2020年10月10日
ステイゴールド系 - サイアーラインで辿る日本競馬
続いてはステイゴールド系。最高でも430キロそこそこの馬体で、国内では最後までGIを勝てなかったこともあって社台SS入りを逃したのは致し方ないと言えるでしょうが、種牡馬として当たり外れは大きいものの三冠馬オルフェーヴル、GI6勝のゴールドシップ、グランプリ春秋制覇のドリームジャーニーなど多くのチャンピオンホースを送り出しました。さらに最近は中長距離レースだけでなく、昨年マイルGIを2勝したインディチャンプ、シャティン2000mのGIを2連勝中のウインブライトなど中距離以下の活躍馬も多数出ているほか、種牡馬の父としてもオルフェーヴルがラッキーライラックら複数のGI馬を送り出してリーディング上位を争うなど、父系存続の可能性の高さはディープインパクトにも引けを取らないと言えそうです。
<ステイゴールド系父系図>
ステイゴールドは6歳春までは主な勝ち鞍が阿寒湖特別、その時点で2着12回という詰めの甘いタイプだったが、武豊Jが乗り替わりとなった目黒記念であっさり重賞初勝利をあげると、ラストランとなった香港ヴァーズで念願のGI制覇を達成した。種牡馬として勝ち馬率は決して高いとは言えないが、JRA通算重賞112勝は史上五指に入る大記録である。また、ゴールドシップ、オルフェーヴル、ドリームジャーニーなどメジロマックイーン牝馬との間に次々と名馬を送り出したが、この配合ではゴールドシップ以降重賞馬は出ていない。
ステイゴールド産駒として初めて種牡馬入りしたのはドリームジャーニーとナカヤマフェスタで、それぞれ一時は100頭前後の牝馬を集めていたが、前者は受胎率の低さ、後者も成績不振からともに種付け牝馬を激減させており、種牡馬としてがけっぷちの状態であった。ところがこの3歳世代から前者はダービー3着のヴェルトライゼンデ、後者はラジオNIKKEI賞、セントライト記念と2連勝中のバビットを出しており、それぞれ父の代表産駒として父系存続の期待を背負っている。
オルフェーヴルは種牡馬として250頭を超える牝馬を集めるなど大きな期待を寄せられたが、初年度から皐月賞馬エポカドーロなどを送り出したものの、当たり外れが大きく高額な種付け料もあって一時は50頭にまで落ち込んだ。ただその後2歳女王ラッキーライラックが古馬になってもGIを勝利、さらにジャスティンやシャインガーネットなど芝ダート問わず短距離でも走れる産駒を出すなどリーディング上位をキープしており、種付け料の減額もあって今年は160頭を超えるまでに回復している。
現役時代はその実力とともに相当なズブさでも知られたゴールドシップは実績に比べると牝馬は集まっていないが、2年連続で札幌2歳S連対馬を送り出すなど意外に早くから動ける産駒を送り出しており、ここまでは期待以上の結果を残していると言えるだろう。天皇賞(春)連覇のフェノーメノは社台SS入りして初年度こそ150頭近い牝馬を集めたが、年々種付け数は半減し、産駒のデビューを待たずにレックススタッドに移動となった。今のところの代表産駒はダート馬キタノオクトパスである。
現役馬ではステイゴールド産駒としては珍しいマイラータイプのインディチャンプの種牡馬入りは間違いないところで、急上昇中の*トキオリアリティー一族ということもあって社台SS入りも十分視野に入ってくるだろう。クイーンエリザベスIIC、香港Cとシャティンと抜群の相性を誇るウインブライトも引退後はビッグレッドファームで多くの牝馬を集めるはずだ。史上最強の障害馬オジュウチョウサンもオーナー専用種牡馬として供用される可能性は十分あるだろう。
Turn-To 1951
Hail to Reason 1958
Halo 1969
Sunday Silence 1986
ステイゴールド 1994
| ・2000年 目黒記念
| ・2001年 ドバイシーマクラシック
| ・2001年 香港ヴァーズ
| ・2001年 日経新春杯
|エムエスワールド 2003
| ・2012年 京都ハイジャンプ
| ・2012年 小倉サマージャンプ
|コスモプラチナ 2003
| ・2009年 マーメイドS
|ソリッドプラチナム 2003
