セッションの中で、
「今色んな感情が堪えきれなくなって辛いです。」
とおっしゃるお客様がいました。
怒りが爆発してしまって
相手に怒って伝えてみてもまだ
気持ちが収まらずに苦しいと。
この気持ち、よく分かります。
不満を溜め込むのも辛いけど、
不満を口に出したとしても辛い。
相手にどこまでちゃんと伝わったかどうかは
本人でないと分からないし、
たとえ伝わって謝られたとしてもそんなにすぐ
気持ちが収まるものじゃないですよね。
不満との向き合い方
私は不満がピークに達して辛かった時に
自分を振り返るようにしました。
まず不満というのは色んな理由をつけて
自分を正当化しているだけと、
私は思うようにしています。
不満の根底にはシンプルな感情があります。
それは一体どんな感情だ？
深く深く自分に問うてみました。
まず、「怒り」が出る。
・なんでこんなことするんだー！とか
・もっとこっちの気持ち考えろー！とか
とにかく怒りを自分の中から出してみる。
そしたら出てきた怒りを並べてみて
冷静に見つめてみる。
怒りを深く掘り下げていくと
(もしくは時間が経過すると)
次に「悲しみ」が出る。
・なんでこうしてくれなかったの
・なんで私を悲しませたの
この時点で怒りの時は敵対するように
100%相手(外)に向かっていた意識が、
徐々に自分のほうへ意識の方向が変わってきます。
そしてその悲しみを掘り下げていくと
「虚しさ」
そしてもっともっと奥深くに次は
「寂しさ」が見つかるんです。
そうやって怒り→悲しみ→虚しさ→寂しさ
の順に自分の深い部分と向き合ってみました。
そしたら、
全ての不満は
結局
「もっと私を大切にしてもらいたかったな。」
ただこの気持ちだけだったのです。
…この瞬間、自分の中の感情が
燃えたぎるような怒りの色から
切なく淡い色に変わったのを感じました。
この瞬間にようやく怒りが消えてきたのです。
怒りというのはフェイクというか、
上澄みの感情であって
本当に自分が伝えたいことじゃないんですよね。
本当に伝えたいことじゃないから、
どんなに伝えても胸の苦しさが消えないのです。
怒りや不満にはとことん向き合い
深く深くそこに隠れている
自分の本当の気持ちを探してみる。
すると最終的には
「もっと大切にしてほしかった」
「わかってもらいたかった」
「一緒に頑張りたかった」
「仲良くしたかった」
「寂しかった」
「楽しくやっていきたかった」
こんな感情が出てきて、
弱くてもろくて純粋な自分が出てきます。
おそらくこの感情が出てきた時一緒に
涙も出てくると思います。
でもこの時流す涙は、
最初の怒りのこもった涙とは違って
美しくあたたかいものになっています。
表情も、自分から出ている空気も、
最初の敵対心丸出しの状態から変わるから
それがじわじわ外に伝わっていくのです。
怒りや不満で濁った感情を
濾過していくと
最後に辿り着くのは
ピュアでとてもきれいな
あなたの真の望み。
この真の望み
「大切にしてほしいな」
「仲良くなりたいな」
「もっと楽しくなりたいな」に
意識を向けていく。
ここまで来るともうゴールは近い。
自分の真の望みにフォーカスして
その気持ちを大事に大事に
胸の中で唱え続けていると…
不思議とね、
その時から相手が変わり始めたり
状況が変わり始めることが起こるのです。
不満を思い続けていたら変わらなかったこと。
怒りの負のエネルギーに
物事を変える力はない。
不満から真の望みを抽出して、
頭で思うことを真の望みに変えた瞬間に
ようやく万物を変える力が動き出すのです。
この一連の流れを私も経験して、
あぁ、あの不満や嫌なことは
自分の真の望みに気づいて大切にするために
起きたことだったんだなぁと思いました。
あなたが本当にしたいこと。
それは怒ることじゃない。
本当のあなたは
不満をぶつけるのも、
相手を謝らせるのも、
そんなこと一ミリも望んでないのです。
本当の望みを見つけられた時、
あなたは本当の姿に戻り
それは怒り狂う姿ではなく
愛を求めている姿、
そしてまた平和に笑う
あなたの日常に戻るのです。
これってこの世から戦争が無くならないことにも
共通しているんじゃないかなぁと思います。
怒りや悲しみから
「戦争は絶対に許さない！」「今すぐ終われ！」
と訴え願い続けても現状は変わらない。
真の望みは？
戦争が終わることじゃなく
戦争という言葉もなくなるような
『平和』でしょう。
一人ひとりが 穏やかな気持ちで
平和を願い想い続けていたらきっと
世界が平和になる日もくると思います。
まずは私たちの平和から。
本当の望みを見つけ出して
あなたの中にある本当の優しさを
取り戻してみてください。
あなたが戻れば
すべてが戻る。
純粋なあなたから発された
純粋な想いは、必ず天に届きますよ。