2020年10月14日
ディープインパクト系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬
それでは最後にディープインパクト系でサンデー系コンプリートとなります。といってもさすがの大容量なので、2回に分けて紹介したいと思います。日本史上最強馬の1頭に数えられるディープインパクトですが、種牡馬としては中央リーディングはもとより、海外でもクラシックホースを多数送り出すなど大成功を収めており、間違いなく内国産種牡馬として史上最高の存在であると言えるでしょう。その後継種牡馬も膨大な数に上る一方で、ここまでは自身に匹敵するような牡馬の超大物を出せておらず、やや小粒感は否めませんでしたが、ここにきて牡馬の最高傑作との呼び声高いコントレイルが無敗の三冠に臨まんとしており、これが無事達成できた暁には後継種牡馬論争に終止符が打たれることになるでしょう。
<ディープインパクト系父系図 No.1>
ディープインパクトはクラシック三冠に天皇賞(春)、ジャパンCなど通算GI7勝をあげた歴史的名馬で、種牡馬としても牝馬三冠含むGI7勝の女傑ジェンティルドンナなど多数のGI馬を輩出、2012年からリーディングサイアーであり続けている。残念ながら2019年に死亡したが、あと数年は同馬の天下が続くことだろう。その影響力は海外にも及び、2年目の産駒 Beauty Parlour が仏1000ギニーを制すと、2018年には Saxon Warrior 、Study of Man と複数の国でクラシックホースを送り出し、欧州の門外不出クラスの名牝が日本にわざわざ種付けに訪れるまでになった。
一方で牡馬の超大物がなかなか出てこず、今のところ確固たる後継種牡馬はいない。デビュー済みの種牡馬としての最有力候補は今のところ2013年のダービー馬キズナで、現時点で同時期のディープインパクトをも上回る重賞7勝をあげている。GI級の産駒は出せていないが、ディープインパクトの初年度の1/5ほどの種付け料で、しかも天下のノーザンファームの種付け数があまり多くない中でこの結果は十分立派と言える。今年600万まで引き上げられた中で240頭を超える牝馬を集めたことを考えると、これから大化けする可能性は十分あるだろう。
リアルインパクトはディープインパクト産駒初の牡馬GI馬で、グレード制以降史上唯一の安田記念を制した3歳馬であり、7歳時には豪GIジョージライダーSを制した。種付け料は初年度80万円と安く、後継種牡馬の中では伏兵的な印象があったが、初年度からいきなりNHKマイルCのラウダシオンを送り出しており、ディープインパクト直系孫として初GI制覇を達成した。現役時代同様、意外性のある種牡馬として面白そう。現役時代は快速で鳴らしたミッキーアイルも初年度から小倉2歳S勝ち馬メイケイエールを出しており、今後の活躍が期待される。
ダノンバラードはディープインパクト産駒として初重賞勝利をあげた馬で、2年間の種付けで50頭ほどの牝馬を集めた後欧州に輸出されたが、初年度産駒から北海道2歳優駿優勝(後に誤審が判明し2着)のウィンターフェルなどが出たこともあり、ビッグレッドファームによって買い戻された。今年になって初年度産駒のロードブレスが日本テレビ盃に勝利しており、母*レディバラードの影響もあってダートでの活躍が目立っているが、買戻し初年度の2019年は100頭を超える牝馬を集めるなどかなり期待されている様子がうかがえる。
ディープインパクト産駒として最も種牡馬入りが早かったのは同産駒初のダービー馬ディープブリランテと、そのダービーで3着だったトーセンホマレボシで、ともに初年度から多くの牝馬を集めた。前者からは日経新春杯のモズベッロや重賞2勝のセダブリランテス、後者からも日経賞など重賞3勝のミッキースワローが出るなど一定の結果は残しているが、今では種付け数もかなり少なくなっており、後継種牡馬争いからは脱落したと言わざるを得ない。
Turn-To 1951
Hail to Reason 1958
