POG Bloodstock

北米2歳トレーニングセール市況は大きな転換点を迎え
昨年名門･バレッツ社がサラブレッドセールから撤退するという
ある意味「ですよね…」的なニュースが流れ、
これに伴いファシグティプトン社がカナダ･ストロナックグループと組んで
バレッツの開けた穴を埋めるべく
6月に西海岸のサンタアニタでトレーニングセールを開催、

その流れもあってか
世界最大の１歳市場を擁するキーンンランド社が
五年ぶりに2歳トレーニングセールを再開するという
ドラスティックな展開となっています。

ただキーンランドエイプリルの上場馬を見る限りでは
上場馬の質はともかく数は晩年の半数強に止まり
特にコンサイナー(育成社)の中心拠点となっている
フロリダ組の動きが芳しくなかったことを
うかがわせるものとなっています。

しばらくの間はOBSとファシグティプトンのガルフストリームセールが
北米2歳トレーニングセールの中心となる構図に
変化は起きないかもしれません。


さて日本のPOG的には
「OBSはPOG本に掲載されないスプリングセール狙い」を
常々提言してきた当ブログの流れを追って←そんなわけない

OBSマーチセールの後に行われるOBSスプリングセールの重要性が
現地でも年々増してきています。


ただし2歳落札外国産馬の着地検疫の期間は
POGでは無視できるレベルのリスクではなく
スプリング狙いが浸透するようであれば
逆にOBSマーチやファシグティプトンに張るのも一興です。


OBSマーチセールでのトピックとしては
昨年からノーザンF系は「吉田勝己」氏名義の落札が増えました。

dsk(DK) (｢ﾟДﾟ)｢ｶﾞｳﾙｶﾞｳﾙ@Scat_Dsk

注目はやはり落札者の名義が「吉田勝己」だったこと。

基本的に北米の２歳トレーニグセールで吉田勝己氏名義で落札されるのはファシグティプトンかキーンランドエイプリルくらいだったと思うので、これは意外。

OBSはほぼNarvic名義での落札でした。

2018/03/14 06:29:57

その結果、昨年落札馬がどのような成績だったのか振り返ってみると、
対策編に記載された9頭中
OP　0頭
500万　4頭
未勝利　4頭
引退　1頭
となっています。

那須野牧場落札の牝馬は

グリーンFでの募集よりも
那須野牧場名義で自家所有し
繁殖牝馬として期待の購入、の線が強そうです。

とは書きましたが、来日即繁殖登録は驚きました…。


現4歳世代の3歳3月4日時点での成績は
安易に飛びつくにはややハードルが高いセールとなっているとも言えそうです。


ポンペイワーム　500万　1勝


イッツリット　500万　1勝