クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

日産、「ノート オーラ」発表 内装と外装で“高級感”演出今秋にも発売(1/2 ページ)

» 2021年06月15日 12時40分 公開
[ITmedia]

 日産自動車は6月15日、「ノート」をベースとしたプレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」を今秋に発売すると発表した。全車に出力やトルクを向上させた第2世代「e-POWER」を搭載。内装・外装共に「上質にこだわった」モデルとして展開し、クルマにこだわりを持ってきた層に訴求する。

新型車「ノート オーラ」を発表

 車名の「オーラ」は、気品と独特な雰囲気をもったクルマとして、見る人をひきつけ、所有する人によろこび提供する唯一無二の存在になるとの思いを込めたという。同社は「外装、内装の細部に至るまで”上質”にこだわったコンパクトカー」と表現。「つくり込んだきめ細かさ」や「上質な素材の肌触り」「空間の心地よさ」といった感性品質にこだわりつつ、「美しさ」と「考え抜かれた機能性」を両立。「少し先の未来」を感じさせる先進的なモデルとした。

 同社の商品企画本部チーフプロダクトスペシャリスト藤沢直樹氏は、主に都市部に住み、上質なクルマを乗り継いできた層をメインターゲットに設定したと説明。「取り回しのためにサイズは小さくしたいが、クルマの質を妥協したくないと考える人は多い。無駄なく、機能を美しくデザインすることにこだわった」。

イメージ エクステリア

 エクステリアは、精緻な造形のフロントグリル、曲線を描くルーフライン、そしてリヤフェンダーにボリュームを持たせたワイドボディとした。また、横一文字に点灯するLEDリヤコンビネーションランプを搭載し、先進的で個性的なリヤビューを演出した。

 ボディカラーは、「ガーネットレッド/スーパーブラック」「ミッドナイトブラック/サンライズカッパー」を含む2トーン5色、モノトーン9色の全14色を展開する。

ボディカラーは全14色展開

 インテリアのシート素材は2種類用意した。ツイード調織物と合皮のコンビシートはファッション性の高い素材感にこだわりつつ、ヘリンボン柄の目付けをあしらった。また、本革シートにはクッション材を多用したほか、体の滑りを防ぐためキルティングラインの向きにこだわったという。全席に人間工学に基づき疲労が軽減するよう設計した「ゼログラビティシート」を採用した。

「ゼログラビティシート」を全席に採用

 インストロアとシフト周りには、表面に微細な凹凸加工を施した木目調フィニッシャーを採用。高級感を演出する。また、ドアトリムやフロントセンターアームレスト、インストルメントパネルには、ツイード調織物を取り入れた。

 ルーフやドア、フロントドアのガラスなどには遮音対策を施し、高い静粛性を確保。プレミアムオーディオの開発も行い、BOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」を搭載する。運転席、助手席のヘッドレストにスピーカーを配し、上質な音響を体感できるようにした。

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