コロナ禍が転職市場に影響を与え続けている。中でも、職歴の浅い第2新卒は転職活動を有利に進めるため、転職時期を見直す傾向にある――転職サイト「Re就活」を運営する学情が実施した「新型コロナウイルスによる、転職活動への影響」で、20代の転職動向に対するこうしたコロナ禍の影響が明らかになった。
調査結果では、新型コロナウイルスの影響による転職活動の変化について、過半数が「変化がある」(51.8%)と回答。多くの若手人材にとって、コロナ禍がキャリアに一定程度の影響をもたらしているようだ。
具体的な影響について、職歴3年未満の第2新卒の回答が最も多かったのは「転職時期を遅らせた」で37.3%。「テレワークの有無など働き方を意識するようになった」(36.2%)、「企業の安定性を重視するようになった」(26.6%)と続く。景況感の悪化が伝えられる中で、転職意向はありながらもタイミングを見極める「待ち」の姿勢にあることがうかがえる。
一方、職歴3年以上の「ヤングキャリア」層では、「テレワークの有無など働き方を意識するようになった」(41.3%)が最多。第2新卒よりも経験を積んでいることなどから、タイミングは気にせず、自身の希望に沿った転職先を積極的に探している人が多いとみられる。
現在の働き方については、「特に勤務形態に変更なし」(71.6%)という回答が最多だった。以降は「テレワークを実施中」(15.2%)、「時差出勤を実施中」(6.4%)と続く。今回の調査では、20代の多くが転職を考える上で「働き方」を意識していることが明らかになっており、柔軟な働き方を提供できるかどうかが、今後の若手人材確保で重要になりそうだ。
調査は3月1〜14日の期間、20代向け転職サイト「Re就活」のサイト来訪者を対象に実施。790件の有効回答数を得た。
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