Halo 1969
Sunday Silence 1986
ディープインパクト 2002
| ・2005年 皐月賞
| ・2005年 東京優駿
| ・2005年 菊花賞
| ・2005年 神戸新聞杯
| ・2005年 弥生賞
| ・2006年 天皇賞(春)
| ・2006年 ジャパンC
| ・2006年 有馬記念
| ・2006年 宝塚記念
| ・2006年 阪神大賞典
|Barocci 2008
| ・2012年 (3着)アメリカンH
| ・2012年 (3着)シティオブホープマイルS
| ・スウェーデンで種牡馬入り
|アクアマリン Aquamarine 2008
| ・2012年 アレフランス賞
|グルヴェイグ 2008
| ・2012年 マーメイドS
|スマートロビン Smart Robin 2008
|| ・2012年 目黒記念
|| ・トルコで種牡馬入り
||リンノストーン 2015
| ・2017年 平和賞
|ダコール 2008
| ・2015年 新潟大賞典
|ダノンシャーク 2008 ★現役種牡馬
| ・2013年 京都金杯
| ・2013年 富士S
| ・2014年 マイルチャンピオンシップ
|ダノンバラード Danon Ballade 2008 ★現役種牡馬
|| ・2010年 ラジオNIKKEI杯2歳S
|| ・2013年 アメリカジョッキークラブC
|| ・イタリア、英国で種牡馬入りも再輸入
||ウィンターフェル 2016
|| ・2018年 (2着)北海道2歳優駿
|| ・2019年 (4着)ジャパンダートダービー
||ロードブレス 2016
| ・2020年 日本テレビ盃
|トーセンラー 2008 ★現役種牡馬
|| ・2011年 きさらぎ賞
|| ・2013年 マイルチャンピオンシップ
|| ・2013年 京都記念
||アイラブテーラー 2016
|| ・2019年 (2着)京阪杯
|| ・2020年 淀短距離S
||ザダル 2016
| ・2019年 プリンシパルS
| ・2019年 (3着)セントライト記念
|トーセンレーヴ 2008 ★現役種牡馬
| ・2012年 エプソムC
|ドナウブルー 2008
| ・2012年 関屋記念
| ・2012年 京都牝馬S
|パッションダンス 2008
| ・2013年 新潟大賞典
| ・2015年 新潟記念
| ・2016年 新潟大賞典
|ブリッツフィナーレ 2008
| ・キセキの母。牝系残存
|フレールジャック 2008
| ・2011年 ラジオNIKKEI賞
|ボレアス 2008
| ・2011年 レパードS
|マルセリーナ 2008
| ・2011年 桜花賞
| ・2013年 マーメイドS
| ・ラストドラフトの母。牝系残存
|メジロダイボサツ 2008 ★現役種牡馬
|リアルインパクト Real Impact 2008 ★現役種牡馬
|| ・2011年 安田記念
|| ・2013年 阪神C
|| ・2014年 阪神C
|| ・2015年 ジョージライダーS
|| ・オーストラリアでシャトル供用
||ラウダシオン 2017
| ・2020年 NHKマイルC
|Beauty Parlour 2009
| ・2012年 仏1000ギニー
|アダムスピーク 2009
| ・2011年 ラジオNIKKEI杯2歳S
|ヴァンセンヌ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2015年 東京新聞杯
||イロゴトシ 2017
| ・2019年 ひまわり賞
|ヴィルシーナ 2009
| ・2012年 クイーンC
| ・2013年 ヴィクトリアマイル
| ・2014年 ヴィクトリアマイル
| ・ブラヴァスの母。牝系残存
|エキストラエンド 2009 ★現役種牡馬
|| ・2014年 京都金杯
||マツリダスティール 2018
| ・2020年 ジュニアグランプリ
| ・2020年 若鮎賞
|キモンノカシワ 2009 ★現役種牡馬
|キャトルフィーユ 2009
