2019年05月01日
年度別種付け情報 - 1960年
令和元年、引き続き「父系馬鹿」をよろしくお願いします。ということでいよいよ1960年代に突入。この年ついに外国産種牡馬の種付け数が50%を越え、本格的に内国産種牡馬冷遇の時代が始まりました。ここから外国産率は右肩上がりに上昇し、約半世紀にわたって外国産種牡馬が優勢な時代が続くことになります。この年の年度代表馬は*ヒンドスタンのおまけで輸入されたと伝えられる*ブッフラー産駒のコダマで、その*ヒンドスタンよりも先にクラシックホースを出すことになるとは皮肉なものですね。もし早世しなければ*ヒンドスタンに匹敵するほどの成績を残していたかもしれません。ちなみにこの年の種付けで三冠馬シンザンが生まれていますが、ほかに二冠牝馬カネケヤキなどもおり、この世代のいわゆるGI級レース勝ち馬はたった4頭(+持込馬のハクズイコウ)しかいないようです。
<種付け基本データ 1960年度>
<種付け基本データ 1960年度>
種牡馬数 132頭 | 新種牡馬 23頭 | 種付数 1858頭 | 生産数 1219頭 |
外国産 39頭 | 外国産 9頭 | 外国産 959頭 | 外国産 645頭 |
内国産 93頭 | 内国産 14頭 | 内国産 899頭 | 内国産 574頭 |
外国産率 30% | 外国産率 39% | 外国産率 52% | 外国産率 53% |
<種付け数一覧 1960年度>
供用2年目となる*カリムが種付け数を伸ばして初のトップに。この世代からは特に目立った産駒は出ていないが、その後も安定して牝馬を集め25歳まで現役で種牡馬を続けた。
英ダービー馬*パールダイヴァーは3年目となるこの年も多くの牝馬を集めているが、この世代からは小倉記念のヒロタカクマが目立つ程度だった。
こちらも種牡馬入り2年目となるハリーオン系の Preciptic の持込馬マサタカラは Hyperion の近親という良血もあって多くの牝馬を集めているが、産駒の活躍は地方重賞レベルにとどまっている。
*ガルカドールは*パールダイヴァーに引き続き輸入された英ダービー馬で、日本に輸入された唯一の Djebel 産駒である。日本軽種馬協会での供用で安定した牝馬を集め、金杯(東)のヒガシソネラオーなど複数の重賞馬を送り出した。この年は二冠牝馬ミスオンワードを母に持つオンワードセカンドが毎日杯、神戸杯を勝ち、皐月賞・ダービーでも3着に入る活躍を見せた。
*ヒンドスタンはこの年の種付けで日本競馬史上有数の名馬シンザンを送り出すことに成功、その種牡馬としての名声を確固たるものにした。
*フェリオールはファロス系 Fastnet 産駒で、ラロシェット賞など仏重賞を2勝したほか、英2000ギニーで2着に入った。種牡馬としては初年度から阪神3歳Sのウインタミヤ、京阪杯のヤマヒロなど3頭の重賞馬を輩出。その後京都記念春秋制覇を達成したヤマニリュウなど活躍馬を出し続け、20歳を超えても安定した牝馬を集めることに成功している。
*スコットは St. Simon のステイヤー父系として知られるフロリゼル系 Souverain 産駒で、4000mのカドラン賞や3000mのロワイヤルオーク賞の勝ち馬。母系は名門レディジョセフィン系だったが、わずか供用4年で死亡しており、京都大障害勝ち馬ダイシンフジが目立つ程度で平地重賞勝ち馬を送り出すことはできなかった。ただし今でも牝系にその名をとどめている。
*セフト産駒の天皇賞(春)勝ち馬タカクラヤマはじわじわと種付け数が上昇し、この年の種付けで京都記念など重賞2勝のケゴンリュウ、京成杯の勝ち馬でオークス2着のヤマニンルビーなどを出すことに成功した。今でも牝系に残っている。
フェアウェイ系 Palestine 産駒の*ラッシーは仏サンフィールマン賞など2歳時のみ走り2戦2勝の成績を残した。アガ・カーン生産で祖母 Udaipur は英オークス馬で、その母 Uganda と Lady Josephine のクロスを持つなど極めて凝った配合であり、前述*スコットとともに軽種馬協会日高支部が輸入したが、やはり供用5年で早世し目立った産駒を出すことはできなかった。ニットウチドリの母父であり、今でも牝系に残っている。
*ダブルマークはブゼントシユキの名で走った豪サラで、中央で阪神大賞典2着、日本経済新春杯3着などの実績を残した後、南関東に移籍して大井記念などを制した。父はハリーオン系の Footmark で、種牡馬としては毎日杯2着のイチタカマサが目立つ程度だった。母父として日本初の白毛馬ハクタイユーを出し、その産駒ハクホウクンを通じて辛うじて血は広がったが、今では途絶えてしまった可能性が高い。
カネリューはわずか7頭の初年度産駒から出た年度代表馬オンスロートの活躍でこの年多くの牝馬を集めたが、この世代から二冠牝馬カネケヤキを出すことに成功し、初年度の結果がフロックでないことを証明した。カネケヤキの牝系はまだ生き残っている。