| ・2006年 マーメイドS
|マイネルネオス 2003
| ・2011年 中山グランドジャンプ
|アルコセニョーラ 2004
| ・2007年 福島記念
| ・2008年 新潟記念
|サンライズマックス 2004
| ・2007年 中日新聞杯
| ・2008年 エプソムC
| ・2008年 エプソムC
| ・2009年 小倉大賞典
|ドリームジャーニー 2004 ★現役種牡馬
|| ・2006年 朝日杯フューチュリティS
|| ・2007年 神戸新聞杯
|| ・2008年 小倉記念
|| ・2008年 朝日チャレンジC
|| ・2009年 宝塚記念
|| ・2009年 有馬記念
|| ・2009年 大阪杯
||ミライヘノツバサ 2013
|| ・2020年 ダイヤモンドS
||ヴェルトライゼンデ 2017
| ・2019年 (2着)ホープフルS
| ・2020年 (3着)東京優駿
|マイネレーツェル 2005
| ・2008年 フィリーズレビュー
| ・2008年 ローズS
|シルクメビウス 2006
| ・2009年 ユニコーンS
| ・2010年 ブリーダーズゴールドカップ
| ・2010年 東海S
|ナカヤマフェスタ 2006 ★現役種牡馬
|| ・2008年 東京スポーツ杯2歳S
|| ・2009年 セントライト記念
|| ・2010年 宝塚記念
||ガンコ 2013
|| ・2018年 日経賞
||バビット 2017
| ・2020年 セントライト記念
| ・2020年 ラジオNIKKEI賞
|エクスペディション 2007
| ・2012年 小倉記念
|オーシャンブルー 2008
| ・2012年 金鯱賞
| ・2014年 中山金杯
|オルフェーヴル 2008 ★現役種牡馬
|| ・2011年 スプリングS
|| ・2011年 菊花賞
|| ・2011年 皐月賞
|| ・2011年 神戸新聞杯
|| ・2011年 東京優駿
|| ・2011年 有馬記念
|| ・2012年 フォワ賞
|| ・2012年 宝塚記念
|| ・2013年 フォワ賞
|| ・2013年 大阪杯
|| ・2013年 有馬記念
||エポカドーロ 2015 ★現役種牡馬
|| ・2018年 皐月賞
||サラス 2015
|| ・2019年 マーメイドS
||ラッキーライラック 2015
|| ・2017年 アルテミスS
|| ・2017年 阪神ジュベナイルフィリーズ
|| ・2018年 チューリップ賞
|| ・2019年 エリザベス女王杯
|| ・2020年 大阪杯
||ロックディスタウン 2015
|| ・2017年 札幌2歳S
||ジャスティン 2016
|| ・2020年 東京盃
|| ・2020年 東京スプリント
||オーソリティ 2017
|| ・2020年 青葉賞
||シャインガーネット 2017
| ・2020年 ファルコンS
|ナカヤマナイト 2008
| ・2011年 共同通信杯
| ・2012年 オールカマー
| ・2013年 中山記念
|バウンシーチューン 2008
| ・2011年 フローラS
|フェイトフルウォー 2008
| ・2011年 セントライト記念
| ・2011年 京成杯
|マイネルメダリスト 2008
| ・2014年 目黒記念
|メイショウヨウドウ 2008
| ・2014年 東京ジャンプS
|ゴールドシップ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 菊花賞
|| ・2012年 共同通信杯
|| ・2012年 皐月賞
|| ・2012年 神戸新聞杯
|| ・2012年 有馬記念
|| ・2013年 阪神大賞典
|| ・2013年 宝塚記念
|| ・2014年 阪神大賞典
|| ・2014年 宝塚記念
|| ・2015年 阪神大賞典
|| ・2015年 天皇賞(春)
||ブラックホール 2017
| ・2019年 札幌2歳S
|フェノーメノ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 セントライト記念
|| ・2012年 青葉賞
|| ・2013年 天皇賞(春)