| ・2014年 クイーンS
|クランモンタナ 2009
| ・2016年 小倉記念
|ジェンティルドンナ 2009
| ・2012年 ジャパンC
| ・2012年 桜花賞
| ・2012年 優駿牝馬
| ・2012年 秋華賞
| ・2012年 ローズS
| ・2012年 シンザン記念
| ・2013年 ジャパンC
| ・2014年 有馬記念
| ・2014年 ドバイシーマクラシック
|ジョワドヴィーヴル 2009
| ・2011年 阪神ジュベナイルフィリーズ
|スピルバーグ 2009 ★現役種牡馬
| ・2014年 天皇賞(秋)
|ディープブリランテ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2011年 東京スポーツ杯2歳S
|| ・2012年 東京優駿
||セダブリランテス 2014
|| ・2017年 ラジオNIKKEI賞
|| ・2018年 中山金杯
||モズベッロ 2016
|| ・2020年 日経新春杯
||ラプタス 2016
| ・2020年 黒船賞
| ・2020年 かきつばた記念
|ディサイファ 2009
| ・2014年 エプソムC
| ・2015年 札幌記念
| ・2015年 中日新聞杯
| ・2016年 アメリカジョッキークラブC
|トーセンホマレボシ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 京都新聞杯
||ミッキースワロー 2014
| ・2017年 セントライト記念
| ・2019年 七夕賞
| ・2020年 日経賞
|ヒストリカル 2009 ★現役種牡馬
| ・2012年 毎日杯
|ファイナルフォーム 2009
| ・2012年 ラジオNIKKEI賞
|フィエロ Fiero 2009
| ・2014年 六甲S
| ・インドで種牡馬入り
|ベストディール 2009
| ・2012年 京成杯
|マーティンボロ Martinborough 2009
| ・2014年 新潟記念
| ・2014年 中日新聞杯
| ・フランスで種牡馬入り
|メイショウブシドウ 2009
| ・2014年 阪神ジャンプS
| ・2014年 小倉サマージャンプ
|レッドキングダム 2009
| ・2014年 中山大障害
|ワールドエース 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 きさらぎ賞
|| ・2014年 マイラーズC
||オータムレッド 2017
| ・2019年 クローバー賞
|アユサン 2010
| ・2013年 桜花賞
|ウリウリ 2010
| ・2014年 京都牝馬S
| ・2015年 CBC賞
|カミノタサハラ 2010
| ・2013年 弥生賞
|キズナ 2010 ★現役種牡馬
|| ・2013年 ニエル賞
|| ・2013年 京都新聞杯
|| ・2013年 東京優駿
|| ・2013年 毎日杯
|| ・2014年 大阪杯
||アブレイズ 2017
|| ・2020年 フラワーC
||キメラヴェリテ 2017
|| ・2019年 北海道2歳優駿
||クリスタルブラック 2017
|| ・2020年 京成杯
||ディープボンド 2017
|| ・2020年 京都新聞杯
||ビアンフェ 2017
|| ・2019年 函館2歳S
|| ・2020年 葵S
||マルターズディオサ 2017
| ・2020年 チューリップ賞
| ・2020年 紫苑S
|サトノノブレス 2010
| ・2014年 小倉記念
| ・2014年 日経新春杯
| ・2016年 中日新聞杯
| ・2016年 鳴尾記念
|スマートレイアー 2010
| ・2014年 阪神牝馬S
| ・2016年 阪神牝馬S
| ・2016年 東京新聞杯
| ・2017年 京都大賞典
|タイセイドリーム 2010
| ・2016年 新潟ジャンプS
| ・2018年 新潟ジャンプS
|デニムアンドルビー 2010