年度代表馬にして近代日本競馬史上初の海外重賞ウイナー・ハクチカラは父が競走馬としては平凡なトビサクラという血統もあってかアラブ牝馬への種付けのほうが多かったような状況で、種牡馬としては結果を残せず15歳のときにインドに寄贈された。現地では複数のクラシックホースを出すことに成功し、立派な墓も建ててもらったという。アラブの名牝ミスハクギンの3代母の父だが、今ではその血も途絶えてしまったようだ。
ゴールドアローはボワルセル系 Tehran の持込馬で、競走馬としては平凡だった。タイヘイ牧場にて種牡馬入りしており、京王杯オータムHのパールトン、シンザン記念のトササトホマレのほか多数の地方重賞の勝ち馬を送り出した。ただ今では牝系にも残っていない。
ソラリオ系 Gold Nib 産駒の*チェスタア、バーラム系 Nebris 産駒の*サアハリースター、ファロス系 Pherozshah 産駒の*ムテキオーはすべて豪サラとして輸入された馬で、重賞勝ちはなく、いずれも重賞勝ち馬を出すことはできなかった。今では牝系にも残っていない。
トサミドリ産駒の天皇賞(春)勝ち馬トサオーは宮崎での供用で、しかも早々に廃用となってフィリピンに輸出された。もちろん牝系には残っていない。
イッセイ産駒の皐月賞馬タイセイホープも全く種付け数は伸びず、活躍馬を出すことはできなかった。当然牝系には残っていない。
その他京都記念勝ち馬ライジングウイナー、中山4歳S勝ち馬カツトシ、ダイヤモンドS勝ち馬アヤノボル、目黒記念(春)勝ち馬タメトモあたりが種牡馬として供用されたが、いずれも活躍馬を出せるほどの牝馬を集めることはできなかった。このうちライジングウイナーは船橋記念3着馬リコーシルエットを通して辛うじて残っている。
順位 | 種牡馬名 | 種付 | 増減 | 産駒 | 賞金 | AEI |
1 | *カリム(IRE) | 55 | ▲12 | 38 | − | − |
1953年生 by Nearco(ITY) ネアルコ系 | ||||||
2 | *パールダイヴァー(FR) | 54 | ▲9 | 45 | − | − |
1944年生 by Vatellor(FR) セントサイモン系 | ||||||
2 | マサタカラ(JPN) | 54 | ▲13 | 36 | − | − |
1954年生 by Preciptic(GB) ハリーオン系 | ||||||
4 | *ソロナウェー(IRE) | 52 | ▲6 | 39 | − | − |
1946年生 by Solferino(GB) フェアウェイ系 | ||||||
4 | ハクリョウ | 52 | ▲4 | 32 | − | − |
1950年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
6 | *ガルカドール(FR) | 51 | 新 | 42 | − | − |
1947年生 by Djebel(FR) トウルビヨン系 | ||||||
6 | *ヒンドスタン(GB) | 51 | ▲1 | 35 | − | − |
1946年生 by Bois Roussel(FR) ボワルセル系 | ||||||
8 | *フェリオール(FR) | 49 | 新 | 35 | − | − |
1951年生 by Fastnet(FR) ファロス系 | ||||||
9 | *スコット(FR) | 48 | 新 | 37 | − | − |
1954年生 by Souverain(FR) セントサイモン系 | ||||||
10 | タカクラヤマ | 44 | ▲16 | 35 | − | − |
1947年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
11 | *タークスリライアンス(FR) | 43 | ▼4 | 26 | − | − |
1948年生 by Turkhan(GB) バーラム系 | ||||||
11 | *マイナーズランプ(IRE) | 43 | ▲10 | 24 | − | − |
1955年生 by Signal Light(IRE) ファロス系 | ||||||
11 | *ラッシー(IRE) | 43 | 新 | 30 | − | − |
1956年生 by Palestine(GB) フェアトライアル系 | ||||||
14 | *ゲイタイム(GB) | 42 | ▲7 | 31 | − | − |
1949年生 by Rockefella(GB) ロックフェラ系 | ||||||
15 | ヒカルメイジ(JPN) | 41 | ▲1 | 30 | − | − |
1954年生 by Bois Roussel(FR) ボワルセル系 | ||||||