|| ・2013年 日経賞
|| ・2014年 天皇賞(春)
||キタノオクトパス 2017
| ・2020年 (3着)ジャパンダートダービー
|ウインプリメーラ 2010
| ・2016年 京都金杯
|ケイアイチョウサン 2010
| ・2013年 ラジオNIKKEI賞
|マイネルミラノ 2010
| ・2016年 函館記念
|リヤンドファミユ 2010 ★現役種牡馬
| ・2013年 若駒S
|オジュウチョウサン 2011
| ・2016年 中山グランドジャンプ
| ・2016年 中山大障害
| ・2016年 東京ハイジャンプ
| ・2016年 東京ジャンプS
| ・2017年 中山グランドジャンプ
| ・2017年 中山大障害
| ・2017年 阪神スプリングジャンプ
| ・2017年 東京ハイジャンプ
| ・2018年 中山グランドジャンプ
| ・2019年 中山グランドジャンプ
| ・2019年 阪神スプリングジャンプ
| ・2020年 中山グランドジャンプ
| ・2020年 阪神スプリングジャンプ
|ショウナンバッハ 2011 ★現役種牡馬
| ・2016年 (3着)アメリカジョッキークラブC
| ・2018年 (2着)中日新聞杯
|ステイインシアトル 2011
| ・2017年 鳴尾記念
|ツクバアズマオー 2011
| ・2017年 中山金杯
|トゥインクル 2011
| ・2016年 ダイヤモンドS
|レッドリヴェール 2011
| ・2013年 阪神ジュベナイルフィリーズ
| ・2013年 札幌2歳S
|ウインガニオン 2012
| ・2017年 中京記念
|キャットコイン 2012
| ・2015年 クイーンC
|グランシルク 2012 ★現役種牡馬
| ・2017年 京成杯オータムH
|ココロノアイ 2012
| ・2014年 アルテミスS
| ・2015年 チューリップ賞
|ジュンツバサ 2012 ★現役種牡馬
| ・2015年 (3着)セントライト記念
|パフォーマプロミス 2012
| ・2018年 アルゼンチン共和国杯
| ・2018年 日経新春杯
| ・2020年 鳴尾記念
|ラフレシア Rafflesia 2012
| ・ニュージーランドで種牡馬
|アドマイヤリード 2013
| ・2017年 ヴィクトリアマイル
|グッドスカイ 2013
| ・2017年 新潟ジャンプS
|クロコスミア 2013
| ・2017年 府中牝馬S
|ルックトゥワイス 2013
| ・2019年 目黒記念
|レインボーライン 2013 ★現役種牡馬
| ・2016年 アーリントンC
| ・2018年 阪神大賞典
| ・2018年 天皇賞(春)
|ワンブレスアウェイ 2013
| ・2019年 愛知杯
|ウインブライト 2014
| ・2017年 スプリングS
| ・2017年 福島記念
| ・2018年 中山記念
| ・2019年 クイーンエリザベスIIC
| ・2019年 香港カップ
| ・2019年 中山記念
| ・2019年 中山金杯
|クレッシェンドラヴ 2014
| ・2019年 福島記念
| ・2020年 七夕賞
|スティッフェリオ 2014
| ・2018年 福島記念
| ・2019年 オールカマー
| ・2019年 小倉大賞典
|インディチャンプ 2015
| ・2019年 マイルチャンピオンシップ
| ・2019年 安田記念
| ・2019年 東京新聞杯
| ・2020年 マイラーズC
|ステイフーリッシュ 2015
・2018年 京都新聞杯
Hail to Reason 1958
Halo 1969
Sunday Silence 1986
ステイゴールド 1994
| ・2000年 目黒記念
| ・2001年 ドバイシーマクラシック
| ・2001年 香港ヴァーズ
| ・2001年 日経新春杯
|エムエスワールド 2003
| ・2012年 京都ハイジャンプ
| ・2012年 小倉サマージャンプ
|コスモプラチナ 2003
| ・2009年 マーメイドS
|ソリッドプラチナム 2003
| ・2006年 マーメイドS
|マイネルネオス 2003
| ・2011年 中山グランドジャンプ
