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ベントレー、「コンチネンタルGT マリナークーペ」をサロン・プリヴェで世界初披露

2020年9月15日(現地時間) 発表

コンチネンタルGT マリナークーペ(左)とコンパーチブル(右)

 ベントレーモーターズは9月15日(現地時間)、同社のビスポーク(注文製作)部門であるベントレー マリナーが手がけた「コンチネンタルGT マリナークーペ」を、9月22日から英国のブレナム宮殿で開催されるサロン・プリヴェで世界初披露すると発表した。このサロン・プリヴェでは、同じく初公開となる「ベントレー マリナー バカラル」や、まだ発表されていない「マリナー クラシックポートフォリオ」とあわせて展示されるという。

 フロントは、新デザインの「ダブルダイヤモンド」マトリックスグリルが新しいマリナーのシグネチャースタイルを定義し、同じくシルバーとブラックのデザインとクロームメッキのマリナーのブランディングを施したフロントフェンダーベントがそれを引き立てている。ドアを開けると、サテンシルバーのミラーキャップの下にはマリナーのウェルカムランプ、外側のドアシルにはマリナーの文字をあしらったイルミネーションが施される。

 足下は、ペイントとポリッシュ仕上げのエレガントで美しい特注デザインの22インチマリナーホイールを装備。各ホイールのセンターバッジはセルフレベリングされており、アイコニックなベントレーの「B」を常に直立させることができる。

コンチネンタルGTマリナークーペ
リアビュー
特注デザインの22インチマリナーホイール
フロントフェンダーにMULLINERの文字

 キャビンは、メインハイドとセカンダリーハイドの新しい組み合わせに加えて、流れるようなデザインラインで3色目のカラーを組み合わせた、このクルマだけのカラースプリットを採用。マリナーが提案する8種類の3色の組み合わせは、ベントレーの標準のハイドとステッチのパレットを使用し、キャビン全体に印象的でありながらエレガントなコントラストを生み出すという。

内装

 マリナードライビングスペックが標準装備され、シート、ドアトリム、リアクォーターパネルに「ダイアモンド イン ダイアモンド」のキルティングが、ダイヤモンドデザインの中にコントラストとアクセントステッチが施される。

 このキルティングを車内全体に施すには約40万針のステッチが必要で、1つのダイヤモンドには712本のステッチが入っており、それぞれのステッチはダイヤモンドの中心を指すように正確に配置されているという。この工程を実現するための刺繍工程の開発だけでも18か月を要したとのこと。

 シート自体にはマリナーのロゴの刺繍が施され、フロアマットはインテリアの他のカラーテーマに合わせたマイクロパイピングで縁取られる。クロームメッキのベントレー「B」リテンションキャップは、コンチネンタルGTマリナーが一線を画すディテールの1つとなっている。

 キャビンのルーフはインデントハイドで全長に沿って、固定ガラスルーフを選択した場合はシートバックに合わせて滑らかなハイドでトリミング。センター・コンソールは、完璧なパターンのファセットを形成する新しいダイヤモンド・ミルド・テクニカル・フィニッシュを施し、両側にはクローム・オーバーレイを施したグランド・ブラック・ウォールナット・パネルを配置。コンソール中央にはブライトリング独自の時計が配置され、助手席側のフェイシアにはクルマのエクステリア・プロファイルとマリナーのロゴのシルエットが施される。ウッドパネルはドアにつながり、控えめなベントレーの「B」のモチーフで仕上げられる。

 LEDメイン計器クラスターのメイン・ゲージにも独自のデザインが施される。丁寧なスキュアモーフィックデザインとデジタルテクスチャの応用により、バーチャルダイヤルは本物の金属のように見えるという。

 内装や外装に合わせて、88種類の現代的なカラーリングされたウッド仕上げから、さらにパーソナライズすることも可能。バー・ウォールナットのウッドパネルは、手作業でサンディングとポリッシュ仕上げを行ない、完璧に滑らかな仕上がりにしてから、オーナーが選んだ色に合わせて塗装。乾いた後は、鏡面のような仕上がりになるように研磨する。

シート
マリナーのロゴの刺繍
「ダイアモンド イン ダイアモンド」のキルティング
コンソール中央にはブライトリング独自の時計が配置
エクステリア・プロファイルとマリナーのロゴ

 エンジンは635PSを発生するW型12気筒 6.0リッターエンジンか、550PSを発生するV型8気筒 4.0リッターエンジンから選択できる。

 48V電動アクティブアンチロールテクノロジーであるベントレーダイナミックライドを標準装備し、コーナリング時には高いコントロール性と安定性を発揮し、クルージング時にはリラックスした乗り心地を実現するとした。

48V電動アクティブアンチロールテクノロジーであるベントレーダイナミックライドを標準装備し、コントロール性と乗り心地を両立

 コンチネンタルGT マリナーのクーペバージョンとコンバーチブルバージョンの受注は10月から開始され、最初のデリバリーは2021年初頭に開始。日本へのデリバリーは2021年第2四半期を予定している。また、コンチネンタルGT マリナーの購入者には、ビスポークのマリナーブランドによる手作りのプレゼンテーションボックスに、クルマの3色のインテリア構成に合わせたレザーポーチに入ったキーが贈られる。