| ・2013年 フローラS
| ・2013年 ローズS
|ヒラボクディープ Hiraboku Deep 2010
| ・2013年 青葉賞
| ・チリで種牡馬入り
|ラキシス 2010
| ・2014年 エリザベス女王杯
| ・2015年 大阪杯
|ラストインパクト 2010
| ・2014年 京都大賞典
| ・2014年 金鯱賞
| ・2014年 小倉大賞典
|アデイインザライフ 2011
| ・2016年 新潟記念
|エイシンヒカリ 2011 ★現役種牡馬
| ・2015年 香港C
| ・2015年 エプソムC
| ・2015年 毎日王冠
| ・2016年 イスパーン賞
|サトノアラジン Satono Aladdin 2011 ★現役種牡馬
| ・2016年 スワンS
| ・2016年 京王杯スプリングC
| ・2017年 安田記念
| ・ニュージーランドでシャトル供用
|サトノルパン 2011
| ・2015年 京阪杯
|ショウナンパンドラ 2011
| ・2014年 秋華賞
| ・2015年 オールカマー
| ・2015年 ジャパンC
|ステファノス Stephanos 2011
| ・2014年 富士S
| ・ニュージーランドで種牡馬入り
|トーセンスターダム Tosen Stardom 2011
| ・2014年 きさらぎ賞
| ・2014年 チャレンジC
| ・2017年 トゥーラクH
| ・2017年 エミレーツS
| ・オーストラリアで種牡馬入り
|ハープスター 2011
| ・2013年 新潟2歳S
| ・2014年 チューリップ賞
| ・2014年 桜花賞
| ・2014年 札幌記念
|マリアライト 2011
| ・2015年 エリザベス女王杯
| ・2016年 宝塚記念
|ミッキーアイル Mikki Isle 2011 ★現役種牡馬
|| ・2014年 NHKマイルC
|| ・2014年 アーリントンC
|| ・2014年 シンザン記念
|| ・2014年 スワンS
|| ・2016年 マイルチャンピオンシップ
|| ・2016年 阪急杯
|| ・オーストラリアでシャトル供用
||メイケイエール 2018
| ・2020年 小倉2歳S
| ━━━ Deep Impact line No.2
Hail to Reason 1958
Halo 1969
Sunday Silence 1986
ディープインパクト 2002
| ・2005年 皐月賞
| ・2005年 東京優駿
| ・2005年 菊花賞
| ・2005年 神戸新聞杯
| ・2005年 弥生賞
| ・2006年 天皇賞(春)
| ・2006年 ジャパンC
| ・2006年 有馬記念
| ・2006年 宝塚記念
| ・2006年 阪神大賞典
|Barocci 2008
| ・2012年 (3着)アメリカンH
| ・2012年 (3着)シティオブホープマイルS
| ・スウェーデンで種牡馬入り
|アクアマリン Aquamarine 2008
| ・2012年 アレフランス賞
|グルヴェイグ 2008
| ・2012年 マーメイドS
|スマートロビン Smart Robin 2008
|| ・2012年 目黒記念
|| ・トルコで種牡馬入り
||リンノストーン 2015
| ・2017年 平和賞
|ダコール 2008
| ・2015年 新潟大賞典
|ダノンシャーク 2008 ★現役種牡馬
| ・2013年 京都金杯
| ・2013年 富士S
| ・2014年 マイルチャンピオンシップ
|ダノンバラード Danon Ballade 2008 ★現役種牡馬
|| ・2010年 ラジオNIKKEI杯2歳S
|| ・2013年 アメリカジョッキークラブC
|| ・イタリア、英国で種牡馬入りも再輸入
||ウィンターフェル 2016
|| ・2018年 (2着)北海道2歳優駿
|| ・2019年 (4着)ジャパンダートダービー
||ロードブレス 2016
| ・2020年 日本テレビ盃
|トーセンラー 2008 ★現役種牡馬
