リコール署名偽造 事件解明のカギ握る「手のひら」

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山下寛久 松島研人
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 愛知県大村秀章知事へのリコール署名偽造事件で、有権者の氏名や住所などを勝手に書いた人物を特定する手がかりとして「掌紋(しょうもん)」が浮上している。手のひらの微量の汗などが紙に付着したもので、筆跡鑑定に比べて個人を特定する証拠能力が高いとされる。県警は、署名簿に指印として押された指紋とともに、掌紋の分析も進めている模様だ。

 県選挙管理委員会によると、提出された約43万5千筆のうち、約83%に無効の疑いがあった。佐賀市内で多くのアルバイトが氏名を書き写していたことが取材で明らかになっている。

 県警は、県選管から2月に地方自治法違反(署名偽造)容疑で告発を受けて捜査を開始し、全ての署名簿を押収した。ただ、筆跡をもとに本人の手によるものかどうかを判断するのは時間がかかる。このため捜査関係者によると、佐賀でアルバイトをした人たちが「同意を得ずに自分が名前を書いた」と認めた分について、署名用紙から掌紋や指紋を採取する形で捜査が進んでいるという。

 指紋や掌紋は、書類に字を書…

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