|アルコセニョーラ 2004
| ・2007年 福島記念
| ・2008年 新潟記念
|サンライズマックス 2004
| ・2007年 中日新聞杯
| ・2008年 エプソムC
| ・2008年 エプソムC
| ・2009年 小倉大賞典
|ドリームジャーニー 2004 ★現役種牡馬
|| ・2006年 朝日杯フューチュリティS
|| ・2007年 神戸新聞杯
|| ・2008年 小倉記念
|| ・2008年 朝日チャレンジC
|| ・2009年 宝塚記念
|| ・2009年 有馬記念
|| ・2009年 大阪杯
||ミライヘノツバサ 2013
|| ・2020年 ダイヤモンドS
||ヴェルトライゼンデ 2017
| ・2019年 (2着)ホープフルS
| ・2020年 (3着)東京優駿
|マイネレーツェル 2005
| ・2008年 フィリーズレビュー
| ・2008年 ローズS
|シルクメビウス 2006
| ・2009年 ユニコーンS
| ・2010年 ブリーダーズゴールドカップ
| ・2010年 東海S
|ナカヤマフェスタ 2006 ★現役種牡馬
|| ・2008年 東京スポーツ杯2歳S
|| ・2009年 セントライト記念
|| ・2010年 宝塚記念
||ガンコ 2013
|| ・2018年 日経賞
||バビット 2017
| ・2020年 セントライト記念
| ・2020年 ラジオNIKKEI賞
|エクスペディション 2007
| ・2012年 小倉記念
|オーシャンブルー 2008
| ・2012年 金鯱賞
| ・2014年 中山金杯
|オルフェーヴル 2008 ★現役種牡馬
|| ・2011年 スプリングS
|| ・2011年 菊花賞
|| ・2011年 皐月賞
|| ・2011年 神戸新聞杯
|| ・2011年 東京優駿
|| ・2011年 有馬記念
|| ・2012年 フォワ賞
|| ・2012年 宝塚記念
|| ・2013年 フォワ賞
|| ・2013年 大阪杯
|| ・2013年 有馬記念
||エポカドーロ 2015 ★現役種牡馬
|| ・2018年 皐月賞
||サラス 2015
|| ・2019年 マーメイドS
||ラッキーライラック 2015
|| ・2017年 アルテミスS
|| ・2017年 阪神ジュベナイルフィリーズ
|| ・2018年 チューリップ賞
|| ・2019年 エリザベス女王杯
|| ・2020年 大阪杯
||ロックディスタウン 2015
|| ・2017年 札幌2歳S
||ジャスティン 2016
|| ・2020年 東京盃
|| ・2020年 東京スプリント
||オーソリティ 2017
|| ・2020年 青葉賞
||シャインガーネット 2017
| ・2020年 ファルコンS
|ナカヤマナイト 2008
| ・2011年 共同通信杯
| ・2012年 オールカマー
| ・2013年 中山記念
|バウンシーチューン 2008
| ・2011年 フローラS
|フェイトフルウォー 2008
| ・2011年 セントライト記念
| ・2011年 京成杯
|マイネルメダリスト 2008
| ・2014年 目黒記念
|メイショウヨウドウ 2008
| ・2014年 東京ジャンプS
|ゴールドシップ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 菊花賞
|| ・2012年 共同通信杯
|| ・2012年 皐月賞
|| ・2012年 神戸新聞杯
|| ・2012年 有馬記念
|| ・2013年 阪神大賞典
|| ・2013年 宝塚記念
|| ・2014年 阪神大賞典
|| ・2014年 宝塚記念
|| ・2015年 阪神大賞典
|| ・2015年 天皇賞(春)
||ブラックホール 2017
| ・2019年 札幌2歳S
|フェノーメノ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 セントライト記念
|| ・2012年 青葉賞
|| ・2013年 天皇賞(春)
|| ・2013年 日経賞
|| ・2014年 天皇賞(春)