|| ・2011年 きさらぎ賞
|| ・2013年 マイルチャンピオンシップ
|| ・2013年 京都記念
||アイラブテーラー 2016
|| ・2019年 (2着)京阪杯
|| ・2020年 淀短距離S
||ザダル 2016
| ・2019年 プリンシパルS
| ・2019年 (3着)セントライト記念
|トーセンレーヴ 2008 ★現役種牡馬
| ・2012年 エプソムC
|ドナウブルー 2008
| ・2012年 関屋記念
| ・2012年 京都牝馬S
|パッションダンス 2008
| ・2013年 新潟大賞典
| ・2015年 新潟記念
| ・2016年 新潟大賞典
|ブリッツフィナーレ 2008
| ・キセキの母。牝系残存
|フレールジャック 2008
| ・2011年 ラジオNIKKEI賞
|ボレアス 2008
| ・2011年 レパードS
|マルセリーナ 2008
| ・2011年 桜花賞
| ・2013年 マーメイドS
| ・ラストドラフトの母。牝系残存
|メジロダイボサツ 2008 ★現役種牡馬
|リアルインパクト Real Impact 2008 ★現役種牡馬
|| ・2011年 安田記念
|| ・2013年 阪神C
|| ・2014年 阪神C
|| ・2015年 ジョージライダーS
|| ・オーストラリアでシャトル供用
||ラウダシオン 2017
| ・2020年 NHKマイルC
|Beauty Parlour 2009
| ・2012年 仏1000ギニー
|アダムスピーク 2009
| ・2011年 ラジオNIKKEI杯2歳S
|ヴァンセンヌ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2015年 東京新聞杯
||イロゴトシ 2017
| ・2019年 ひまわり賞
|ヴィルシーナ 2009
| ・2012年 クイーンC
| ・2013年 ヴィクトリアマイル
| ・2014年 ヴィクトリアマイル
| ・ブラヴァスの母。牝系残存
|エキストラエンド 2009 ★現役種牡馬
|| ・2014年 京都金杯
||マツリダスティール 2018
| ・2020年 ジュニアグランプリ
| ・2020年 若鮎賞
|キモンノカシワ 2009 ★現役種牡馬
|キャトルフィーユ 2009
| ・2014年 クイーンS
|クランモンタナ 2009
| ・2016年 小倉記念
|ジェンティルドンナ 2009
| ・2012年 ジャパンC
| ・2012年 桜花賞
| ・2012年 優駿牝馬
| ・2012年 秋華賞
| ・2012年 ローズS
| ・2012年 シンザン記念
| ・2013年 ジャパンC
| ・2014年 有馬記念
| ・2014年 ドバイシーマクラシック
|ジョワドヴィーヴル 2009
| ・2011年 阪神ジュベナイルフィリーズ
|スピルバーグ 2009 ★現役種牡馬
| ・2014年 天皇賞(秋)
|ディープブリランテ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2011年 東京スポーツ杯2歳S
|| ・2012年 東京優駿
||セダブリランテス 2014
|| ・2017年 ラジオNIKKEI賞
|| ・2018年 中山金杯
||モズベッロ 2016
|| ・2020年 日経新春杯
||ラプタス 2016
| ・2020年 黒船賞
| ・2020年 かきつばた記念
|ディサイファ 2009
| ・2014年 エプソムC
| ・2015年 札幌記念
| ・2015年 中日新聞杯
| ・2016年 アメリカジョッキークラブC
|トーセンホマレボシ 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 京都新聞杯
||ミッキースワロー 2014
| ・2017年 セントライト記念
| ・2019年 七夕賞
| ・2020年 日経賞
|ヒストリカル 2009 ★現役種牡馬
