夢にはいくつか種類があり、その中のひとつに、過去世の記憶を夢で見ることがあります。
スピリチュアルに興味がある人や、信仰心の厚い人は、数回しか転生していないということはなく、何十回と回数を重ねているのが普通です。
その多くの人生の中には、大きな出来事や印象深かった出来事など、ハイライトシーンと言えるものがたくさんあります。
その出来事をババーン! と夢で見るのではなく、
本当にさりげない、何気ない日常のワンシーンをさら~っと見ることが多いです。
過去世の人生がストーリーとして流れていくような夢もほとんどありません。
なので、過去世の記憶と気づかないほうが多いです。
自分がそのワンシーンに入っている夢もありますが、単純に風景だけというものもあります。
単純に風景だけ、景色だけを見た夢でも、過去世の記憶だったら、「なつかしい」という感情になります。
「キャー! なつかしーっ!」と、強く思うのではなく、ふわっとした薄い感情なので、起きてバタバタしていたら気づかないかもしれません。
自分が夢に出てくるのは、「現在の自分」が、そこに行って、ワンシーンを見ているパターンと、
どこかの時代で別人になっているパターンがあります。
現在の自分がそこに行って見ている夢は、まさに過去世で「見たもの」なので、自分がどんな人物だったのか、まではわからないかもしれません。
けれど、現代ではない時代の別人になっていたら、それはほぼ間違いなく過去世の人物であると言えます。
平安時代の貴族の服を着て、庭を歩いている、
江戸時代の、長屋のようなところの共同井戸で、野菜を洗っている、
時代はわからないけど、粗末な服を着て、畑を耕している、
など、自分が夢の中で、別人となっているものは本当にそのワンシーンを経験しています。
夢で過去世を見ることがある、それもささやかなワンシーンが多い、と知っていれば、もしも実際に体験した時に、気づかずに捨ててしまうことがなくなります。
小さくてもこのようなワンシーンを集めていくと、ひとつの過去世が浮かび上がったりもするので、
これは知っておいたほうがいいかな、と思います。