||キタノオクトパス 2017
| ・2020年 (3着)ジャパンダートダービー
|ウインプリメーラ 2010
| ・2016年 京都金杯
|ケイアイチョウサン 2010
| ・2013年 ラジオNIKKEI賞
|マイネルミラノ 2010
| ・2016年 函館記念
|リヤンドファミユ 2010 ★現役種牡馬
| ・2013年 若駒S
|オジュウチョウサン 2011
| ・2016年 中山グランドジャンプ
| ・2016年 中山大障害
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| ・2017年 東京ハイジャンプ
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| ・2019年 阪神スプリングジャンプ
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|ショウナンバッハ 2011 ★現役種牡馬
| ・2016年 (3着)アメリカジョッキークラブC
| ・2018年 (2着)中日新聞杯
|ステイインシアトル 2011
| ・2017年 鳴尾記念
|ツクバアズマオー 2011
| ・2017年 中山金杯
|トゥインクル 2011
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|レッドリヴェール 2011
| ・2013年 阪神ジュベナイルフィリーズ
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|ウインガニオン 2012
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| ・2017年 京成杯オータムH
|ココロノアイ 2012
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| ・2015年 チューリップ賞
|ジュンツバサ 2012 ★現役種牡馬
| ・2015年 (3着)セントライト記念
|パフォーマプロミス 2012
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| ・2018年 日経新春杯
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| ・ニュージーランドで種牡馬
|アドマイヤリード 2013
| ・2017年 ヴィクトリアマイル
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| ・2017年 新潟ジャンプS
|クロコスミア 2013
| ・2017年 府中牝馬S
|ルックトゥワイス 2013
| ・2019年 目黒記念
|レインボーライン 2013 ★現役種牡馬
| ・2016年 アーリントンC
| ・2018年 阪神大賞典
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|ワンブレスアウェイ 2013
| ・2019年 愛知杯
|ウインブライト 2014
| ・2017年 スプリングS
| ・2017年 福島記念
| ・2018年 中山記念
| ・2019年 クイーンエリザベスIIC
| ・2019年 香港カップ
| ・2019年 中山記念
| ・2019年 中山金杯
|クレッシェンドラヴ 2014
| ・2019年 福島記念
| ・2020年 七夕賞
|スティッフェリオ 2014
| ・2018年 福島記念
| ・2019年 オールカマー
| ・2019年 小倉大賞典
|インディチャンプ 2015
| ・2019年 マイルチャンピオンシップ
| ・2019年 安田記念
| ・2019年 東京新聞杯
| ・2020年 マイラーズC
|ステイフーリッシュ 2015
・2018年 京都新聞杯