| ・2012年 毎日杯
|ファイナルフォーム 2009
| ・2012年 ラジオNIKKEI賞
|フィエロ Fiero 2009
| ・2014年 六甲S
| ・インドで種牡馬入り
|ベストディール 2009
| ・2012年 京成杯
|マーティンボロ Martinborough 2009
| ・2014年 新潟記念
| ・2014年 中日新聞杯
| ・フランスで種牡馬入り
|メイショウブシドウ 2009
| ・2014年 阪神ジャンプS
| ・2014年 小倉サマージャンプ
|レッドキングダム 2009
| ・2014年 中山大障害
|ワールドエース 2009 ★現役種牡馬
|| ・2012年 きさらぎ賞
|| ・2014年 マイラーズC
||オータムレッド 2017
| ・2019年 クローバー賞
|アユサン 2010
| ・2013年 桜花賞
|ウリウリ 2010
| ・2014年 京都牝馬S
| ・2015年 CBC賞
|カミノタサハラ 2010
| ・2013年 弥生賞
|キズナ 2010 ★現役種牡馬
|| ・2013年 ニエル賞
|| ・2013年 京都新聞杯
|| ・2013年 東京優駿
|| ・2013年 毎日杯
|| ・2014年 大阪杯
||アブレイズ 2017
|| ・2020年 フラワーC
||キメラヴェリテ 2017
|| ・2019年 北海道2歳優駿
||クリスタルブラック 2017
|| ・2020年 京成杯
||ディープボンド 2017
|| ・2020年 京都新聞杯
||ビアンフェ 2017
|| ・2019年 函館2歳S
|| ・2020年 葵S
||マルターズディオサ 2017
| ・2020年 チューリップ賞
| ・2020年 紫苑S
|サトノノブレス 2010
| ・2014年 小倉記念
| ・2014年 日経新春杯
| ・2016年 中日新聞杯
| ・2016年 鳴尾記念
|スマートレイアー 2010
| ・2014年 阪神牝馬S
| ・2016年 阪神牝馬S
| ・2016年 東京新聞杯
| ・2017年 京都大賞典
|タイセイドリーム 2010
| ・2016年 新潟ジャンプS
| ・2018年 新潟ジャンプS
|デニムアンドルビー 2010
| ・2013年 フローラS
| ・2013年 ローズS
|ヒラボクディープ Hiraboku Deep 2010
| ・2013年 青葉賞
| ・チリで種牡馬入り
|ラキシス 2010
| ・2014年 エリザベス女王杯
| ・2015年 大阪杯
|ラストインパクト 2010
| ・2014年 京都大賞典
| ・2014年 金鯱賞
| ・2014年 小倉大賞典
|アデイインザライフ 2011
| ・2016年 新潟記念
|エイシンヒカリ 2011 ★現役種牡馬
| ・2015年 香港C
| ・2015年 エプソムC
| ・2015年 毎日王冠
| ・2016年 イスパーン賞
|サトノアラジン Satono Aladdin 2011 ★現役種牡馬
| ・2016年 スワンS
| ・2016年 京王杯スプリングC
| ・2017年 安田記念
| ・ニュージーランドでシャトル供用
|サトノルパン 2011
| ・2015年 京阪杯
|ショウナンパンドラ 2011
| ・2014年 秋華賞
| ・2015年 オールカマー
| ・2015年 ジャパンC
|ステファノス Stephanos 2011
| ・2014年 富士S
| ・ニュージーランドで種牡馬入り
|トーセンスターダム Tosen Stardom 2011
| ・2014年 きさらぎ賞
| ・2014年 チャレンジC
| ・2017年 トゥーラクH
| ・2017年 エミレーツS
| ・オーストラリアで種牡馬入り
|ハープスター 2011
| ・2013年 新潟2歳S
| ・2014年 チューリップ賞
| ・2014年 桜花賞
| ・2014年 札幌記念
|マリアライト 2011
| ・2015年 エリザベス女王杯
| ・2016年 宝塚記念
