デーモン閣下編01デーモン閣下編02
デーモン閣下編03
デーモン閣下編04
 こんにちは、HACOXです。

 今回はあの「デーモン閣下」にまつわるテーマです!

 陰謀論者の話と言いますと、とかくオドロオドロしかったり、鬼気迫っていたり
するものだと言う先入観がありますよね。でも、陰謀論者は案外この様な他人
や活動の裏側が気になっていて、いつもこんな話に華を咲かせるんです。

 例えば、昔アクマ店長さんはある大学の後輩から「暴走族」出身ではないか
と話題になった事があるそうなのです。

 何故かと言いますと、当時、若かりし頃の店長さんは自家用車の社内を、
やれ車内灯をシャンデリア化したり開かない後ろの窓に光るアクセサリーを
張り付けたり、果てはブラックライトで絵の浮かび上がるスクリーンを付けた
りと、大変車内が豪華だったそうなのです。

 一時期流行ったんですよね♡

 今はまず見ませんが、当時は若者と言えば自動車でしたから、光ファイバー
に光を通して綺麗に眺められるシガーソケット用のガジェットや、ディスコの
様に光が乱舞する取り付け式のシャンデリアや、あと、今は違法ですが当時
流行ったSDウルトラマンの目がブレーキランプと連動して光る人形を誰もが
一つくらいは車内に飾ったものです。

 そのほぼ全てが、店長さんの車にはありましたね。

 でもこれ、最初は暴走族系のお兄さんの間で流行ったんです!

 そんな事から、店長さんは暴走族上がりの様に思われたのでしょうね!

 そんな頃に世間を騒がしていたのが「聖飢魔Ⅱ」のデーモン閣下でした。

 この頃は、色んなメディアに存在する面白い人たちが話題でして、この様な
人たちを「サブカルタレント」と呼んでおりました。

 みうらじゅんさんやタモリさん等、お笑い芸人もそうでない人も、面白くて
ユニークな人はすぐに話題の的となったのですが、やはり、悪魔的な音楽
を奏でるヘビーメタルを、モノホンの悪魔が集まって始めたと言う触れ込みと、
少々イメージ的に古い厳格そうなデーモン閣下のトークの面白さが当たって、
当時の日本でも指折りの注目度となったんですね。

 そんなデーモンさんなのですが、全盛期にはあのNHKの紅白歌合戦にも
X等と共にロック枠で登場し、「白い奇蹟」などと言うスローナンバーを演奏
したりもしました。

 その後も、Xやヴィジュアル系ロックのムーブメント吹き荒れる中、何ら盛り
下がる事なく全国津々浦々でトータルで安定した人気を博した聖飢魔Ⅱで
すが、公約通り、1999年にその活動にピリオドを打ちます。

 今はそうでもありませんが、当時はロックバンドが10年も活動を続けられる
と言う考えはあまり普通ではありませんでした。

 当時では、長くて20年くらい。10年続くバンドと言えば…

 20年選手
 
  ・アルフィー
  ・RCサクセション
  ・甲斐バンド
 
 10年選手
  
  ・ザ・モッズ
  ・サザンオールスターズ
  ・ゼルダ
  ・シーナ&ロケッツ
 
 まだいるかも知れませんが、僕が分かるのはこんなものでしょうか?

 何せ聖飢魔Ⅱのメジャーデビューは1985年らしいですから、ラウドネスも
アースシェイカーも44マグナムもまだメジャー10年選手ではありませんし、
あのドリカムもメジャーデビューしてなかったと記憶します。

 伝説のロックバンド「レベッカ」も、10年には届いておりません。

 もちろん、ミスチルも業界には居ませんし、ARBも10年は経っていないの
ではないでしょうか?日本パンクロックのパイオニアであるスターリンですら、
この頃はまだ10年選手ではありません!

