2019年07月07日
週刊種牡馬ニュース 7/1 - 7/7
新種牡馬リアルインパクトが好調です。今週もフジマサリアルが新馬勝ちを収め、これで中央ではダイワメジャーやディープインパクトに並び4頭の勝ち馬を送り出しており、新種牡馬リーディングどころか2歳総合リーディングでも首位に立っています。もちろん今後ディープインパクトに捲られることは間違いないのですが、種付け料80万円の種牡馬がこれだけやれれば十分で、来年度の種付け料大幅アップは確実でしょう。プロキオンSではアドマイヤオーラ産駒アルクトスが連勝で重賞初勝利。ここまでダートのマイル以下無敗というかなり楽しみな存在で、左回り適性も含めて来年のフェブラリーSで面白そうです。
【7/1(月)〜7/3(水)】
特になし。
【7/4(木)】
◎スパーキングレディーC(GIII) (川崎 3歳上牝 D1600)
1. ファッショニスタ (牝5) by *ストリートセンス(USA) 1:40.6
2. サルサディオーネ (牝5) by ゴールドアリュール 4
3. ローレライ (牝5) by ゴールドアリュール 6
2番手じゃラレースを進めた1番人気ファッショニスタが直線半ばで先頭に立つと、そのまま後続に4馬身差をつける圧勝で重賞初勝利をあげた。鞍上の川田Jとは非常によく手が合い、これで11戦6勝2着5回と連対率100%をキープしている。今後は昨年3着に敗れたJBCレディスクラシックが目標とのことだが、今年は浦和1400mで行われるだけに十分チャンスがありそうだ。2着には逃げた6番人気サルサディオーネが入線。JRA勢では最も人気がなかったが、ここまで4勝すべてを左回りであげているだけに、うまくレースを運んだ。
○グランシャリオ門別スプリント(重賞) (門別 3歳上 D1000)
1. メイショウアイアン (牡9) by マヤノトップガン R0:58.6
3番人気メイショウアイアンが差し切り、絆Cに続く重賞2勝目をあげた。レコードを更新するおまけ付きで、前走の北海道スプリントC2着が全くフロックではなかったことを証明した。道営への転厩初戦となった1番人気ショコラブランはいったんは先頭に立つも、最後は交わされクビ差の2着に終わった。
○クイーンC(重賞) (笠松 3歳牝 D1600)
1. リリコ (牝3) by フリオーソ 1:41.0
単勝1倍台の圧倒的支持を受けた兵庫のリリコが5馬身差で押し切り、園田プリンセスCに続く重賞2勝目をあげた。ここのところ各地の重賞を転戦しながらなかなか勝ち星をあげることができなかったが、ここでは力が一枚上だった。2着には金沢の8番人気ミエルミエーレが入る波乱となった。
○2歳未勝利戦 (門別 2歳 D1200)
1. タイセイサクセサー (牡2) by タイセイレジェンド 1:15.4
1番人気タイセイサクセサーが差し切り、新種牡馬タイセイレジェンド産駒として初勝利をあげた。タイセイレジェンドはキングカメハメハ産駒で、JBCスプリントなど交流重賞を3勝した。ただGIを勝っているとはいえ種牡馬として評価が高いとは言えず、初年度からしっかり結果を残していきたいところ。
【7/5(金)】
特になし。
【7/6(土)】
○ベルモントダービー招待S(USA-I) (ベルモントパーク 3歳 T10F)
1. Henley's Joy (USA) (牡3) by Kitten's Joy (USA) 1:58.29
13. マスターフェンサー (牡3) by ジャスタウェイ
14頭立ての13番人気 Henley's Joy が差し切り、重賞初勝利がGI制覇となった。米クラシック上位入線からそのまま挑戦となったマスターフェンサーは2歳戦以来となる芝のレースに戸惑いを見せたか、ブービーの13着に終わった。ジャスタウェイ産駒だが、やはり芝よりもダート向きだったということか。
○ベルモントオークス招待S(USA-I) (ベルモントパーク 3歳牝 T10F)
1. Concrete Rose (USA) (牝3) by Twirling Candy (USA) 1:59.97
4. ジョディー (牝3) by ダイワメジャー
ここまで芝重賞3勝の2番人気 Concrete Rose が完勝でGI初勝利。BCジュヴェナイルターフの1番人気 Newspaperofrecord はシンガリ負けを喫した。日本から参戦したジョディーは先手を奪うも直線失速し4着だった。日本では重賞入着レベルだが、このクラスの競走馬で賞金がもらえるなら今後挑戦する馬も増えそう。
