GoToトラベル公式HP

 政府の観光支援策「GoToトラベル事業」で除外されていた東京都を発着地とする旅行や都民による旅行商品の予約が、18日正午にスタートした。国土交通省や観光庁では同事業への東京追加を、予定通り10月1日出発分から行う計画。同日は登録された交通事業者でも利用可能な「地域共通クーポン」の導入とも重なることから、高い経済効果が見込まれ、自動車業界にも波及効果が期待できる。しかし、スタートまでに都内で著しく感染が認められれば、追加措置の延期を含めた検討を再度行う方針だ。

 都内発着の旅行商品で、すでに予約されているものについては現地決済のものを除いて、割引を適用した商品に予約を振り向けることを求めている。国交省や観光庁では旅行者に事前の手続きを呼びかける一方、旅行関連事業者にも問い合わせを含めた円滑な対応を要請していく。

 東京追加が延期された場合には、旅行者へのキャンセル料の徴収を行わないよう事業者に働きかける方針。感染拡大を防止する観点から、旅行者が躊躇なく旅行を取りやめられるようにする狙い。キャンセルに伴って事業者側に生じた実損分については、国が負担する。基本的には7月の事業開始時点における東京の取り扱いと同様となる。

 また、国交省ではGoToトラベル事業における新型コロナウイルスの感染状況も公表。7月22日から8月末まで利用した1339万人以上に対し、宿泊期間中に陽性となったのは4件。後日明らかになったのが7件だったという。事務局は感染が判明した場合、施設へのヒアリングや現地調査を実施し、必要な措置をとっていく計画で、引き続き感染予防対策にも力を入れる考えだ。