|ミッキーアイル Mikki Isle 2011 ★現役種牡馬
|| ・2014年 NHKマイルC
|| ・2014年 アーリントンC
|| ・2014年 シンザン記念
|| ・2014年 スワンS
|| ・2016年 マイルチャンピオンシップ
|| ・2016年 阪急杯
|| ・オーストラリアでシャトル供用
||メイケイエール 2018
| ・2020年 小倉2歳S
| ━━━ Deep Impact line No.2
ディープインパクトはクラシック三冠に天皇賞(春)、ジャパンCなど通算GI7勝をあげた歴史的名馬で、種牡馬としても牝馬三冠含むGI7勝の女傑ジェンティルドンナなど多数のGI馬を輩出、2012年からリーディングサイアーであり続けている。残念ながら2019年に死亡したが、あと数年は同馬の天下が続くことだろう。その影響力は海外にも及び、2年目の産駒 Beauty Parlour が仏1000ギニーを制すと、2018年には Saxon Warrior 、Study of Man と複数の国でクラシックホースを送り出し、欧州の門外不出クラスの名牝が日本にわざわざ種付けに訪れるまでになった。
一方で牡馬の超大物がなかなか出てこず、今のところ確固たる後継種牡馬はいない。デビュー済みの種牡馬としての最有力候補は今のところ2013年のダービー馬キズナで、現時点で同時期のディープインパクトをも上回る重賞7勝をあげている。GI級の産駒は出せていないが、ディープインパクトの初年度の1/5ほどの種付け料で、しかも天下のノーザンファームの種付け数があまり多くない中でこの結果は十分立派と言える。今年600万まで引き上げられた中で240頭を超える牝馬を集めたことを考えると、これから大化けする可能性は十分あるだろう。
リアルインパクトはディープインパクト産駒初の牡馬GI馬で、グレード制以降史上唯一の安田記念を制した3歳馬であり、7歳時には豪GIジョージライダーSを制した。種付け料は初年度80万円と安く、後継種牡馬の中では伏兵的な印象があったが、初年度からいきなりNHKマイルCのラウダシオンを送り出しており、ディープインパクト直系孫として初GI制覇を達成した。現役時代同様、意外性のある種牡馬として面白そう。現役時代は快速で鳴らしたミッキーアイルも初年度から小倉2歳S勝ち馬メイケイエールを出しており、今後の活躍が期待される。
ダノンバラードはディープインパクト産駒として初重賞勝利をあげた馬で、2年間の種付けで50頭ほどの牝馬を集めた後欧州に輸出されたが、初年度産駒から北海道2歳優駿優勝(後に誤審が判明し2着)のウィンターフェルなどが出たこともあり、ビッグレッドファームによって買い戻された。今年になって初年度産駒のロードブレスが日本テレビ盃に勝利しており、母*レディバラードの影響もあってダートでの活躍が目立っているが、買戻し初年度の2019年は100頭を超える牝馬を集めるなどかなり期待されている様子がうかがえる。
ディープインパクト産駒として最も種牡馬入りが早かったのは同産駒初のダービー馬ディープブリランテと、そのダービーで3着だったトーセンホマレボシで、ともに初年度から多くの牝馬を集めた。前者からは日経新春杯のモズベッロや重賞2勝のセダブリランテス、後者からも日経賞など重賞3勝のミッキースワローが出るなど一定の結果は残しているが、今では種付け数もかなり少なくなっており、後継種牡馬争いからは脱落したと言わざるを得ない。
Organa at 21:04|コメント(9)|サイアーラインで辿る日本競馬
この記事へのコメント
1. Posted by 鹿 2020年10月14日 21:17
競走馬としても種牡馬としても歴史的な活躍なので種牡馬の父としても期待したい。
キズナ、リアルスティール、フィエールマン、サトノダイヤモンド、コントレイル、そしてまだ見ぬ馬たち...是非活躍を!
キズナ、リアルスティール、フィエールマン、サトノダイヤモンド、コントレイル、そしてまだ見ぬ馬たち...是非活躍を!
