10年ほど前。
T山市郊外山の中の幽霊病院という建物に野郎4人で真夜中に行ったときのこと。

入り口には太い鎖がかかっていたのでノコで切断、ところがカギがかかっていたので、樋伝わって上の階の窓から侵入、内からカギ開けてみんなを中へ誘導しました。
中には戦時?の古い写真の貼られた名簿?カルテ?みたいなのが散乱していましたが、さして目新しくなく、先に侵入した者が書き残したらしい落書きなど。

そのまま談笑しつつ地上階は全てまわりつくし、地下へ向かいました。
地下の最奥の部屋にも何もなく帰り際、階段の下の扉に気がつきました。

何の気なしに扉を開けました。

そこは三角スペースでさほど広くはなかったのですが、所狭しと一斗缶くらいの大きさのフタ付きの瓶がならんでいました。

中はよく見えませんが、濁った液体で満たされている風でした。
何だろうと懐中電灯で奥の方を照らしていたところ、突然「ばしゃばしゃ」どれかの瓶からあきらかに何かが跳ねる水音が鳴り響いたのです。

すると別の方向からも「ばしゃばしゃばしゃ」と聞こえて、ダッシュで逃げ出しましたが、いまだに不思議な出来事です。