イギリスには夕方に到着したので、その日は空港からホテルに行くだけでした。
翌日、ウエストミンスター寺院やビッグベン、ロンドン・アイのあたりをまわって、最後に「ついでに行っとく?」みたいな感じで、バッキンガム宮殿に行きました。
というのは、過去に行ったことがありますし、時間的に衛兵の交代式が見られるわけでもないし、宮殿の敷地内には入れないので、外観を写真に撮るだけです。
でも、せっかくロンドンに来たんだし、写真だけでも撮っとく? 程度の気持ちだったのです。
「へ? 識子さん、22年前の体験を忘れていたのですか?」
と、言われそうですが、まさか、あの、バッキンガム宮殿に神様がいるとは思っていませんでした。
イギリスという国のどこかにいるのだろう、と漠然と考えていたのです。
で、ロンドン・アイ(立ったまま乗る観覧車です。22年前に息子と乗った印象がよかったので張り切って行ったのですが、残念ながら休業中でした)から、てくてくと歩いて行きました。
公園の横まで来た時に、「あら? ここは神域になってる!」と気づきました。
するとそこで、バッキンガム宮殿の方向から、リスがタタターッと走って来たのです。
1月12日の記事に書いたように、わざわざ私のそばまで来て、私の足に手をかけて、大歓迎を示してくれました。
ここまで野生の動物を動かせるとは、すごい神様だな~、と驚いていると……
いきなり強風が、びゅうぅぅー! と吹きつけてきました。
うわぁ、すごい風、と前方を見て……腰を抜かしそうになりました。
というのは、
バッキンガム宮殿の上空に!
大きなドラゴンがバサバサ~ッと飛んできたからです!
飛んできて、そのあたりを飛翔しています。
ひえええーっ! なに、これ! ドラゴンって本当におるん?
と、歩くのも忘れて、立ち止まってしばらく観察しました。
いや~、もう心の底から驚きました。
龍ではありません、ドラゴン、なのです。
お腹がぽってりとしたような感じで、こうもりのような羽を持ち、顔が怪獣っぽい、ドラゴンです。
私はここで、「えっと? ドラゴンって、いいもんやった?」と本気で悩みました。
神獣とか眷属というよりも、「ギャオー!」と鳴くような、まさに怪獣に見えたからです。
ちなみに、こんな感じです。
私が見たドラゴンは赤ではありませんでしたし、もうちょっとお腹の部分がぽってりしていました。
※この画像は「ウェールズと日本の絆」というサイトからお借りしています。
こちらはウェールズの旗だそうです。
※この画像は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 からお借りしています。
イギリス周辺にドラゴンがいるのは、日本に龍がいるのと同じように、普通なのかもしれません。
リスに大喜びをし、ドラゴンにビビりまくりつつ、宮殿のそばまで行きました。
すると、そこには驚くほど大きな神様がいたのです。
※続きます。