2. Posted by NUU 2020年10月14日 23:30
種牡馬としては偉大な父サンデーサイレンスと互角以上の実績を挙げたので、次は種牡馬の父としてどうかって段階ですね。
サンデーサイレンスがステイゴールド・ゴールドアリュールを輩出したことと比較すると、種牡馬やってる子どもたちバリエーションは狭いですよね。
さらなる父系拡大に向けての不安要素はここだと見ています。
サンデーサイレンスがステイゴールド・ゴールドアリュールを輩出したことと比較すると、種牡馬やってる子どもたちバリエーションは狭いですよね。
さらなる父系拡大に向けての不安要素はここだと見ています。
3. Posted by TACO 2020年10月15日 06:18
いつも勉強になります。
ディープインパクトの後継種牡馬は日本国内では、今までは雨後の筍が団栗の背比べをしていたように思えました。
既に実績のあるキズナやコントレイルなど、不思議とノースヒルズ生産の馬たちに落ち着きそうですね。ラストクロップは2019年産なので、可能性はありますが、社台グループ、特にノーザンの吉田勝巳氏は悔しいのでは無いかなぁ、と妄想しております。
世界的に見るとSaxon Warriorは血統も良いし、クールモアの後ろ盾もあるので、一定の成功はするのではないでしょうか。日本で走った競走馬が世界に血統を広げることは夢がありますね。
ディープインパクトの後継種牡馬は日本国内では、今までは雨後の筍が団栗の背比べをしていたように思えました。
既に実績のあるキズナやコントレイルなど、不思議とノースヒルズ生産の馬たちに落ち着きそうですね。ラストクロップは2019年産なので、可能性はありますが、社台グループ、特にノーザンの吉田勝巳氏は悔しいのでは無いかなぁ、と妄想しております。
世界的に見るとSaxon Warriorは血統も良いし、クールモアの後ろ盾もあるので、一定の成功はするのではないでしょうか。日本で走った競走馬が世界に血統を広げることは夢がありますね。
4. Posted by よし 2020年10月15日 08:56
トーセンレーヴの勝ち鞍エプソムカップが2行に重複してます。
種牡馬入りした産駒も多いですね。
サンデーの時もそうでしたが、ここから何が野子って伸びていくか楽しみです。
種牡馬入りした産駒も多いですね。
サンデーの時もそうでしたが、ここから何が野子って伸びていくか楽しみです。
5. Posted by ロートル 2020年10月15日 11:32
ディープ産駒はサンデー産駒と戦わないタイミングのサンデーの晩年産駒だったのも成績に関係してるのではないかと思います。そう考えるとコントレイル産駒はディープをつけていたような優秀な繁殖牝馬もあてがわれるのは確実でしょうし後継候補NO1でしょうね、キズナはアグネスタキオンのような位置づけになるかも?
6. Posted by TACO 2020年10月15日 20:29
よく見ると、ディサイファ、エイシンヒカリの勝ち鞍もエプソムカップが重複してます。よろしくお願いします。
ディープインパクトは種牡馬としても偉大ですね。
グランアレグリアがスプリンターズステークスを勝って、芝の平場G1完全制覇まで高松宮記念を残すだけとなりました。達成すればサンデーサイレンスも成し得ていない偉業です。
編集される主さんもご苦労多いと思います。頑張って下さい。
ディープインパクトは種牡馬としても偉大ですね。
グランアレグリアがスプリンターズステークスを勝って、芝の平場G1完全制覇まで高松宮記念を残すだけとなりました。達成すればサンデーサイレンスも成し得ていない偉業です。
編集される主さんもご苦労多いと思います。頑張って下さい。
7. Posted by TACO 2020年10月15日 20:37
連投失礼します。
ザダルが、サダルになっています。
よろしくお願いします。
ザダルが、サダルになっています。
よろしくお願いします。
8. Posted by ティーフインハクト 2020年10月16日 03:40
もうちょい海外に輸出できないものなのかな〜
廃用寸前の実績ある牡馬たちが海外行ってさらに血を広めてほしい〜
廃用寸前の実績ある牡馬たちが海外行ってさらに血を広めてほしい〜
9. Posted by Organa 2020年10月16日 21:24
記事を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
ディープインパクトの孫世代がデビューしてまだ5世代くらいで、同時期のサンデーサイレンスもまだまだ当時は種牡馬の父としての評価は高くありませんでしたから、ディープインパクト産駒もここから万能型、ダート型、長距離型、短距離型と分化していくのではないでしょうか。
ディープインパクトの孫世代がデビューしてまだ5世代くらいで、同時期のサンデーサイレンスもまだまだ当時は種牡馬の父としての評価は高くありませんでしたから、ディープインパクト産駒もここから万能型、ダート型、長距離型、短距離型と分化していくのではないでしょうか。