ステイゴールドは6歳春までは主な勝ち鞍が阿寒湖特別、その時点で2着12回という詰めの甘いタイプだったが、武豊Jが乗り替わりとなった目黒記念であっさり重賞初勝利をあげると、ラストランとなった香港ヴァーズで念願のGI制覇を達成した。種牡馬として勝ち馬率は決して高いとは言えないが、JRA通算重賞112勝は史上五指に入る大記録である。また、ゴールドシップ、オルフェーヴル、ドリームジャーニーなどメジロマックイーン牝馬との間に次々と名馬を送り出したが、この配合ではゴールドシップ以降重賞馬は出ていない。
ステイゴールド産駒として初めて種牡馬入りしたのはドリームジャーニーとナカヤマフェスタで、それぞれ一時は100頭前後の牝馬を集めていたが、前者は受胎率の低さ、後者も成績不振からともに種付け牝馬を激減させており、種牡馬としてがけっぷちの状態であった。ところがこの3歳世代から前者はダービー3着のヴェルトライゼンデ、後者はラジオNIKKEI賞、セントライト記念と2連勝中のバビットを出しており、それぞれ父の代表産駒として父系存続の期待を背負っている。
オルフェーヴルは種牡馬として250頭を超える牝馬を集めるなど大きな期待を寄せられたが、初年度から皐月賞馬エポカドーロなどを送り出したものの、当たり外れが大きく高額な種付け料もあって一時は50頭にまで落ち込んだ。ただその後2歳女王ラッキーライラックが古馬になってもGIを勝利、さらにジャスティンやシャインガーネットなど芝ダート問わず短距離でも走れる産駒を出すなどリーディング上位をキープしており、種付け料の減額もあって今年は160頭を超えるまでに回復している。
現役時代はその実力とともに相当なズブさでも知られたゴールドシップは実績に比べると牝馬は集まっていないが、2年連続で札幌2歳S連対馬を送り出すなど意外に早くから動ける産駒を送り出しており、ここまでは期待以上の結果を残していると言えるだろう。天皇賞(春)連覇のフェノーメノは社台SS入りして初年度こそ150頭近い牝馬を集めたが、年々種付け数は半減し、産駒のデビューを待たずにレックススタッドに移動となった。今のところの代表産駒はダート馬キタノオクトパスである。
現役馬ではステイゴールド産駒としては珍しいマイラータイプのインディチャンプの種牡馬入りは間違いないところで、急上昇中の*トキオリアリティー一族ということもあって社台SS入りも十分視野に入ってくるだろう。クイーンエリザベスIIC、香港Cとシャティンと抜群の相性を誇るウインブライトも引退後はビッグレッドファームで多くの牝馬を集めるはずだ。史上最強の障害馬オジュウチョウサンもオーナー専用種牡馬として供用される可能性は十分あるだろう。
Organa at 08:20|コメント(15)|サイアーラインで辿る日本競馬
この記事へのコメント
1. Posted by いつも楽しく読ませて貰ってます 2020年10月10日 09:54
オーシャンブルーが現役種牡馬となっていましたが、種牡馬は今年引退していますね。ヴェルサイユファームに移動だったかと。
2. Posted by 閉鎖された元牧場従業員 2020年10月10日 10:02
ステイゴールドが種牡馬入りしてすぐにニジンスキー牝馬の重賞勝ち馬にステイゴールドを種付してみてはと提言したら「アホ、種付するのに畳何枚いんねん(笑)」とあっさり却下されましたね
3. Posted by にのみや 2020年10月10日 12:08
ステイゴールドが現役当時、とある牧場長に
「ステイゴールドを種馬にしてください」
とファンが頼んだところ
「誰が付けるんだ」
と却下されたそうです。当時はそんな扱いでしたね
「ステイゴールドを種馬にしてください」
とファンが頼んだところ
「誰が付けるんだ」
と却下されたそうです。当時はそんな扱いでしたね
4. Posted by さんぽ 2020年10月10日 22:28
万葉S 2着、ダイヤモンドS 2着、天皇賞(春)2着とかやってた頃は、まさかこの馬が種牡馬としてここまでやるとは思いませんでしたね。
5. Posted by りきお 2020年10月11日 05:23
勝ち上がり率の高いドリームジャーニーが、思ったほど種付けできなかったのは痛かったですね。種付け自体も、体力の問題で順調では無かったとか。
オルフェーヴルも、さほど受胎率が高いわけではないのが。