16 | *ハロウェー(GB) | 40 | ▼1 | 31 | − | − |
1940年生 by Fairway(GB) フェアウェイ系 | ||||||
17 | *ダブルマーク(AUS) | 36 | 新 | 24 | − | − |
1951年生 by Footmark(NZ) ハリーオン系 | ||||||
17 | トサミドリ | 36 | ▼2 | 27 | − | − |
1946年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
19 | *ファイナルスコア(NZ) | 35 | ▼5 | 17 | − | − |
1950年生 by Balloch(GB) ロックサンド系 | ||||||
20 | クリノハナ | 34 | ▲21 | 22 | − | − |
1949年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
21 | メイヂヒカリ | 33 | ▼5 | 27 | − | − |
1952年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
22 | *オーブリオン(FR) | 31 | ▲8 | 18 | − | − |
1953年生 by Fastnet(FR) ファロス系 | ||||||
23 | シマタカ | 30 | ▼17 | 24 | − | − |
1944年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
24 | *リンボー(USA) | 28 | ▼13 | 23 | − | − |
1949年生 by War Admiral(USA) マンノウォー系 | ||||||
25 | ケゴン | 27 | ▲11 | 12 | − | − |
1952年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
26 | カネリュー | 26 | ▲17 | 17 | − | − |
1951年生 by ミルトン(JPN) ファラリス系 | ||||||
27 | *フルブルーム(GB) | 25 | ▼3 | 16 | − | − |
1940年生 by Hyperion(GB) ハイペリオン系 | ||||||
28 | *アドミラルバード(GB) | 24 | ▲3 | 16 | − | − |
1952年生 by Nearco(ITY) ネアルコ系 | ||||||
28 | ハクチカラ | 24 | 新 | 12 | − | − |
1953年生 by トビサクラ プリメロ系 | ||||||
28 | *ヤサカ(NZ) | 24 | ▲5 | 15 | − | − |
1952年生 by Summertime(GB) ハリーオン系 | ||||||
31 | ゴールドアロー(JPN) | 23 | 新 | 15 | − | − |
1954年生 by Tehran(GB) ボワルセル系 | ||||||
32 | ミナミホマレ | 20 | ▼10 | 10 | − | − |
1939年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
33 | *ファストロ(AUS) | 19 | ▼4 | 12 | − | − |
1951年生 by Nilo(GB) ネアルコ系 | ||||||
33 | ライジングウイナー | 19 | 新 | 15 | − | − |
1954年生 by *ライジングフレーム(IRE) シャトーブスコー系 | ||||||
35 | オートキツ | 16 | ▲1 | 9 | − | − |
1952年生 by 月友(JPN) マンノウォー系 | ||||||
35 | *テツノチカラ(USA) | 16 | ▲8 | 4 | − | − |
1950年生 by Free for All(USA) ヒムヤー系 | ||||||
37 | キヨストロング | 15 | ▼1 | 14 | − | − |
1949年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
37 | トビサクラ | 15 | ▼4 | 7 | − | − |
1942年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
37 | ハタカゼ | 15 | ▲8 | 10 | − | − |
1947年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
