MXGP Race 2
MXGP 2021
Round 12

ガイザーが総合3位(6位-3位)のポディウム登壇を果たす

fr Lacapelle-Marival

モトクロス世界選手権第12戦フランスGPが、ラカペルマリヴァルで開催されました。この会場は、2009年と11年に世界選手権MX3(2ストローク500cc、4ストローク650cc)クラスを開催した実績がありますが、現行レギュレーションのMXGP/MX2を招致するのは今回が初めてのことです。

ガイザーが総合3位(6位-3位)のポディウム登壇を果たす

前戦ドイツGPでレッドプレートを取り戻したティム・ガイザー(Team HRC)にとって、ラカペルマリヴァルを走るのは2010年以来のこと。当時は85ccモトクロッサーに乗る13歳の少年だったこともあり、今回の参戦に役立つほどの経験は持ち合わせていません。周回路の中に地元クラブチームのサッカーコートがあり、モトクロスが街に根付いていることをうかがわせるコースですが、タイトなレイアウトはスタートの重要性を意味していました。

ガイザーはプラクティスの段階からコースを学習しつつ、果敢にタイムアタックに努めました。計時予選では1分46秒108を記録しましたが、トップからは約2.5秒ビハインドの6位となり、習熟度の差が表れた予選結果となりました。

レース1のスタートでは11番手と出遅れたガイザーでしたが、1周目9番手、2周目8番手とポジションをアップ。4周目には転倒で10番手まで後退しましたが、その後もガイザーの追撃態勢が続きました。レース中盤のほとんどをコースとライバルの攻略に費やし、14周目には6番手まで浮上。ガイザーは終盤、前を行くアントニオ・カイローリ(KTM)を1.2秒差まで追い詰めましたが、抜きにくいコースでのオーバーテイクに手を焼き、6位でチェッカーを受けました。

レース2では1周目を4番手でクリアしたガイザーが、カイローリの背後につけて接近戦を挑みました。その前方では、ジェフリー・ハーリングス(KTM)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)がトップ争いを展開。中盤フェーヴルが前に出る時間帯もありましたが、終盤にハーリングスがリーダーに返り咲きました。ガイザーは終始、1~2秒間隔でカイローリを追走した後、ラスト4周にパッシングを敢行。3位でフィニッシュしました。

この結果ガイザーは、総合3位(6位-3位)をゲットし、ポディウムに登壇しました。今大会終了時点でポイントランキングに変動があり、1位ハーリングス=460点、2位フェーヴル=454点、3位ガイザー=450点と入れ替わっています。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
表彰台に立てたことはよかったのですが、今日は少しフラストレーションを感じる大会となりました。狭くタイトなコースレイアウトなので、ここに来る前からスタートが重要なカギになることを知っていました。ところが残念なことに、両レースともゲートからうまく飛び出して好スタートを決めることができませんでした。レース1では序盤10番手あたりにいたのですが、パッシングがとても難しくリズムに乗れなかったです。なんとか6位までポジションを上げたのですが、それが精一杯でした。レース2のスタートはもう少しよかったものの、トップ2を捕まえてバトルに加わることができず、3位に上がったときには大差をつけられていて手遅れでした。それでも今後に控えているレースが多いので、まずは来週のスペインGPに集中するつもりです



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