622: 名無しさん@おーぷん 22/02/16(水)22:48:33 ID:C7.rz.L1
自己評価と他己評価がかなりずれているみたいなんだけど、いまだに消化しきれていない。

自分はアラフォーの独身女性で会社員。
何年か前、うちの部に営業上がりの四十代の男性が配属された。
うちの会社での役職名は違うけど、一般的にいうと、彼が課長でわたしが主任クラス。
課長の仮名は縄田氏としとく。

縄田は当初からどうにもわたしのことが気に食わなかったらしい。
“勘違いしてるバカ女” に見えたみたいで、
『自分の立場を分からせてやる』
と思っていたみたいだ。
っていっても、自分は今の部に何年もいるわけで、実務を担っているのも新人のフォローをしているのも自分だ。

縄田は毎日ネット三昧(車と好きなブランドとレストランのサイトチェックが日課)で5時には帰宅。
「見積もりはコピーとって俺に提出しろ」「予算の進捗は?」
とかまあそれはいいんだけど、負担が増えるだけで役には立たない。
自分にだけ当たりが強いのも理不尽な話なので、部長と役員に話をして別の課長のチームに変えてもらった。




んだけど、縄田はそのことにも逆恨み。
「なんで部長も役員も私子の言い分を飲むんだよ。
『勘違いしてんじゃねえ』って因果を含めろよ」

と内心はらわた煮え繰り返った模様。
とはいえそんな縄田の立場はだんだん悪くなり、ほどなくして無事(?)異動になった。

いちばんの理由は取引先のH社長を怒らせてしまったこと。
その取引先は小さい会社とはいえ、うちとは長年の付き合いで業務提携しており、H社長はうちの社長にも直電できるような人だ。
たしかに気難しい人で取り扱い注意なんだが、上から目線で売上の話なんぞしてしまった縄田は完全拒否されたようで、役員に事情を詰められていた。
40男が
「…目も合わせてくれないし…お互い嫌な思いして…」
と言い訳ばかりして、役員もさじを投げた様子だった。

縄田は古巣の営業部に戻り、といっても小さな営業所に配属されたので(実質左遷)、顔を合わせることもなくなった。

彼がいなくなった後で、自分が長年担当している取引先のA社長が語ってくれたんだが。
「縄田が
『僕は私子ダメなんですよ』
って言ってたから、
『それはお前に腕がねえんだ。
せっかく強力なマシンガンが手元にあるのに、自分が火縄銃しか使えないのを人のせいにすんな』

って話したわ」

(縄田は私の取引先の社長にまで『あいつダメ』と言って回っていたのか)
というのもショックだったが、自分が “強力なマシンガン” に例えられたのもけっこうショックだった。
いちおう女性だし、花とはいわんがもう少し穏便な例えってないもんか。
自分ではいたって普通の女性のつもりで、オリンピック観れば感動するし、ランチタイムに同僚とおしゃべりするのが息抜きで、友達は多くないけど大切にして、少額でも募金するように心がけてる…のにマシンガンだったのか!?

とりあえずそれ以来、誰に対しても『わたしあの人ダメなんですよ~』とは言うまいと肝に銘じてる。
それをやっていた縄田がH社長に盛大なブーメランをくらっていたから。
強力なマシンガンと火縄銃が折に触れて頭をよぎるんだよな。
いや火縄銃使うのもけっこう大変だと思うけどさ。

仮名を縄田にしたのはそんな理由。
自分だけでこっそり
『火縄銃男』
と呼んでるけどね。



ダムンな関係
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