曲り家の悲劇。


皆さん、「曲り家」という日本の伝統的な家屋があるのですが、ご存知でしょうか?

私は確か小学生の時に社会の授業で習った気がしますが、

「曲り家」とは、住んでいる家(母家)と動物などを飼っている家(厩舎)が一緒になっていて、(馬・牛が多い)

その形がL字型になっている家屋の事を言います。

 



特に岩手県に多いと言われる伝統的な家です。








これは昔、私がまだ六本木の広告代理店でアルバイトをしていた頃の話です。

 

(●居ても居なくてもいい社員 https://ameblo.jp/hirosu/entry-11966651548.html
 ●料亭の女将からの相談 https://ameblo.jp/hirosu/entry-12420915913.html )

一緒に岩手県出身のデザーナーの方が働いていました。

彼は次男だったので、家を出て東京でデザイナーになったのですが、

ある時、実家の母親と兄と兄嫁、それにお祖母さんが相次いで病気になって、

大変な事になっていると言うのです。

やがてお祖母さんが亡くなり、母親の具合も悪くなるばかりで、

彼はお葬式に出る為に、すぐに岩手県に帰って行きました。

兄さんと兄嫁さんは何とか回復したのですが、

葬式で集まった親族で色々話した結果、どうやら原因は池じゃないかという話が持ち上がりました。

と言うのは、

家の側に池を作ってから、お祖母さんの具合が悪くなり、

やがて母親が悪くなり、兄さんと兄嫁さんが悪くなったと言うのです。

池の中には、お兄さんが趣味で釣ってきた魚などが生けすの様にはなたれていたそうです。

そこで、親族の人が、

「なして、みんな病気になるら。」

「こりゃ、釣った魚の怨霊じゃないか?」という事になったという。


その時彼が、私が占いをしているのを思い出して、

岩手から電話してきたのです。

「家の側に池を作ると、家の者が病気になるって本当だろうか?」

「釣った魚を池で飼っていると、魚の怨霊が家の者を病気にさせますか?」


電話を受けた私は、

「確かに、川で釣った魚を狭い池に沢山放つのは、

 小さな恨みを買うかもしれませんね。

 

 でも、それだけで家族4人が急に病気になるって違う様な気がします。

 それに、池を家に側に作ったからと言って、家の者が病気になる事は無いと思いますよ。

 ただし、池が家の中にも侵入している場合は、家の者が病気になる事がありますけど、

 その池は、家の一部になっていますか?」

実は、池が家の中にも侵入している場合は、必ず家の者が重い病気になってしまうのである。

興味がある方は、下記。

●死を呼ぶ黄金の鯉 https://ameblo.jp/hirosu/entry-11170914586.html





すると、彼は、

「いいえ、池は家からは2mは離れています。

 見取図を送りましょうか?」と言うので、送ってもらいました。



見取図を見て分かったのですが、

やはり、原因は池だったのです。



さすがデザイナーです。

ものの5分くらで、パパッと見取り図を書いて会社にファックスしてくれたのです。



その見取り図を見て、私は


「ああ、こういう場合もあるんだな。」

やっぱり池が原因ですね。」そう彼に伝えました。


実は、彼の実家は馬を飼っていたので、曲り家だった。

曲り家自体は、何の問題も無い。

 

その後、長男が結婚。

長男はお嫁さんの事を配慮して、別の場所にアパートを借りて住んでたのだが、

ご両親が毎月アパート代を払うなら、実家の側に家を建ててやるから来なさい。という事になり、

ご両親が開いている土地に、長男夫婦の家を建ててくれた。

下の様に。



実は、ここまでも、問題は無い。




問題が起きたのはここからである。


長男の趣味が釣りだった。

そこで昔から池を作りたいという願望があったという。

そこで、どうせ池を作るなら、

実家からも見える位置に作った方が良いだろうという事になり、

家の真ん中に池を作ったのである。

それが下記図。




実は、池を家で囲んでしまうと、(コの字で囲ってもダメ

必ず家族が病気になってしまう。と言われる家相になるのです。

だから、ヨーロッパでも、池を取り囲んだ家があるのですが、

 



池を作った途端に、住んでいる住人が病気になったりします。








その後、池の中の川魚を川に逃がしてやり、

池の水を汲んで農水路に流した。(水の中にも生き物がいるので。そうアドバイスした)

そして、池を潰したという。

すると、お母様の具合が段々良くなったという。


END
 

 

参考:写真は南部の曲家です。文章とは関係ありません。
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/jinken_gakushu/bunkazai/shitei_bunkazai/yuukei/kenzoubutsu/kentiku104.html