37 | ヒシリュウ | 15 | ▼4 | 6 | − | − |
1954年生 by *ライジングフレーム(IRE) シャトーブスコー系 | ||||||
41 | ミネオー | 14 | 新 | 10 | − | − |
1953年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
41 | *ライジングフレーム(IRE) | 14 | ▼34 | 6 | − | − |
1947年生 by The Phoenix(GB) シャトーブスコー系 | ||||||
41 | *ライジングライト(GB) | 14 | ▲1 | 9 | − | − |
1942年生 by Hyperion(GB) ハイペリオン系 | ||||||
44 | *カバーラップ二世(USA) | 13 | ▲2 | 9 | − | − |
1952年生 by Cover Up(USA) ハイペリオン系 | ||||||
44 | ワンタイム | 13 | 新 | 8 | − | − |
1956年生 by *ゲイタイム(GB) ロックフェラ系 | ||||||
46 | ホウシュウ | 12 | ±0 | 12 | − | − |
1946年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
46 | マサムネ | 12 | ▼13 | 8 | − | − |
1949年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
48 | *ロイヤルウッド(NZ) | 11 | ▼11 | 5 | − | − |
1950年生 by Underwood(GB) ボワルセル系 | ||||||
49 | エンシュウ(JPN) | 10 | ▲3 | 5 | − | − |
1954年生 by Golestan(GB) ナスルーラ系 | ||||||
49 | シーマー | 10 | ▼3 | 6 | − | − |
1944年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
49 | ダイサンホウシュウ | 10 | ▼1 | 3 | − | − |
1950年生 by ハクリュウ セントサイモン系 | ||||||
49 | ダイナナホウシュウ | 10 | ▼8 | 5 | − | − |
1951年生 by シーマー ザテトラーク系 | ||||||
49 | *チェスタア(NZ) | 10 | 新 | 9 | − | − |
1952年生 by Gold Nib(GB) ハンプトン系 | ||||||
49 | トヨタニ | 10 | ▲5 | 4 | − | − |
1952年生 by ロックフォード プリメロ系 | ||||||
49 | *ブリッカバック(USA) | 10 | ▼4 | 5 | − | − |
1941年生 by War Admiral(USA) マンノウォー系 | ||||||
56 | *サアハリースター(AUS) | 9 | 新 | 5 | − | − |
1951年生 by Nebris(GB) バーラム系 | ||||||
56 | ボストニアン | 9 | ▼17 | 8 | − | − |
1950年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
56 | ホマレモン | 9 | ±0 | 7 | − | − |
1953年生 by *グレーロード(USA) ブレニム系 | ||||||
59 | *グレーロード(USA) | 8 | ▼7 | 2 | − | − |
1942年生 by Mahmoud(FR) ブレニム系 | ||||||
59 | トサオー | 8 | 新 | 6 | − | − |
1955年生 by トサミドリ プリメロ系 | ||||||
59 | *ナチノヒビキ(NZ) | 8 | ▼3 | 6 | − | − |
1952年生 by Khorassan(IRE) バーラム系 | ||||||
59 | ヒロサクラ | 8 | ▼23 | 3 | − | − |
1940年生 by *ダイオライト(GB) ベンドア系 | ||||||
59 | フソウ | 8 | ▲2 | 3 | − | − |
1950年生 by トシシロ ベンドア系 | ||||||
59 | *フランクリー(USA) | 8 | ▲1 | 5 | − | − |
1945年生 by Heliopolis(GB) ハイペリオン系 | ||||||
59 | ミサワホープ | 8 | ▲4 | 4 | − | − |
1947年生 by ダッシング シアンモア系 | ||||||
