【地震予知・前兆現象】阿蘇山の地震計「激しめに変動してます」＆新潟に強いシグナルが出現＆大阪のラドン濃度～(10月26日)[No.0373]
各データについて
強震モニタ
東日本大震災(M9.0)発生時の強震モニタ(地表面)
強震モニタとは、防災科学研究所が日本全国に設置している地震計で観測したデータをリアルタイムで配信しているWebサービスのことです。
地表面(Surface)での振動と地中内部(Borehole)での振動をシグナルとして表示しています。
赤色のシグナルが最も強く、表示可能上限を超えている振動が発生している可能性も考えられるので、赤いシグナルが出現したら要警戒です。
また、地表面のシグナルは生活ノイズ(車や電車の走行、工場の振動、工事など)を拾っている場合もあるので、地震の前兆として発生することがある微振動などを確認するためには地中のシグナルを重点的に観察した方が良いと思われます。
大気中のラドン濃度と地震の関係
「ラドン」は、無色で無味無臭の気体。原子番号は86。元素記号はRn。
地震が起こる前には地殻内部に圧力がかかり、部分的に地殻の破壊が起こりますが、その際に地殻内部に閉じ込められていた「ラドン」が大気中に放出されます。
阪神淡路大震災(M7.3)発生前、そして東日本大震災(M9.0)発生前に大気中のラドン濃度に大きな変動が出現していました。
必ずしも地震が起こる前に大気中のラドン濃度が上昇するわけではありませんが、ラドン濃度に変化が起きたら地震に要注意と考えて良いです。
阿蘇山の地震計＆新潟に強いシグナルが出現＆大阪のラドン濃度(10月26日)
投稿者 ：こあらさん
日 時 ：2020年10月25日
場 所 ：阿蘇山、新潟、大阪
コメント：にゃんころりさんの投稿を見て、急ぎ投稿してみました。
地震計振幅を確認すると、18日頃から上昇気味だったので、リアルタイムで見てれば事前に投稿できたかもしれませんが、最近は、経過を記録しようと、スクショ撮ったら暫く見てなくて。昨日か一昨日見た時はまた怪しくなってたので、今日また見ました。
23日頃からまた上昇気味だったのが、本日激しめに変動してます。
そして、10/24に、強震モニタ地中最大変位で、新潟県にて赤に近いシグナルがありました。
そして、大阪のラドン濃度が高すぎておかしいです。
Twitter(@TakaiYasuharu)より
阿蘇山に設置してある地震計のグラフですが、噴火が発生した10月20日よりも25日の方が激しい変動となっています。
昨日掲載したように、熊本にお住まいのにゃんころりんさんからのご報告では、噴火が起こる前にも発生してた「焦げくさい匂い」が再び発生しているということでしたし、気象台の発表では再び20日と同規模の噴火の恐れがあるとのことなので、周辺エリアにお住まいの方は阿蘇山の火山活動を常にチェックしていただきたいと思います。
次に強震モニタですが、前回のご投稿でも新潟と山形の県境付近にオレンジのシグナルが数日間に渡って出現していましたが、今回はさらに強いシグナル(赤色)になっているということで、新潟や山形にお住まいの方は念のため、いつも以上に防災意識を高めておいていただきたいと思います。
そして、大阪のラドン濃度ですが、Twitterの方によると観測値を更新したということで、かなり危険な状況なのかも知れません。
大阪では2018年に大阪北部地震(M6.1 震度6弱)が発生していますが、その後、現在までに特に大きな地震は発生していません。
当初、大阪北部地震の発生確率は非常に低い(0～0.02％)と予測されていました。そして、前兆のような地震は起こらずに突然発生していますので、今回のように少しでも異変が現れたら、大地震の発生に最大の警戒をして減災に努めることがベストだと思います。
引き続き、各データを注視していきます。
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