フィアットのコンパクトEV「500e」が上陸 ソフトトップ仕様もラインナップ
2022.04.05 自動車ニュース拡大 |
ステランティス ジャパンは2022年4月5日、フィアット初の100%電気自動車(EV)である「フィアット500e」の日本導入を発表した。同年6月25日にリースのみでの販売を開始する。
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500eは、歴代「500(チンクエチェント)」から受け継いだアイコニックなデザインをまとう電動コンパクトカー。「EVならではの新しい運転感覚を提供する一方で、あらゆる人にとって親しみやすい、フィアット車のDNAを継承する一台」とうたわれる。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=3630×1685×1530mm。併売される既存の内燃機関車であるフィアット500(同3570×1625×1515mm)に対し、60mm長く、60mm幅広く、15mm高くなっている。ホイールベースは2320mmで500よりも20mm長い。
乗車定員4人のインテリアは、「FIAT」ロゴを表皮にあしらったシートが特徴(上級モデル)。インストゥルメントパネル中央には10.25インチディスプレイが備わり、Apple CarPlay(ワイヤレス接続)とAndroid Auto(有線接続)に対応する。トリノの街並みが描かれたスマートフォン用トレーや“Nuova 500”のイラスト入りドアハンドルなど、遊び心のあるディテールもポイントとなっている。
モデルラインナップは3種類で、16インチアルミホイールや7インチフルカラーTFTマルチインフォメーションディスプレイ、衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロールなどが備わる3ドアハッチバックのエントリーモデル「Pop(ポップ)」(受注生産)のほか、LEDヘッドライト、オートハイビーム、17インチアルミホイール、レザーシート、シートヒーター、アダプティブクルーズコントロールなど装備充実の「Icon(アイコン)」、アイコンと同等の装備を持つカブリオレモデル「Open(オープン)」が選べる。ハンドル位置は全車右のみとなる。
いずれも最高出力118PS(87kW)、最大トルク220N・mのモーターを搭載し、前輪を駆動する。容量42kWhの駆動用バッテリー(リチウムイオンバッテリー)は床下に配置されており、低重心化と優れた重量バランスに貢献するとアピールされる。車重はポップが1320kgで、オープンが1360kg。一充電あたりの航続可能距離(WLTCモード)は、3モデルとも335kmとなっている。なお充電については、単相交流200V用の普通充電のほかCHAdeMO方式の急速充電も利用できる(CHAdeMOアダプターは付属)。
また500eには、以下3種類のドライブモードに切り替えられる「e-モードセレクター」が備わる。
- NORMAL:ペダルの応答性が高く、内燃機関車のようなドライブ感覚が楽しめる。
- RANGE:回生ブレーキの利きが強まり、アクセルペダルを離しただけでブレーキをかけたような強い減速が得られる。
- SHERPA:アクセルレスポンスの制御やシートヒーターのオフなどによりエネルギー消費を抑え、航続距離を最大化するエコモード。
運転支援機能の充実もセリングポイント。先行車だけでなく歩行者や自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキのほか、車線逸脱の恐れがある場合に振動や警告音で注意を促すレーンデパーチャーワーニング、リアパーキングカメラ(ステアリング連動ガイドライン付き)、オートマチックハイビームなどが全車に標準装備される。アダプティブクルーズコントロールや、車線の中央を維持するレーンキーピングアシスト、死角にいる並走車の存在を知らせるアクティブブラインドスポットアシストなどもグレードにより備わる。
価格は以下のとおり。
- 500eポップ:450万円
- 500eアイコン:485万円
- 500eオープン:495万円
なお、500eは、車両価格のほか税金や整備点検費用、EV補助金などを含めて月額定額制となるカーリース「パケットFIAT」か、さらに任意自動車保険も含まれ、途中解約が可能なサブスクリプション型リース「FIAT ECO PLAN」でのみ提供される。月額費用は、500eポップをパケットFIATで利用した場合が3万4000円、FIAT ECO PLANでは5万3900円となっている。
(webCG)