66 | オーエンス | 7 | ▲1 | 5 | − | − |
1946年生 by セントライト ベンドア系 | ||||||
66 | クラックセフト | 7 | ▼4 | 5 | − | − |
1945年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
66 | クリチカラ | 7 | ▲4 | 3 | − | − |
1950年生 by *ダイオライト(GB) ベンドア系 | ||||||
66 | ゴールデンウェーブ | 7 | ▼2 | 5 | − | − |
1951年生 by ミナミホマレ プリメロ系 | ||||||
66 | セフトワイ | 7 | ▲3 | 5 | − | − |
1949年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
66 | *ニューバロー(AUS) | 7 | ▼1 | 4 | − | − |
1951年生 by Finis(GB) ファロス系 | ||||||
66 | *ミツサクラ(NZ) | 7 | ▼1 | 4 | − | − |
1950年生 by Touchwood(GB) セントサイモン系 | ||||||
66 | モモタロウ | 7 | ▲5 | 2 | − | − |
1948年生 by *レイモンド(IRE) ハンプトン系 | ||||||
66 | ラプソデー | 7 | ▲3 | 7 | − | − |
1954年生 by *フランクリー(USA) ハイペリオン系 | ||||||
75 | アサトモ | 6 | ▲2 | 3 | − | − |
1949年生 by 月友(JPN) マンノウォー系 | ||||||
75 | イッセイ | 6 | ▼11 | 5 | − | − |
1948年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
75 | エイシュン | 6 | ▲6 | 4 | − | − |
1951年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
75 | カズヨシ | 6 | ▲1 | 4 | − | − |
1954年生 by *タークスリライアンス(FR) バーラム系 | ||||||
75 | カミサカエ | 6 | ▼2 | 4 | − | − |
1952年生 by シマタカ プリメロ系 | ||||||
75 | *キンコウ(USA) | 6 | ▼1 | 4 | − | − |
1952年生 by Reading(AUS) ロックサンド系 | ||||||
75 | *ステージアレー(USA) | 6 | ▼1 | 4 | − | − |
1950年生 by Stagehand(USA) ファラリス系 | ||||||
75 | タイヘイヨウ | 6 | ±0 | 3 | − | − |
1952年生 by マルゼア ベンドア系 | ||||||
75 | *ブラックウヰング(USA) | 6 | ▲2 | 3 | − | − |
1946年生 by Balladier(USA) ヒムヤー系 | ||||||
75 | マルゼア | 6 | ▼5 | 5 | − | − |
1941年生 by *レヴューオーダー(GB) ベンドア系 | ||||||
75 | *ムテキオー(NZ) | 6 | 新 | 2 | − | − |
1952年生 by Pherozshah(FR) ファロス系 | ||||||
86 | アサクニ | 5 | ±0 | 3 | − | − |
1950年生 by 月友(JPN) マンノウォー系 | ||||||
86 | カツトシ | 5 | 新 | 4 | − | − |
1955年生 by トサミドリ プリメロ系 | ||||||
86 | *ザ・ビクター(NZ) | 5 | ▲3 | 3 | − | − |
1952年生 by King's Counsel(GB) フェアトライアル系 | ||||||
86 | セントライト | 5 | ▼3 | 1 | − | − |
1938年生 by *ダイオライト(GB) ベンドア系 | ||||||
86 | ブゼンツヨハタ | 5 | ±0 | 3 | − | − |
1953年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
86 | ミナトリュウ | 5 | ▲5 | 1 | − | − |
1953年生 by ヒロサクラ ベンドア系 | ||||||
86 | ヤシマチャペル | 5 | 新 | 2 | − | − |
1953年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
