私は、朝だけ血圧を測るようにしています。
平常心でぼーっと測るとまったく問題ないのですが、計測する時に余計なことを考えると……血圧は高くなります。
「今日はあれとこれをしなきゃ! あ、忘れてた! あそこに電話もしとかないと! ヒー!」と考えただけで、驚くほど高くなるのです。
ンモー! という感情になっても高くなりますし、締め切りまであと○日! と焦るようなことを思い出すと、ビックリするほど上がります。
心と体は密接な関係にあるのだな~、ということがよくわかります。
このように、頭の中で軽~~~く考えただけでも、体はしっかりと反応します。
心をどのような状態にしておくのかは、非常に大切、というわけです。
元夫は本社勤務になって、いくつもの部署があるフロアで、多くの人と一緒に仕事をするようになりました。
中には他人を蹴落とそうと画策する人や、意地悪をする人がいるそうです。
そのような人がやることを、ここ何年か見てきたせいで、人格が丸くなりました。
今までだったら確実に腹を立てていたこと、それも何日も持続して「ムッキー!」と立腹していたことでも、さらっと流せるようになったのです。
そのような人は、たとえば、元夫に「ミスをしていますよ」という内容のメールを、〝必要がないのに〟わざわざ上司を数名ほどCCに入れて送ってきたりするそうです。
以前だったら、絶対にブチキレていただろうそのメールに、今は「ミスだと指摘しているここが間違っていますけど?」と、冷静に対処できるようになったといいます。
「俺が邪魔なんやろなぁ」と、平常心で言っていました。
以前のように、いちいち腹を立てて、ガーッと怒らなくなったのは、人の悪意を正面から受け止めて戦うのをやめたからです。
うまく身をかわしてスルーできるようになりました。
これが元夫の体にとってよかったようで、現在は難病の症状がまったく出ていません。
というか、病気、治ったん? というくらい、私よりはるかに健康なのです。
心の状態は、ストレートに体に影響を及ぼします。
低波動の感情を持ったり、波動が低いことを考えてしまうと、自分の中に、それまでにはなかった低い波動を「発生」させます。
すると体は、その低波動の中に、常につかっている状態になるのです。
つかっている間、体は波動の低い状態が続きます。
怒りという強い感情ばかりでなく、「あいつ、ムカつくー!」と思ったり、「どうしてあの人はああなの? イライラするわー」というのもよくないです。
こちらは何も悪いことをしていなくて、相手が何かをしてきた……つまり、相手が一方的に悪い場合でも、心に低波動を発生させると、体もそうなります。
体が低波動状態になると、免疫力が低下します。
それが続くと、さまざまなよくない症状が体に現れたりします。
普段なら免疫力でやっつけられる菌にも負けてしまったりするのです。
大切な免疫力を守るためにも、意識して、心を低波動にしないことが重要です。
ンモー! と思っても、「体のほうが大事」と、その感情を長く持たないようにする、
ムッキー! 許せなーい! となっても、少ししたら「はい、今日はここまでね」と自分を抑えるようにする、
大好きな音楽を聴いたり、美しい景色の映像を見たり、お笑い番組で「アハハ」と笑ったり……
心の状態を、意識して良好に保つことが大事です。
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