N大セミナーハウス【前編】
N大セミナーハウス【前編】
ここら界隈の廃墟では有名で一度は行ってみたかった物件の一つでした。今回は案内していただきましたが埋もれ過ぎてて一度通り過ぎてしまいました。
今は植物に覆われておりますが、当時は大学の法学部のセミナーハウスとして1967年に設立されました。こういった場所に厚生施設としてセミナーハウスを建設するというのは良くある話で、実際に良く活用されていたようです。当時は頻繁に活用されていたであろう施設ですが、91年に閉鎖。今でも大学はありますが、ここは忘れられたように残されています。
入口はガラスが破壊され、廃墟としての期間の長さを物語っていました。
ベルの下の文字。字体が良い。
ヘルメットが掛けてありましたが防災用ですかね。
内部です。
正面入り口はほとんどガラスは無くなってしまっています。
照明。シンプルながらレトロな雰囲気。素敵ですね。
フロントがありました。泊まり込みで管理人が住んでいたのか、後ろに部屋があるようです。
いつも奥でテレビを見ている気難しい人がいる、なんてのを想像してしまいました。
畳張りの部屋はだいぶ老朽化が進んでいました。
カウンターの内部はこのような感じ。
カウンターの上に忘れられたノート。もはや忘れたことすら忘れているかもしれませんが。
館内の放送機器がありました。
正面玄関のすぐ横は靴箱。通路の幅は狭いのに奥行きが凄いですね。
それでは奥へ進みます。
天井はめくれ、照明が落下しそうになっており、相当朽ちているように見えますが実際は足元はしっかりしており探索のしやすかった物件です。
建物入ってすぐのスペースは食堂となっていました。
高台にあるので景色はかなり素晴らしいものでした。
テーブルや椅子は端に整頓されたまま錆び付いています。
許可なく備え付け物品の移動を禁ずる
割れた窓から室内へ侵入する植物。自然の力は凄いです。
床には沢山教科書などが散乱していました。
当時は賑やかだったであろう空間。
今は静かな空間ですが、たまに当時利用していたであろう年齢くらいの人も肝試しに訪れに来ているかもしれませんね。
壁紙が垂れ下がった室内。
壁には使用心得が掲示されていました。
照明は無くなってしまっていますね。
食堂の裏は厨房になっています。
何て高度な。
書類が厨房に散らばっているという不思議な光景。
一面に教科書やノート。
古い炊飯器がひときわ目立ちます。
自分たちで作っていたのか専門の人がいたのか。
なぜか厨房に風呂場の椅子。
小さな厨房。どんなご飯が作られていたんでしょうね。
こういう炊飯器も見なくなりましたね。
食器類は思ったほど見当たりませんでした。
コンロ。
冷蔵庫も古いタイプですね。
厨房用の冷蔵庫もありました。
倉庫。
食堂の横はボイラー室がありました。
かすかに油のにおいが残る空間。嫌いではありません。
錆び付いてもう回らないかな。
手書きの略字が見られてテンションが上がります。
次はゼミ室へ。セミナーハウスの見所ですね。
中の部屋は広さが変えられるようになっていたようです。
色々書かれた黒板。内容は近年のものが大半の様でした。
机にはチョークの落書き。
真剣に授業を聞くと眠くなる。
生徒にとって学びの施設でもあり、楽しい施設でもありました。
今はチョークでなくホワイトボードにマジックの方が主流ですかね。
大学ともなると落としたら割れ、チョークの粉に苦しめられるといった経験はしづらくなってきているかもしれません。
黒板は長年使用し劣化すると消えにくくなったりチョークで書きづらくなり、張替え作業が必要となりますが、ここまで劣化すると表面が剥がれてしまうとは・・・。
しかしながらそこまでは大きくないゼミ室。閉鎖理由は手狭になったためと聞いておりますが、学部の人数に比べ収容人数が少ない施設だったのかもしれませんね。
小学校らしい椅子と大学らしい椅子はまた全然違いますよね。
廊下に出ました。非常口誘導灯のデザインが良いですね。
下に向かう階段がありましたので降ります。
男子用の浴室がありました。
更衣室。
洗面台がありました。
かなり立派な浴場ですね。
景色の良い凝った浴場です。
モザイクタイル張りの今では少なくなった浴槽。
男子の方が多かったんですかね。大きな浴槽です。
窓の下はカーテンが取り付けられ、外からは見えないようになっています。
蛇口類などが外されているのも定番。
天井はこのような感じで建物が半円状に外に張り出しているような造りとなっており、温泉旅館も驚くレベルではないでしょうか。
浴場を出ます。
さきほどの階段を上りゼミ室のある1階へ。
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