86 | ラショウモン | 5 | ▼1 | 2 | − | − |
1950年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
94 | アステモア | 4 | ▼1 | 4 | − | − |
1945年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
94 | サチフサ | 4 | ▼2 | 3 | − | − |
1948年生 by クレタケ トウルヌソル系 | ||||||
94 | シュンオー | 4 | ▲2 | 1 | − | − |
1948年生 by 月友(JPN) マンノウォー系 | ||||||
94 | スズアキラ | 4 | ▼1 | 2 | − | − |
1948年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
94 | タイセイホープ | 4 | 新 | 0 | − | − |
1955年生 by イッセイ ザテトラーク系 | ||||||
94 | トップラン(JPN) | 4 | ▼3 | 1 | − | − |
1954年生 by Arctic Prince(GB) プリンスシュヴァリエ系 | ||||||
94 | トパーズ | 4 | ▲2 | 3 | − | − |
1954年生 by ハタカゼ トウルヌソル系 | ||||||
94 | 旗雪 | 4 | ±0 | 3 | − | − |
1953年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
102 | アヤノボル | 3 | 新 | 0 | − | − |
1955年生 by タカクラヤマ ザテトラーク系 | ||||||
102 | イチギク | 3 | ▼2 | 0 | − | − |
1948年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
102 | オーエスケー | 3 | ▲1 | 0 | − | − |
1953年生 by *ヴィーノーピュロー(ARG) ザテトラーク系 | ||||||
102 | カネエイカン | 3 | 新 | 2 | − | − |
1950年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
102 | ヤシマアポロ | 3 | ±0 | 3 | − | − |
1951年生 by 月友(JPN) マンノウォー系 | ||||||
102 | ヤシマキング | 3 | ▲3 | 1 | − | − |
1947年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
108 | アズサ | 2 | 新 | 2 | − | − |
1954年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
108 | オールウェザー | 2 | 新 | 2 | − | − |
1948年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
108 | クモタカラ | 2 | ▼1 | 2 | − | − |
1944年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
108 | サンダーライト | 2 | ▼2 | 1 | − | − |
1945年生 by カブトヤマ シアンモア系 | ||||||
108 | トキノハナ | 2 | ▼2 | 2 | − | − |
1947年生 by *シアンモア(GB) シアンモア系 | ||||||
108 | トシワカ | 2 | ▲1 | 2 | − | − |
1953年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
108 | ヘキラク(JPN) | 2 | ▼12 | 1 | − | − |
1953年生 by Mafosta(GB) フェアトライアル系 | ||||||
108 | マツカブト | 2 | ▼2 | 1 | − | − |
1945年生 by カブトヤマ シアンモア系 | ||||||
108 | モリマツ | 2 | ▼2 | 1 | − | − |
1949年生 by イブキヤマ ブランドフォード系 | ||||||
108 | *ワンダービー(USA) | 2 | 新 | 2 | − | − |
1950年生 by Can't Wait(USA) エクリプス系 | ||||||