 日本のロックバンドがメジャーで10年張るのは、至難の業だったのです。

 まだそんな時代に、聖飢魔Ⅱは解散の時期を予め1999年と定めて、予定
通り1999年で解散したのは当時としては凄い事なのです!さすがです‼

 そんな伝説のロックバンド「聖飢魔Ⅱ」をけん引したデーモンさんなの
ですが、もちろんその後も何度がメディアで見かける事がありました。とこ
ろが、年を追うごとに、あれほど厳格に悪魔としての姿勢を守って来た
デーモンさんのキャラが、徐々にほぐれて普通になって行きました。

 「我々悪魔は再びその…」

 の様な口調は専らライブでのみ披露され、メディアでは至って普通を貫く
姿勢に変わってしまいました。

 一体、閣下に何があったのでしょうか?

 そもそも聖飢魔Ⅱは、そのオドロオドロしさと過激な口調から、NHKの
様なお堅いメディアからは敬遠されがちでした。また、1990年代に入ると
過激な物言い自体が敬遠される様になります。
 そんな時代を察知したのでしょうか?デーモン閣下もまた、次第に毒々
しい言葉遣いや姿勢を取り払って、悪魔なのに凄まず普通な言葉遣いに
変貌を遂げてしまいました。

 僕は正直、閣下のあの様な話し方が大好きでした。

 でも、TVを見る人たちにとって、あの話し方は害毒でしかないのでしょう
か?そんな疑問から、今回の陰謀論が出来上がりました。

 「ひるおび!」のデーモンさんは至って普通です。コメンテーターとして
一定の安定感もあり、政治・経済のみならずあらゆるテーマに関しても
トークをはさんで行ける力量も付けられております。

 でも、やはりアクマ言葉はNGなのでしょうか?やはりフツーなのです。

 ネットをググっても、その謎は解明を見ません。やはり、TVに対する忖度
が働いての事なのでしょうね。

 音楽家としてのデーモンさんは、日本でも5本の指に入るハイレベルな
ハードロックヴォーカリストさんで、デビュー後は更にうまくなられた様です。
そもそも聖飢魔Ⅱ自体の力量が高く、ギタリストのジェイル大橋さんに至っ
ては、結成したバンド「キャッツ・イン・ブーツ」がEMIと1億円で契約し、メ
ジャーデビューしております。これは大人気だったガンズ・アンド・ローゼズ
を上回る契約額でして、はっきり言って快挙です!

 そんなデーモンさんも、見たところもうおじいちゃんです!

 ある意味デストロイヤー並みに精力的なため、あまりご年齢と言うイメー
ジでないところがイイですね。

 これからも、お慕い申して行きたいと思います。

 HACOXでした。

 ~今回の検索ポイント
 
 1)兎味ペロリナ

  あまりゴールデンでは見かけませんが、深夜枠のパチスロ番組などで
 見かけます。彼女も一応悪魔だそうですから、是非応援したいですね。

 2)ヘビーメタル

  このジャンルは、ある意味色んな事がありました。

  世界的にも、また、日本においては独自の印象から「ヘヴィメタ」とか、
 「ジャパメタ」と呼ばれておりましたが、ほとんど「差別」用語でしたね。

  いずれも日本のヘビーメタルバンドは、本場外国には及ばないニセモノ
 かの様に思われていた節があります。でも、80年代には世界レーベルと
 契約してワールドワイドな活動を始めるバンドも現れまして、本当は高い
 レベルで音を作るバンドも増えて来ていたのです。

  でも、日本の音楽業界はロック音楽自体をあまり大々的に売り込んだり
 しなかったため、バンドの知名度を本気で上げようと思ったら、かなり思い
 切った行動が要求されました。
  確かに、バラエティ番組の尻馬に乗って目立っていると言えばそうでした。
 でも、アーティストがそれくらいしないと、日本のロックバンドは本当にメジャ
 -にはなれなかったと思いますよ。

  あの「X」だって、「天才たけしの元気が出るテレビ」で有名になりました。

  日本って、ロックバンドがまともに有名になれる存在ではなかったのです!

  聖飢魔Ⅱは、ある意味そんなロックに偏見のある世間を巻き込んで有名
 になりました。日本のロック音楽が急激な進歩を遂げたのは、この様な
 先達の地道で思い切った働きのお陰なのです。

  上っ面のかっこ良さなど、彼らの足元にも及びません。

  そんな偉大なる先達としてのヘビーメタルを、一度自分で調べて貰いたい
 と思います。