ダイハツが小型トールワゴン「トール」をマイナーチェンジ 予防安全・運転支援装置を強化

2020.09.15 自動車ニュース webCG 編集部
ダイハツ・トールG
ダイハツ・トールG拡大

ダイハツ工業は2020年9月15日、トールワゴン型のコンパクトカー「THOR(トール)」にマイナーチェンジを実施し、販売を開始した。

トール カスタムGターボ
トール カスタムGターボ拡大

予防安全装置「スマートアシスト」の機能を強化

トールは、子育てファミリー層をターゲットにしたスペースユーティリティーの高いコンパクトカーとして、2016年11月に登場。トヨタ、スバルへのOEM供給分も含めた累計販売台数は約70万台、2019年の年間販売台数は約19万台と、今日ではダイハツのみならずトヨタグループの小型車ラインナップの中核を担うモデルとなっている。

今回のマイナーチェンジでは、予防安全装備・運転支援システムの強化や利便性の向上、内外装デザインの変更がなされた。

予防安全装備・運転支援システムについては、新型ステレオカメラを搭載することで検知機能を強化。衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能を夜間の歩行者や追従する二輪車にも対応させたほか、検知距離や対応速度も向上させた。

また新機能として、ブレーキ制御付き誤発進抑制機能(前方・後方)と路側逸脱警報機能、ふらつき警報、標識認識機能(進入禁止、一時停止、最高速度)を全車に採用。「カスタムG」と「カスタムGターボ」にはアダプティブドライビングビームとサイドビューランプ、125km/hまで速度設定が可能な全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)も標準装備している(ACCについては「G」「Gターボ」にもオプション設定)。

スマホとつながるディスプレイオーディオを新設定

快適性・利便性に関する装備としては、仕様に応じてオートブレーキホールド機能付きの電動パーキングブレーキを採用したほか、スマートフォンとの連携機能を備えた9インチディスプレイオーディオをオプション設定。ダイハツのコネクテッドサービス「ダイハツコネクト」に対応させた。

また、ベースグレードの「X」を除き、センタークラスターパネルにデータ通信可能なUSBソケットを追加。パワースライドドアには、ドアロックまでの待ち時間を解消するタッチ&ゴーロック機能や、近づくだけでドアロックを解除するウェルカムドアロック解除、予約しておくと近づくだけでスライドドアが自動で開くウエルカムオープン機能を設定した。

このほかにも、助手席側のインパネアッパートレイをボックスティッシュが置けるサイズに拡大。快適性を高めるためにシート形状も変更しており、幅やクッション長の拡大、バックサポートのサイズアップなどを通して、座り心地とホールド性の向上を図っている。

変更された内外装のデザインにも注目

デザインの変更点としては、標準車の外装についてはフロントバンパーとフロントグリルを新意匠としたほか、LEDヘッドランプをGターボとGに標準で、Xにオプションで採用。14インチフルホイールキャップも新デザインとした。一方インテリアでは、先述の通りシートの形状を見直したほか、新意匠のセンタークラスターパネルを採用。ブラウンの内装色のトーンや、シートカラーも変更している。

またカスタムでは、先述の通りアダプティブドライビングビーム付きのヘッドランプを採用したほか、フロントグリルとフロントバンパー、15インチアルミホイール、リアコンビランプの意匠も変更。インテリアでは、ブルーのアクセントカラーのトーンをやや落としたほか、ブラックの表皮に青ステッチを組み合わせたシートの色調も変更。標準車と同じく、新意匠のセンタークラスターパネルを採用している。

ボディーカラーの設定も変更しており、標準車には「コンパーノレッド」と「ターコイズブルーマイカメタリック」の2色を、カスタムには、同2色に「ブラックマイカメタリック×コンパーノレッド」「ブラックマイカメタリック×ターコイズブルーマイカメタリック」の2種類のツートンカラーを加えた4種類のカラーリングを新採用。これらの変更に加え、メッキ装飾やエアロパーツ、専用シート表皮などからなるスタイルパッケージをメーカーオプションとディーラーオプションで新たに採用し、トヨタやスバルの兄弟車との差別化を図っている。

価格は155万6500円から209万円。

(webCG)

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