●猫年生まれ(ねこどし・うまれ)。
ところで、みなさん、
最近、クイズブーム復活で、朝の番組でもクイズを取り入れたりしてますね。
私が作った、このクイズ出来ますか?
イヌ(戌)年生まれとか、ヘビ(蛇)年生まれって、ありますよね。
では、
ネコ(猫)年生まれって、あると思いますか?
余談ですが、干支(えと)では、
ネズミの事を鼠とは書かず、子と書きます。良く出るクイズです。覚えておきましょう。
日本には、猫が好きな人が、犬好きな人よりも多いので、
猫年生まれって、あるといいですよね。
ネコ(猫)年生まれって、あると思いますか?
少し考えてみてから、先をお読みください。
猫年って、
実はあるんですよ。
鼠、牛、虎、兎、・・・てよく覚えますよね。
鼠、牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪
ねうしとらう、たつみうまひつじさるとりいぬい。って覚えますよね。
つまり、ネズミ年の次が牛年、虎年、兎(うさぎ)年と続きます。
これは、日本だけでは無く、
中国、韓国、台湾、ロシアでも同じです。
ところが、
タイやベトナム、チベットでも、日本の様な干支があるんですけど、
ある時、私が占いの仕事をしていると、
タイの方が、お客さんだった事があります。
そこで、生年月日を聞くと、
彼女は、生年月日を言ったあとに、
猫年生まれです。って言ったんです。
それを聞いて、私が、
「えっ、兎(うさぎ)年生まれですよね。」って言うと、
「違います。猫年生まれです。」って言うのです。
その時は、きっと猫が好きなんだな。と思ってスルーしましたが、
気になって、後日調べたんですよ。
すると、なんと、
彼女の言っていた事は、本当だったんです。
タイやベトナム、チベットでは、兎(ウサギ)の所が、猫になっているんです。
つまり、タイやベトナム、チベットでは、むしろ兎(ウサギ)年生まれが無くて、
その代わり、そこが猫年生まれになっているんです。
だから、兎(ウサギ)年生まれの人は、
ある意味、私、猫年生まれです。って言っても、あながち間違いでは無いんですね。
猫年生まれなんて無いだろ、って言われたら、
タイでは兎年生まれの事を猫年生まれって言うのよ。って言えますから・・・
私も猫が好きで、野良猫を2匹保護して飼っていますから、
兎年生まれの人って、猫年生まれとも言えて、なんか、うらやましい。
最後に、
干支の順序が決まったお話をして終わりにいたします。
幼い子供に話してあげると、面白いし、のちに役に立つと思いますよ。
覚えていると、ちょっとした飲み会で話したりできますよ。
むかし、むかし、神様が動物達を集めて言いました。
明日の1月1日元旦の朝に、
私の家に挨拶に来た12番目までを、
毎年交代で、その年のリーダーにしてあげましょう。
動物たちは、明日は絶対オレが一番になってやろうと思い、床につきました。
猫さんは、この集会の事を忘れていて、参加していませんでした。
そこでネズミさんに集会の内容を聞くと、
1月2日に神様の家に着いた順に12番目を干支にするという話を聞きます。
つまり、ネズミは猫さんに、1日遅れた日にちを教えたのでした。
さて、翌朝です。
牛さんは、自分がみんなよりも足が遅いのを知っていたので、
みんなが寝ているまだ大みそかのうちに牛舎を出発しました。
ところが、その様子を見ていた賢いネズミは、
その牛さんの背中に乗って、一緒に出発したのです。
これはらくちん、らくちん。歩かないですんだ。
誰よりも早く前日に家を出発した牛さんは、案の定、一番最初に神様の家に着きました。
しかし、早く着き過ぎたので、まだ神様の家の門は開いていませんでした。
やがて朝が来て、門が開きました。
すると、牛さんの背中にいたネズミが、ポンっと飛び降り、一番先に神様の敷地に入ったのです。
こうして、ネズミが1番、牛が2番となりました。
その次にやって来たのは、なんとイタチでした。
すばしっこく、頭の良いイタチは虎よりも足は遅かったのですが、持久力がありました。
しかし、優しいイタチは、
「一番を逃した今、
もう自分は十二支に入れるなら、何番でもいいや。」と、
門の横に座って、他の動物達に先をゆずってあげました。
「みんな、がんばって!」
続いてゴールしたのは、やはり足が速かった虎でした。
虎(とら)3番。
その次にやって来たのは、寝坊して焦って全力で走って来たイノシシさんでした。
しかし、イノシシはまっすぐ突進するのは早いのですが、
曲がるのは不得意でした。
なんと神様の家を通り過ぎて全速力で真っ直ぐ行ってしまいました。
「イノシシ君は、おっちょこちょいだな。」とイタチは思いました。
その頃、猫さんは、明日の競争に供えて体力温存とばかりに家で寝ていました。
その次にやって来たのは、兎(うさぎ)さんでした。
実は、途中でみんなが休んでいる時、昔休んで失敗した事があったので、
うさぎさんだけは、休まず走ったので、4番になったのでした。
ウサギ4番。
その次にやって来たのは、龍(辰・たつ)とヘビ(蛇)でした。
龍とヘビは同時に門をぐぐりゴールしました。
しかし、ヘビさんは神様に言いました。
「龍さんは本当は空を飛べるのに、私に合わせて走ってくれた。
とても尊敬できる方です。
どうか私よりも先にしてあげてください。」
龍(辰)5番。へび6番。
続いて、馬さんと羊さんがゴールイン。
馬7番。羊8番。
続いてやって来たのは、猿と犬でした。
しかし、ふたりは喧嘩ばかり、
なにしろ犬猿の仲と言われているぐらいです。
門の前でも喧嘩して中々ゴールしません。
それに見かねたニワトリ(酉)さんがふたりの仲裁に入って、
そのままゴールイン。
サル9番。ニワトリ(酉)10番。犬11番。
これでみんな入ったな。
最後に、イタチが12番目に門をくぐろうとした時です。
今度は、門に一直線に突っ込んで来たイノシシが、
あっという間にイタチをかわしてゴールしてしまったのです。
イノシシ12番目、イタチ13番目。
これで、干支のお話は終わりです。
しかし、
この順位に不満な動物がふたりいました。
猫とイタチです。
その後、猫はネズミを怨む様になり、
ネズミを見るたびに追いかける様になったといいます。
イタチも自分が12番内に入れなかった事を痛烈に悔やみ、
何度も何度も神様にお願いしました。
「私は本当は3番目に到着していたんです。
でも、みんなに順位をゆずってあげたんです。
どうか考え直してください。」
しかし、一度決まった順位を覆す事はできません。
でも、神様はイタチに言いました。
「みんなに順位をゆずってあげた事は感心だった。
十二支には入れられないが、
その代わり、
毎月、1日の事を、
つ・イタチ。と呼ぶ事にしよう。」
END