今回のヨーロッパ取材では、4ヶ国に行きました。
イギリス、ベルギー、オーストリア、フィンランドです。
たくさんの国があるヨーロッパで、なぜベルギーを選んだのかと言いますと……
理由は「フランダースの犬」です。
アントワープに行って、ネロとパトラッシュが最後に見たルーベンスの絵を、私もこの目で見たい、と思ったのです。
アントワープは、首都ブリュッセルから、電車で45分くらいです。
張り切って行ってみました。
アントワープ中央駅から、20分ほど歩くと、「聖母大聖堂」が見えてきます。
おぉ~、ここなんだ~♪ と、とりあえず、外観を撮りました。
このような教会です。
教会の前では、クリスマスツリーの解体作業? が行なわれていました。
そしてこれが……
ネロとパトラッシュの石像です……。
教会の前は、こんな感じの広場でした。
では、いよいよ入ってみます。
奥に見えているのは、主祭壇です。
中央ど真ん中の、この通路を「身廊(しんろう)」といいます。
そして、身廊の左右両側にある通路が「側廊(そくろう)」です。
主祭壇はあとでいいや、と、先に右の側廊へ行きました。
あった!
あれだ!!
「キリストの降架」です。
ネロが、亡くなる前に、人生の最後に見た絵です。
ネロはこの絵を見て……
絶望のふちにいたのに、本当に嬉しそうに顔を輝かせるのです。
そして、いろんなつらいことが重なっている状況でも、マリア様に文句を言うことなく……
絵を見せてもらったことに、心から感謝をします。(うー、泣けます。)
ああ、この絵なんだ……
と思うと、感動でしばらく動けませんでした。
ネロとパトラッシュはこの絵の前で亡くなります。
中央の祭壇です。
天井はアーチ型です。
ネロとパトラッシュが亡くなると、この天蓋から光がパーッと差し込み、ネロとパトラッシュを照らします。
そして小さな天使が数体、天蓋から降りてくるのです。
その天使たちは、ネロとパトラッシュをそっと抱えて、天井の光へと昇っていき、
そこから天国へと導いていきます。
うう。
リアルタイムで見ていたアニメですから、思い出すとポロポロと涙がこぼれます。(実際、ここで涙があふれるのを止められませんでした。しばらくここで泣きました)
祭壇の絵です。
下からじっくりと見ました。
もちろん、これもルーベンスの絵です。
左の側廊にも行きました。
こちらは「キリストの昇架」です。
ネロは、たまたまカーテンが開いていたこちらの絵を見て、もう1枚のほうも見られるかもしれない、と、右の側廊へと走るのです。
はだしで……。
位置的にはこんな感じです。
ルーベンスの絵には迫力があり、魂をゆさぶるものがありました。
素晴らしかったです。
教会を出る前にトイレを借りようと、側廊から奥の部屋に入ったら、人が座っていました。
挨拶をしようとすると、
銅像でした。
部屋の横にはカフェがあって、この奥の右手にトイレがありました。
聖母教会から少し歩いたところにある、ルーベンスの家にも行ってみました。
家の前でなにやら作業をしていて、チケット売り場らしきところも閉まっています。
あら?
ここだよね? と、事前に見ていたグーグルマップを確認したら……
ちゃんと「臨時休業」と書かれていました。
家は見学ができずで残念でしたが、でも教会で、実際にルーベンスの絵を見ることができたのでよかったです。
はるばる来たかいがあった~、と思いました。
アントワープの街はこのような感じで、
風情のある風景が多かったです。
これは、世界で最も美しい駅、と言われている、アントワープ中央駅です。
たしかに駅というよりは、見応えのある建築物という感じでした。
アントワープは本当に素晴らしい街でした。