ステイゴールドといえば、YouTubeにある「自分のブツを嗅いで発狂」という人気動画がありますが、オルフェーヴルにも同様の動画があったのを見つけたときには爆笑しました。
メンタル的な遺伝力の高さは、SS系でも随一だと思います。
オルフェーヴルも、さほど受胎率が高いわけではないのが。
ステイゴールドといえば、YouTubeにある「自分のブツを嗅いで発狂」という人気動画がありますが、オルフェーヴルにも同様の動画があったのを見つけたときには爆笑しました。
メンタル的な遺伝力の高さは、SS系でも随一だと思います。
6. Posted by タマ㌠ 2020年10月11日 07:49
ステイゴールド直子はサボったり気分を損ねると走らなかったり
とても頭がいいという印象がありました。
孫の代では少し薄まっている感があり寂しくもあります。
とても頭がいいという印象がありました。
孫の代では少し薄まっている感があり寂しくもあります。
7. Posted by mケー 2020年10月11日 20:10
ステイゴールドは、母の父としての成績があまりにも悪いので(母の父ステイの重賞勝ち馬が現状2頭)この辺りが種牡馬として人気になりにくいのかなと。
8. Posted by わら吉 2020年10月11日 20:42
ステイゴールドは、出資者の一人だった山野浩一氏の、フィジカル的には凄いがとにかくちゃんと走ろうとしない、サボるのは当然、一番酷いのはコーナーを回らないという評価(うろ覚え)が印象的で、現役最後に武豊が乗って結果を出したこと、また種牡馬としての成績からして実に的確な評価だったと思います。
9. Posted by くぬま 2020年10月11日 21:33
ステイのこと、晩成や気性のことが良く言われますが
私は単純に熊沢の責任だと思ってます。
メディアは言いにくいでしょうが
私は単純に熊沢の責任だと思ってます。
メディアは言いにくいでしょうが
10. Posted by Organa 2020年10月11日 22:00
記事を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
スクリーンヒーローもそうですが、現役時代にこの馬は種牡馬として将来年度代表馬を出すよとといっても信じる人はほとんどいなさそうですね。これも一時代を築いたノーザンテーストの妙と言えるでしょうか。
スクリーンヒーローもそうですが、現役時代にこの馬は種牡馬として将来年度代表馬を出すよとといっても信じる人はほとんどいなさそうですね。これも一時代を築いたノーザンテーストの妙と言えるでしょうか。
11. Posted by コールトシッフ 2020年10月12日 09:14
ゴールドシップなんかは2歳時はキレのあるタイプだったので2歳から活躍馬だしても不思議ではないですね
晩年のズブいイメージが強いですが。
晩年のズブいイメージが強いですが。
12. Posted by 南無 2020年10月18日 17:51
熊沢でなかったらこの馬が人気が出ることはなかったが?
13. Posted by ぬ 2021年03月18日 02:46
既に述べられている
ドリームジャーニー
ナカヤマフェスタ
オルフェーヴル
ゴールドシップ
フェノーメノ
ウインブライト
(インディチャンプ)
(オジュウチョウサン)
に加えて
オーシャンブルー(引退済み)
リヤンドファミユ
グランシルク
ショウナンバッハ
エタリオウ
が種牡馬入りを果たしている状況
ドリームジャーニー
ナカヤマフェスタ
オルフェーヴル
ゴールドシップ
フェノーメノ
ウインブライト
(インディチャンプ)
(オジュウチョウサン)
に加えて
オーシャンブルー(引退済み)
リヤンドファミユ
グランシルク
ショウナンバッハ
エタリオウ
が種牡馬入りを果たしている状況
14. Posted by k 2021年07月02日 13:45
武豊騎手は目黒記念の前にもゴールデンホイップTというレースでも騎乗していますよ
15. Posted by Organa 2021年07月02日 22:36
記事を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。