「お下がり」の怨念。


「お下がり(御下がり)」とは、

普通、年長者が使用した物を、年少者が使用する場合のの事です。

よくあるのは、

お姉ちゃんが新品の服を買い、その後、その服を次女が着て、

次女が着ていたその服を、最後は三女が着る。というパターン。

つまり、こんな感じ。






では、「お下がり」の怨念とは、どういう事でしょうか?





昔、アメリカでこんな事がありました。

まず、3歳の男の子に起こった事ですが、

なぜかこの子が車の乗り物で遊ぶと怪我をするというのです。

 

普段は転んだりもせず、怪我とは無縁の子だったのですが、

この車で遊ぶと、なぜか降りる時車が転倒したり、

乗る時に上手く乗れず転んだりするといいます。




また、5歳の女の子のケースではこんな事があったそうです。

女の子がシンデレラの靴と呼んでいる綺麗な靴があるのですが、

 

その子がその靴を履く時に限って、石につまづいて転んだり、

坂で転んだりしたと言います。






実は、どちらのケースも、共通点がありました。

それは、車も靴も、「お下がり」だったのです。


それも、ただの「お下がり」ではありませんでした。






霊能者の方が、3歳の男の子が乗っていた車を霊視すると、

お母さんにこんな事を言ったのです。

 

 

 

 

「この車、

 元は、お兄ちゃんの物だったんじゃないかしら?」


すると、お母さんが、

 

 

「はい、そうです。

 亡くなった長男に買ってあげた車です。」



元々この車は長男の誕生日に買ってあげた物でした。

長男はこの車を見て大そう喜びました。

ところが、長男はこの車に一度も乗る事無く亡くなったのでした。

実は、長男は病気で車に乗れる状態では無かったのですが、

ご両親は、欲しかった車を買ってあげれば、

早く治して乗りたいという気持ちが病気を打ち負かす力になるのではと思って買ったのですが、

残念ながら、亡くなってしまったのでした。

その後、せっかく買ったのだからと、次男が乗り始めたのでした。




霊能者いわく、

亡くなった長男は、とても所有欲が強かった子で、

この自分の車を次男に盗られたと、怒っているという。

それが、この車を使うたびに怪我をしている原因だと言うのです。




また、5歳の女の子の靴の場合は、こんな事情があったそうです。

7歳で亡くなった長女は、亡くなる前、

シンデレラがとても好きで、自分もシンデレラの様な綺麗な靴を履きたいと言っていましたが、

お母さんが、病気が治ったらか必ず買ってあげるわね。と約束しました。

ところが、その願いが叶う前に、長女は病死してしまいました。

可哀想に思ったお母さんは、

亡くなった長女の為に、買う予定だった長女の靴を買ってあげて、

長女の写真の前に飾ってあげました。


 

9ヶ月後、5歳の娘がママあの靴履きたいとおねだりしてきたので、

もういいだろうと思って、次女にあげた靴だったのです。





そうです。車も靴も、「お下がり」だったのです。

しかも、亡くなった子の物の「お下がり」だったのです。

車も靴とでは、生前と死後の違いはありますが、

霊能者いわく、どちらも起こりえると言います。

ただし、「お下がり」が必ず霊障を起こす事は無く、

亡くなった子の性格とか、どのくらいその物に執着があったかにもよるそうです。


特に新品とか、高価な物や、亡き人が大切にしていた物などは注意が必要だといいます。


ただ、新品じゃなくても、

兄弟姉妹や親族関係で、喧嘩状態だった場合も注意が必要です。

例えば、貴方が、亡きお姉さんの服を貰おうとします。

でも、お姉さんと貴方は、長年喧嘩状態で、

もし生きていれば、絶対貴方に服などあげないという人であれば、

たとえばお古でも、もらって着ない方が良い
でしょう。






と、ここまでなら、よく恐怖漫画である

読者を怖がらせて終わり。というパターン。


ここで終わりにしないのが、私の良い所。







ここまで読んで、こんな疑問を感じた方もいらっしゃるでしょう。

「あれ、そうなると、あの新品の車って、無駄にならない?

「あの綺麗な靴、新品のまま飾るだけで無駄になるの?」

他にも、

「死んだオヤジが残した車を貰いたいけど、

 オヤジ俺の事嫌いだったから、ダメだな。」とか、

「じゃあ、亡くなったお母さんがとても大切にしていたバッグを、

 もらうのはちょっと怖いな。」


という様な疑問が浮かびませんか?





実は、霊能者の方が、

上の様な疑問を解決する良い方法を教えてくれました。


ここで問題です。

亡くなった人の物を貴方や子供が安全に使う方法があります。

それはどんな方法だと思いますか?


少し考えてみてから、先をお読みください。















































亡くなった人の物を貴方や子供が安全に使う方法。


それは、


もらわない事です。


もらわないで、どうやって使うのか?


それは、


借りるという事です。



例えば、車の場合であれば、

「お兄ちゃん、車貸して。お願いします。」と写真にお願いする。

(日本なら仏壇の前でもいいし、墓参りに行って墓石の前でもいい)

そして、使い終わったら、

「お兄ちゃん、車を貸してくれてどうもありがとう。」とお礼を忘れずに。

(まだ子供が言えない場合は、お母さんが代わりに言ってあげる)

 

 



霊能者いわく、

亡くなったお兄ちゃんにしても、

自分は使えないので、

使われるたびに自分に感謝され、

今も自分の物だと思って使ってくれる事に悪い気はしないし、


使われるたびに、自分の事を思い出してくれている。

そんな弟を、

むしろ、守ってあげようという気持ちになるという。






「ぼくの物をつかっている時は、

 兄ちゃんが、守ってあげるからな。」


END