●お墓が遠い場所にあり、お墓参りに行けない。
特に、お彼岸やお盆の時期に、こういう相談を受けます。
ここ2・3年で多いのは、やはりコロナ過で実家に帰れないとか、
仕事が不景気で、墓参りに行く費用が無いという問題です。
そんな、お墓が遠い場所にあり、お墓参りに行けない。という場合、
自宅で手軽に、お墓参りする方法があります。
今日は、その方法について、詳しく書いてみたいと思います。
実は先日、それに関係した相談を受けたのです。
相談して来たのは、ある会社を起業された男性の方でした。
会社を起業して、早3年経つそうですが、
なかなか思った様にいかないと言います。
そこで、話を聞いて見ると、
彼は、代々続く米屋さんの一人息子だという事が分かりました。
しかし、彼はお米屋を継ぐのが嫌で、
15年前に家を出て、千葉にやって来たそうです。
その後、会社に就職して資金を貯め、3年前に企業したという訳です。
彼が継ぐ予定だった実家の米屋は、
今から8年前に父親が他界したのを機に、店を閉めたそうです。
その話を聞いて、私が彼に勧めたのが、
ご先祖の墓参りでした。
会社が軌道に乗るまで、毎月2回ご先祖の墓参りをして、
そこで素直に謝ります。
「実家の米屋を継がなくて、すみません。
どうか、お許しください。」という風に。
ところが、そこで大きな問題が持ち上がりました。
それが、
①■お墓が遠い場所にあり、お墓参りに行けない。
ご先祖のお墓が九州にあるそうです。
②■会社がうまくいっていないので、九州までの費用が無い。
③■家出同然の様に実家を飛び出したので、行きづらい。
そこで、私が提案したのが、
自宅で、お墓参りする方法でした。
①■用意する物は、七夕などで使う短冊もしくは厚紙だけです。
②■その短冊に、「○○家先祖代々の墓」と書きます。
③■その短冊を机や棚など、祈る時に座った目線より上で、
ご先祖のお墓の方角に向けて立てます。(お墓の方角に向いて祈れる様に)
④■近くに窓があれば、少し開けます。
⑤■その短冊の前にお線香を1本焚きます。
⑥■「実家の米屋を継がなくて、すみません。
どうか、お許しください。」という風に手を合わせて謝ります。
⑦■これを100日間やります。
ちなみに、実際にお墓参りに行くなら月2回なのに、
自宅で墓参りする時は、100日間というのは、
はやりご先祖様から見たら、お墓まで足を運んで来てくれたという
ありがたさに差があるからです。
また、今回100日間と多いのは、
①■彼が実家を継がなかったというお詫びと、
②■今の会社を助けて欲しいという願いがあるからです。
通常、貴方がお彼岸やお盆の時期に、お墓参りに行けない。
という場合なら、
3日間でいいです。(つまりお墓参り1日の3倍)
また、短冊に、「○○家先祖代々の墓」と書くのが面倒という場合、
写真を立てて使ってもいいですし、
スマホで写真を撮って、そのままそのスマホを立てて使ってもいいです。
なので、次回お墓参りに行った時に、お墓の写真を撮っておいてもいいです。
ただし、お墓の写真を撮る時は、
①■他人のお墓がなるべく映らない様に撮りましょう。
②■なるべく午前中に撮りましょう。
③■写真を撮る時に、
「ご先祖様、
お墓参りに来れない時に使わせてもらいますので、
1枚写真を撮らせてくださいね。」
とお願いしてから、撮らせてもらいましょう。
END