2020~2021冬タイヤの選び方 今シーズン注目のオールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤとどう違う!?【PR】

2020~2021冬タイヤの選び方 今シーズン注目のオールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤとどう違う!?

 そろそろ北国では雪の便りが聞こえてくる季節。冬季積雪する地域にお住まいの方なら、スタッドレスタイヤへの履き替えをする時期だろう。

 ところで最近、年間を通して使用できる「オールシーズンタイヤ」が話題になっている。雪上性能も併せ持つこのタイヤの実力に迫る!

文/ベストカー編集部、写真/横浜ゴム【PR】


■オールシーズンタイヤの実力は!?

左がオールシーズンタイヤ YOKOHAMA BluEarth-4S AW21、右がスタッドレスタイヤ YOKOHAMA iceGUARD6
左がオールシーズンタイヤ YOKOHAMA BluEarth-4S AW21、右がスタッドレスタイヤ YOKOHAMA iceGUARD6

 今シーズン、ちょっと気になる存在となるのが「オールシーズンタイヤ」だ。ヨコハマタイヤなら、今年1月に市販を開始した『BluEarth-4S AW21』がそれ。

 高いアイス性能と雪上操縦性などで定評のスタッドレスタイヤ『iceGUARD6』と何が違うのか?

スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤのマッチング表
スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤのマッチング表

 冬季、旭川にある横浜ゴムのテストコースで試乗すると、圧雪路でのグリップや操縦性は両者ほぼ同等。厳密にはスタッドレスタイヤのほうが操舵初期の反応や、制動時の初期反応の高さがあるのだが、オールシーズンタイヤが明確に劣っていると感じることはない。

 しかし凍結路になると明確な差が生じる。上記の表のように、メーカーとしてはBluEarth-4Sの凍結路での適応を「×」としているが、実際、20km/hからの制動でiceGUARD6が8m程度だった停止距離がBluEarth-4Sでは15m程度となった。

スタッドレスタイヤのアイスガード6の制動テスト。20㎞/hからのブレーキングで停止距離は約8mだった
スタッドレスタイヤのアイスガード6の制動テスト。20㎞/hからのブレーキングで停止距離は約8mだった
オールシーズンタイヤのブルーアース4Sでの制動テスト。20㎞/hからのブレーキングは約15mとなった。油断は禁物だぞ
オールシーズンタイヤのブルーアース4Sでの制動テスト。20㎞/hからのブレーキングは約15mとなった。油断は禁物だぞ

 ブレーキペダルを踏んだ瞬間の“ぎゅっ”という食いつき感がスタッドレスでは感じられ、その後の減速感も「確実に凍結路面を掴んでいるな」という安心感がある。一方、オールシーズンは“スッ”と抜けてしまう印象で、“カカカカカ”とABSが作動し、減速感に乏しいのだ。

 それでも15mで止まれたのだから、凍結路はNGとはいえ、まったくダメというわけでもないのね? と感心した。

「M+S」は泥や雪上でグリップを高めるトレッドパターンとしたもの。右の「スノーフレークマーク」は欧州の規定で、より厳しいウィンターコンディションでの性能規定をクリアしたタイヤに与えられるもので、信頼の証
「M+S」は泥や雪上でグリップを高めるトレッドパターンとしたもの。右の「スノーフレークマーク」は欧州の規定で、より厳しいウィンターコンディションでの性能規定をクリアしたタイヤに与えられるもので、信頼の証
圧雪路では『アイスガード6』と遜色ないトラクション、ブレーキ性能を発揮する『ブルーアース4S』だが、転舵時の横グリップ、特に切り始めの反応はアイスガードのほうが若干勝る印象だ
圧雪路では『アイスガード6』と遜色ないトラクション、ブレーキ性能を発揮する『ブルーアース4S』だが、転舵時の横グリップ、特に切り始めの反応はアイスガードのほうが若干勝る印象だ

 オールシーズンタイヤのメリットはドライ路やウエット路での安定性の高さにもある。サマー専用タイヤと比べると、高速道路で高周波の“コーッ”というパターンノイズが少々聞こえる。

 だが、直進安定性の高さやレーンチェンジなどでのしっかりした操舵手ごたえなどは、サマータイヤそのもの。スタッドレスタイヤが苦手なウエット性能も高く、降雨時の高速道路でも不安はない。

 降雪エリアのドライバーなら、当然スタッドレスタイヤがお薦めなのだが、首都圏や大阪都市圏など非降雪エリアのドライバーなら、万が一の降雪でも安心なオールシーズンタイヤも選択肢としてお薦めだ。

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