすごくノドが乾いていて、少し遠くに自動販売機を見つけた時はもうカラカラだった。

自販機の前で原付止めて、小銭入れ出しながら何飲もうかな、ってボタン眺めてたんだけど、ふと誰かの視線を感じて自販機の真横に目がいった。

自販機の蛍光灯で逆光になってて最初は気付かなかったんだが、よく見たら異常に目の釣りあがった爺さんがニタニタ笑いながらずっとこっち見てた。

釣りあがった、っていうのは例えじゃなくて本当に奇形としか言えないレベル。
あまりに怖くてどうやって帰ったのかも覚えてないし、数年たった今でもその道は使わないようにしてるけど、知り合いに聞いてもその場所には昭和から使われてないような粗大ゴミみたいな自販機の残骸があるだけ、とのこと。

日がくれてから自販機使うのが怖くなったっていう話。