ジムニー、ベンツGクラス…希少価値のある背面タイヤ装着の現行モデル5選

ジムニー、ベンツGクラス…希少価値のある背面タイヤ装着の現行モデル5選

 クロカンブームの頃は憧れの対象だった背面タイヤも、ブームがひと段落すると、逆に時代遅れの象徴のような扱いを受けてきた。

 オフロードを走行しない街乗り重視のSUVの増殖に伴い、背面タイヤを採用するクルマは激減し、一部のクルマにしか採用されなくなった。

 それがSUVブームの到来で、武骨さゆえの強さ、個性を主張するアイテムとして再び脚光が集まっている。ただし、装着しているモデルが少ないのが難点だが、結果として、希少価値が高まっているのも事実だ。

 強さの証、背面タイヤを装備する希少価値のある現行モデルを紹介していく。

文:大音安弘/写真:SUZUKI、JEEP、MERCEDES BENZ、JAGAR LANDROVER、TOYOTA、NISSAN、HONDA、MISTUBISHI、SUBARU、ISUZU、DAIHATSU

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なぜ背面タイヤは減ってきたのか

 かつてはオフロード走行を得意とするクロカンの象徴として、背面タイヤはマストアイテムだった。

 その背面タイヤが流行した理由は、RV(レジャービークル)ブームに端を発して、RVテイストを付加するためには最適なアイテムだったからだ。

1980年代から背面タイヤを装着したクロカンはあったが、憧れの対象になったのは2代目パジェロのデビューに端を発したRVブーム以降
1980年代から背面タイヤを装着したクロカンはあったが、憧れの対象になったのは2代目パジェロのデビューに端を発したRVブーム以降

 軽自動車、ステーションワゴンにまで背面タイヤを装着してRVテイストを演出し、実用よりもファッションアイテムとしてユーザーも歓迎した。

 しかし、背面タイヤはどんなクルマにも装着できるわけではなく、装着するためには取付部分やリアドアの剛性確保は必須。

 テールゲートの構造によっては、取付用のフレームを必要とするものもあり、そのぶんコスト増にもつながる。とはいえ、アクシデントに備えてスペアタイヤをフロア下に直接、固定されているのが一般的だ。

 ラゲッジルームへのアクセス性の向上、そして後方衝突での安全性の向上など、理由は複数あると思われるが、背面タイヤのアイコンとして存在しにくくなった現実がある。

写真で見てもわかるとおり、背面タイヤを装着するには別パーツを使ったり、リアドア部分の剛性確保が必須だからコストアップにつながる
写真で見てもわかるとおり、背面タイヤを装着するには別パーツを使ったり、リアドア部分の剛性確保が必須だからコストアップにつながる

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