優しきゴースト

ポチッと押したら運気upのパワーが来るよ

皆様、こんにちは。ひみです今回は、私が最近体験したことを書かせていただきますね。

海外赴任中の友人と、時々近況報告などのやりとりをしています。彼女が一時帰国するときは、空港で待ち合わせをして楽しい一時を過ごすのですが、コロナ禍で日本には今までのように簡単に帰って来ることができない状況になっています。

帰国を楽しみの1つとして、日々頑張っている友人は、今度はいつ日本に帰れるのかわからない状態で、少し不安げな様子でした。

仕事もテレワークが中心となりつつあるようで、会社へも週1回程度の出勤で、残りは在宅ワーク。海外生活もマンネリ化してきて、外出するにしても以前より治安も悪くなったし、デモもあるので、出かけることが少なくなったとのこと。人と直接会話をすると言うことが激減したと話していました。対話やコミュニケーションの大切さを、痛感した出来事だったと思います。

勝気でいつも元気な友人が「英語も日本語も恋しい……」とメールしてくるくらいですから、かなり寂しく心細くなったのでしょう。

日本だと、少し散歩に出かけたり、TVを見たり音楽を聴いたりと何かと気分転換する選択肢は多岐にわたりますが、異国ではそうもいかないみたい。ある意味、孤独との戦いです。

そんな彼女からZOOMをしないかと誘われました。ZOOMあ～今流行のね。会議とかリモート飲み会とか遠く離れた人とやりとりできるやつね。

私は機械音痴ですし、ZOOMなんてできれば避けたい。正直気乗りはしませんでした。
あと、これは私に限った事だとは思うのですが、パソコンやスマホなど便利なものと向き合ったり少し長く触れる事で五感が少々鈍くなる事があるのです。

でも、異国で寂しい思いをしている友人を見て見ぬふりはできないと思い、意を決してZOOMという物をパソコンに入れてみました。

時差もあるのでお互いが休日の日を選び、友人から指定された時間に、ドキドキしながら参加してみました。パソコン画面が2分割になって、自分の顔が映るのも何だか恥ずかしい。友人の画面は真っ黒……あれ少々焦りましたが、暫くして懐かしい友人の顔がパソコン上で見ることが出来ました。約1年ぶりくらいでしょうか。

いつもは、文字だけの会話でしたが、パソコン上ではあるものの、実際に顔を見ながら会話することで、とても身近に感じることができましたし、想像以上に楽しいお喋りの時間を過ごすことができました。

会話を楽しんでいる途中から、私は目の錯覚なのか違和感を感じるようになったのですが、せっかく楽しい時間を過ごしているのだし、会話に集中するよう心がけました。

日本はお昼間でしたが、友人のいる国は夜で、室内も薄暗かったせいかなとも思ったのですが、パソコン画面上の友人の背後だったり、横に人影らしきものが私には視えました。じっと目を凝らして視ると外国人男性の姿。

何だか見たことがあるような気もするなぁ……友達と会話をしながら自分の中で過去の記憶をたどってみると、若い頃にこの友達から「今、付き合ってる彼氏なの」と紹介された外国人だと気づきました。

いや待てよ、この人って確か不慮の事故で亡くなったよね……この彼は日本で働いている時に不慮の事故で亡くなり、天国へと旅だったのです。20年以上前の出来事です。私が視る限り、外国人の彼氏はニコニコと表情も穏やかそうで、決して嫌な雰囲気ではありませんでした。

昔「ゴースト/ニューヨークの幻」と言う映画があったのですが、それに似たイメージと言いましょうか、友人を背後から温かく抱いているような感じです。縁あって、亡くなった彼の母国に今赴任している友人。

彼はきっと友人の事が心配で寄り添っているんだなと思いました。私はパソコンを通じてですが、この彼に「彼女を守ってあげて下さい」と伝えました。

この出来事を伝えようかと一瞬迷ったのですが、彼女は異国で一生懸命働いているし、仕事に集中するべきかと思い、時期が来たら伝えようと判断しました。

この国は兼ねてから希望していた赴任地でした。きっと彼が引き寄せてくれたのだと思います。そう思えてなりません