【7/7(日)】
◎七夕賞(GIII) (福島 3歳上 T2000)
1. ミッキースワロー (牡5) by トーセンホマレボシ 1:59.6
2. クレッシェンドラヴ (牡5) by ステイゴールド 3/4
3. ロードヴァンドール (牡6) by ダイワメジャー 3
3番人気ミッキースワローが直線入り口で早くも先頭に立つと、そのまま後続に3/4馬身の差をつけて押し切り、セントライト記念に続く重賞2勝目をあげた。鞍上はデビュー当初同馬の主戦だった菊澤一樹Jで、久々の乗り替わりでうれしい重賞初勝利を飾っている。ミッキースワローのトレーナーは実父・菊澤隆徳師で、七夕賞は騎手時代に2000年のロングカイウンで制しており、親子制覇となった。2着には福島巧者クレッシェンドラヴが入り、1番人気に支持されたロシュフォールは勝ち星のない右回りで流れに乗れず、11着に終わった。
◎プロキオンS(GIII) (中京 3歳上 D1400)
1. アルクトス (牡4) by アドマイヤオーラ 1:21.2
2. ミッキーワイルド (牡4) by ロードカナロア 1/2
3. ヴェンジェンス (牡6) by *カジノドライヴ(USA) 2
2番人気アルクトスが馬群を割って突き抜け、3連勝で重賞初勝利をあげた。アドマイヤオーラ産駒はノボバカラのカペラS以来3年ぶりのJRA重賞勝利。これでダートの1800m未満のレースは7連勝。祖母が米GI2着馬で母父*シンボリクリスエスと血統も筋が通っており、貴重なアドマイヤオーラの後継種牡馬としての期待がかかる。2着ミッキーワイルドは準オープンを勝ったばかりだったが、ここまでダートでは複勝圏内を外していない堅実さで、ロードカナロア産駒としてのダート重賞初勝利も時間の問題だろう。1番人気*マテラスカイは逃げ粘れず5着。
○マリーンS(OP) (函館 3歳上 D1700)
1. リアンヴェリテ (牡5) by ゴールドアリュール 1:43.3
単勝1倍台の圧倒的支持を受けたリアンヴェリテがクビ差で逃げ切り、大沼Sに続いてオープン特別2連勝となった。これで条件戦も含めて函館1700mは4戦すべて逃げ切りと非常に得意にしている。札幌は未経験だが、次走予定のエルムSでは同じような逃げ切りを見せることができるだろうか。
○オパールC(重賞) (盛岡 3歳 T1700)
1. マツリダレーベン (牡3) by キングヘイロー 1:46.7
盛岡の芝で連勝中だった1番人気マツリダレーベンが後続に3馬身の差をつける完勝で重賞初勝利をあげた。2歳時には芝重賞のジュニアグランプリで道営二冠馬リンゾウチャネルの2着に入っており、まだまだここは通過点だろう。
○佐賀王冠賞(重賞) (佐賀 3歳上 D2000)
1. スーパージンガ (牝3) by バンブーエール 2:08.9
九州ダービー栄城賞勝ち馬スーパージンガが古馬の一線級相手に完勝し、ロータスクラウン賞での佐賀三冠に向けて視界良好となった。JRAから佐賀に移籍し、重賞・佐賀ヴィーナスCを含め無傷の11連勝中だったハッピーハッピーは3/4馬身差の2着に終わり、単勝1.1倍の圧倒的支持に応えることはできなかった。
○2歳未勝利戦 (函館 2歳 T1200)
1. メイショウナパワン (牡2) by トゥザワールド 1:10.6
3番人気メイショウナパワンが差し切り、新種牡馬トゥザワールド産駒としてJRA初勝利をあげた。全兄トゥザグローリーは産駒がJRA112連敗という不名誉な記録を作ってしまったが、全弟のこちらは早くも勝ち上がり。地方では新種牡馬リーディングにも立っており、今後が期待される。
この記事へのコメント
1. Posted by ウィザード・T 2019年07月09日 06:25
キングカメハメハの種牡馬引退が発表されましたが、とりあえず後継が安泰だと言う事でしょうかね。
ディープインパクトの方はと言うと……えーと……な状態だけにリアルインパクトやキズナには何とかしてほしいですね。
ディープインパクトの方はと言うと……えーと……な状態だけにリアルインパクトやキズナには何とかしてほしいですね。
2. Posted by Organa 2019年07月09日 23:45
トップサイアーが18歳で引退というのは今の時代を考えれば早いですね。よほど状態が良くないのでしょう。馬房の空きを作るという意味合いもあるでしょうが、後釜に収まるのはレイデオロあたりでしょうか。