118 | カツフジ | 1 | ▼6 | 0 | − | − |
1943年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
118 | キャプテンオー | 1 | ▲1 | 1 | − | − |
1946年生 by トキノチカラ トウルヌソル系 | ||||||
118 | クモタカ | 1 | ▼3 | 0 | − | − |
1945年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
118 | ケンチドリ | 1 | ±0 | 1 | − | − |
1951年生 by 大鵬 シアンモア系 | ||||||
118 | スズワカ | 1 | ±0 | 1 | − | − |
1944年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
118 | セントオー | 1 | ±0 | 0 | − | − |
1949年生 by セントライト ベンドア系 | ||||||
118 | タメトモ | 1 | 新 | 1 | − | − |
1953年生 by 月友(JPN) マンノウォー系 | ||||||
118 | ツルギサン | 1 | ▼8 | 1 | − | − |
1949年生 by ミナミホマレ プリメロ系 | ||||||
118 | トキツ | 1 | ▲1 | 1 | − | − |
1950年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
118 | トラックオー | 1 | ±0 | 0 | − | − |
1948年生 by *レイモンド(IRE) ハンプトン系 | ||||||
118 | ヒサトマン | 1 | ±0 | 1 | − | − |
1944年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
118 | ミツハタ | 1 | ▼6 | 0 | − | − |
1948年生 by クモハタ トウルヌソル系 | ||||||
118 | ヨシフサ | 1 | ▲1 | 0 | − | − |
1952年生 by *プリメロ(GB) プリメロ系 | ||||||
118 | レコードオー | 1 | ±0 | 1 | − | − |
1947年生 by *セフト(IRE) ザテトラーク系 | ||||||
118 | ワンステーツ | 1 | ▲1 | 1 | − | − |
1943年生 by *ステーツマン(GB) ブランドフォード系 |
供用2年目となる*カリムが種付け数を伸ばして初のトップに。この世代からは特に目立った産駒は出ていないが、その後も安定して牝馬を集め25歳まで現役で種牡馬を続けた。
英ダービー馬*パールダイヴァーは3年目となるこの年も多くの牝馬を集めているが、この世代からは小倉記念のヒロタカクマが目立つ程度だった。
こちらも種牡馬入り2年目となるハリーオン系の Preciptic の持込馬マサタカラは Hyperion の近親という良血もあって多くの牝馬を集めているが、産駒の活躍は地方重賞レベルにとどまっている。
*ガルカドールは*パールダイヴァーに引き続き輸入された英ダービー馬で、日本に輸入された唯一の Djebel 産駒である。日本軽種馬協会での供用で安定した牝馬を集め、金杯(東)のヒガシソネラオーなど複数の重賞馬を送り出した。この年は二冠牝馬ミスオンワードを母に持つオンワードセカンドが毎日杯、神戸杯を勝ち、皐月賞・ダービーでも3着に入る活躍を見せた。
*ヒンドスタンはこの年の種付けで日本競馬史上有数の名馬シンザンを送り出すことに成功、その種牡馬としての名声を確固たるものにした。
*フェリオールはファロス系 Fastnet 産駒で、ラロシェット賞など仏重賞を2勝したほか、英2000ギニーで2着に入った。種牡馬としては初年度から阪神3歳Sのウインタミヤ、京阪杯のヤマヒロなど3頭の重賞馬を輩出。その後京都記念春秋制覇を達成したヤマニリュウなど活躍馬を出し続け、20歳を超えても安定した牝馬を集めることに成功している。
*スコットは St. Simon のステイヤー父系として知られるフロリゼル系 Souverain 産駒で、4000mのカドラン賞や3000mのロワイヤルオーク賞の勝ち馬。母系は名門レディジョセフィン系だったが、わずか供用4年で死亡しており、京都大障害勝ち馬ダイシンフジが目立つ程度で平地重賞勝ち馬を送り出すことはできなかった。ただし今でも牝系にその名をとどめている。
*セフト産駒の天皇賞(春)勝ち馬タカクラヤマはじわじわと種付け数が上昇し、この年の種付けで京都記念など重賞2勝のケゴンリュウ、京成杯の勝ち馬でオークス2着のヤマニンルビーなどを出すことに成功した。今でも牝系に残っている。
