●土地は生きている。
借家を含め、一戸建てに住まわれている方から、
こんな相談を受ける事があります。
「ちゃんと地鎮祭をして建てた家なのに、
ここに住んでから良くない事が起きます。」
確かに地鎮祭は、とても大切です。
これから何十年も重い家を建てて、土地に負担を強いるのですから、
ちゃんとお願いして土地を使わせてもらわないと、土地の怒りを買う事があるからです。
特に、土地が軟弱な場所や山の中腹だったり斜面に家を建てる人は、絶対に必要です。
ある業者は節約の為に地鎮祭をせずに家を建てた事がありますが、
その5年後に、その家が土砂崩れで流された事がありました。
普通の土地よりも山の土地は、怒りっぽいと言われますので、特に注意が必要なのです。
山にもよりますが、山自体がご神体という場合もありますので、
そういう場合、地鎮祭をしてもダメという事もあるくらいです。
ちなみに、家を建てる時、地鎮祭を行うのですが、
実際にそこに住む人は不参加の事があります。
でも、本当なら、引っ越して来る家族全員で参加した方がいいです。
これから30年お世話になるのであれば、
土地にお願いする地鎮祭のたった一日を、面倒くさがってはいけません。
さて、一番最初の質問に戻りましょう。
「ちゃんと地鎮祭をして建てた家なのに、
ここに住んでから良くない事が起きます。」
そんな相談をしてきた方に、いつも聞く言葉があります。
それは、
「家を建てた後に、なんかしてませんか?」
例えば、
■駐車場を作った。
■増築した。
■池を作った。
■塀を作り直した。
■大きな穴を掘った。
■ゴミや動物の死体を埋めた。
いずれにしても、目安は、
上のどれかを行ってから、運が悪くなったとか、悪い事が起き始めた。
という場合です。
例えば、駐車場を作ってから病気になった。とか、
増築してから、仕事運が悪くなったとかです。
そういう場合、土地の怒りを買ったという事もあります。
本当は、上の事をする前に地鎮祭を行ってからすれば良かったのですが、
地鎮祭もタダではないので、いちいち穴を掘るたびに神主さんなどを呼んでいたら大変です。
そこで、家を建てる時以外の上の様な土地いじりの時は、
私は自分で地鎮祭を行う様にアドバイスしています。
やり方は簡単です。
①■前日は当日、土地をいじる場所に塩を一つまみパラパラとまく。
②■お酒を半分に薄めたものを一合。その土地にまく。
③■土地にお願いする。(可能なら、そこを使う人全員で)
「どうかここを安全に使わせてください。
これから駐車場を作らせてください。宜しくお願い致します。」
ちなみに、やらなかった人は、
今からでも、やってみてください。
お塩とお酒で難を逃れられるなら、安いものだと思いますよ。
感謝と遅くなったお詫びを込めてね。
土地は生きている。と思ってください。
END