フェアウェイ系 Palestine 産駒の*ラッシーは仏サンフィールマン賞など2歳時のみ走り2戦2勝の成績を残した。アガ・カーン生産で祖母 Udaipur は英オークス馬で、その母 Uganda と Lady Josephine のクロスを持つなど極めて凝った配合であり、前述*スコットとともに軽種馬協会日高支部が輸入したが、やはり供用5年で早世し目立った産駒を出すことはできなかった。ニットウチドリの母父であり、今でも牝系に残っている。
*ダブルマークはブゼントシユキの名で走った豪サラで、中央で阪神大賞典2着、日本経済新春杯3着などの実績を残した後、南関東に移籍して大井記念などを制した。父はハリーオン系の Footmark で、種牡馬としては毎日杯2着のイチタカマサが目立つ程度だった。母父として日本初の白毛馬ハクタイユーを出し、その産駒ハクホウクンを通じて辛うじて血は広がったが、今では途絶えてしまった可能性が高い。
カネリューはわずか7頭の初年度産駒から出た年度代表馬オンスロートの活躍でこの年多くの牝馬を集めたが、この世代から二冠牝馬カネケヤキを出すことに成功し、初年度の結果がフロックでないことを証明した。カネケヤキの牝系はまだ生き残っている。
年度代表馬にして近代日本競馬史上初の海外重賞ウイナー・ハクチカラは父が競走馬としては平凡なトビサクラという血統もあってかアラブ牝馬への種付けのほうが多かったような状況で、種牡馬としては結果を残せず15歳のときにインドに寄贈された。現地では複数のクラシックホースを出すことに成功し、立派な墓も建ててもらったという。アラブの名牝ミスハクギンの3代母の父だが、今ではその血も途絶えてしまったようだ。
ゴールドアローはボワルセル系 Tehran の持込馬で、競走馬としては平凡だった。タイヘイ牧場にて種牡馬入りしており、京王杯オータムHのパールトン、シンザン記念のトササトホマレのほか多数の地方重賞の勝ち馬を送り出した。ただ今では牝系にも残っていない。
ソラリオ系 Gold Nib 産駒の*チェスタア、バーラム系 Nebris 産駒の*サアハリースター、ファロス系 Pherozshah 産駒の*ムテキオーはすべて豪サラとして輸入された馬で、重賞勝ちはなく、いずれも重賞勝ち馬を出すことはできなかった。今では牝系にも残っていない。
トサミドリ産駒の天皇賞(春)勝ち馬トサオーは宮崎での供用で、しかも早々に廃用となってフィリピンに輸出された。もちろん牝系には残っていない。
イッセイ産駒の皐月賞馬タイセイホープも全く種付け数は伸びず、活躍馬を出すことはできなかった。当然牝系には残っていない。
その他京都記念勝ち馬ライジングウイナー、中山4歳S勝ち馬カツトシ、ダイヤモンドS勝ち馬アヤノボル、目黒記念(春)勝ち馬タメトモあたりが種牡馬として供用されたが、いずれも活躍馬を出せるほどの牝馬を集めることはできなかった。このうちライジングウイナーは船橋記念3着馬リコーシルエットを通して辛うじて残っている。
この記事へのコメント
1. Posted by にのみや 2019年05月01日 23:32
ザ・ビクターという馬がいるように、この時期だけなぜか馬名に中黒が許されていますね。不思議です。
(ラ・セーヌやエイブル・マンなどの競走馬もいる)
(ラ・セーヌやエイブル・マンなどの競走馬もいる)
2. Posted by ろい 2019年05月02日 09:33
ハクホウクン系はシラユキヒメ系の隆盛で血をつなげる意味がなくなったのがね
3. Posted by シホウネリ 2019年05月02日 21:26
いつも楽しく拝見しています。ミスハクギンは笠松時代、私の祖父の厩舎にいました。家には盾や賞状がたくさん飾ってありました。その後母となってダンディキングが活躍していたのが懐かしいです。祖父もすでに亡くなりましたが、このように思い出していただけて有難い限りです。
4. Posted by 通りすがり 2019年05月03日 01:44
ハクタイユー系はハクタイヨーが北島牧場のプライベート種牡馬として現在もまだ登録されています
ただし種牡馬入り以来一度も種付けされた事がありません
ただし種牡馬入り以来一度も種付けされた事がありません
5. Posted by 狂犬芭蕉 2019年05月03日 05:54
通りすがり様。
むしろ本職は義経神社の神馬でございますね。
むしろ本職は義経神社の神馬でございますね。
6. Posted by Organa 2019年05月03日 19:14
ハクタイヨーは世界的にも非常に珍しくなったファリス系種牡馬の生き残りということになりますね。ぜひ1頭くらいは産駒を残してもらいたいものですが、今年で18歳という高齢もありますしこのまま種付けしないまま引退するのでしょうかね。